阪神戦連敗の原因 リリーフ陣の不調か打線の不調か

阪神戦に連敗してしまったジャイアンツ。その原因は何にあったのだろうか。

リリーフ陣の崩壊

ビエイラ投手の異変

守護神のビエイラ投手がサヨナラホームランを打たれたのは衝撃的だった。前回の登板で連続無失点の記録が途切れたばかりで、連続の失点は偶然ではないだろう。原因を突き止め同じことが起こらないようにするのは、投手コーチとバッテリーコーチの責任業務であるのは間違いがない。前回記録が途切れた時に、宮本チーフ投手コーチはビエイラも機械じゃないからとコメントしていた。これはビエイラ投手を擁護した、宮本コーチらしい優しさの現れたコメントだった。しかし逆の見方をすれば、機械じゃないので変調をきたしているということを、見抜かなければいけなかったのではないだろうか。実際金曜日の阪神戦初戦では、ビエイラ投手をベンチから外している。これは休養を与えなければならない事態に、首脳陣が気づいたからだと言える。そこで1日の休養を挟んだのだが、ビエイラ投手の不調は戻っていなかった。その結果がサヨナラホームランだ。打たれたボールはインコースに大きくシュート回転していた。150Km超であっても、ストライクゾーンを斜めに横切るシュート回転は威力が大きく落ちる。綺麗なフォーシームとシュート回転のストレートでは、打者の手元を過ぎるゾーンの長さが違う。

この打席で小林捕手はいつもどおり、外角やや甘めにミットを構えていた。これはビエイラ投手が実績を挙げ始めた時に、炭谷捕手が行っていた通りの構え方だ。

ビエイラ投手の変調の理由

では何故いつもどおりに構えたところから、大きくシュート回転してしまったのだろうか。疲れで思うようにストレートが行かずに、打者に粘られて力みが入ってしまったために体が開いたのか。コントロールに自信がない時は、力をセーブして投げていたのでシュート回転が防げていたのに、実績を積んで自信がついたために、思い切り体を使うようになり、力んでしまっているのか。理由を現場のコーチが把握して、その対策を立てていないのではないだろうか。疲れなら、引き続きベンチから外す。力みならば、本人と話をして矯正する。これらの手当と判断をして、監督に進言するのがコーチの役割ではないか。コーチ陣が漫然としていたとは考えたくないが、今日からどの様に修正していくのかコーチの手腕が問われると思う。

マシンガン継投の歪

無理はいつか悪い影響をもたらす。マシンガン継投は非常事態なら仕方がないが、余りに常態化していた。原監督はまだムチを入れていないと言っていたが、リリーフ陣に対しては既にムチが入っていたようだ。初戦の戸郷投手の続投は、そのしわ寄せだったのではないか。戸郷投手の一本立ちのためだという意見も有るが、それはシーズン序盤でいくらでも機会はあったと思う。

マシンガン継投は危険がいっぱい 

打線の不調が深刻化

リリーフ陣に負担をかけている、打線の不調も深刻だ。

1番打者の不調を原因の一つとしているようだが、丸佳浩選手は1番打者タイプではない。本来ならそのためにFAで梶谷隆幸選手を補強したのだが、もともと怪我が多い選手である。2018年と2019年はそれぞれ137打席、110打席しか立てていない。しかもFA選手といえばベテランに差し掛かった選手である。1番バッターは機動力を使える必要があり、若さが必要だ。梶谷選手に無理をさせれば、パンクしてしまう可能性が高いのは当然だ。各チームの昨日のセ・リーグの1番打者は、巨人以外はすべて28歳以下だ。チーム作りに間違いがあったのではないだろうかと思ってしまう。少なくとも1番バッターはFAで、他チームから取るポジションではないと思う。

巨人の危機 若手野手の台頭なし 後任監督の運命

坂本勇人選手も疲れから不調が続いている。打率も.271で不調を裏付けている。守備面からも坂本選手は外せないので、他の選手でカバーしたいところだ。

後半戦白星スタートの巨人 心配な選手 坂本勇人選手と小林誠司捕手

日本ハムから移籍した中田翔選手も.161で貢献できない。色々と事情があるようなので、なんともいえないが打線の繫がらない原因の一つだ。

外国人の離脱など不運な面もあったが、それは各チーム同じ条件で言い訳にはならない。

岡本和真選手が孤立するようになると、勝負してもらえなくなり、調子が下がってしまう危険性が増えてくる。 

孤軍奮闘の岡本和真選手と坂本勇人選手の復帰

打順を組み替える応急措置は得意ですけど、根本的な解決はできていないようですね。 常勝を目指すと、長期的な育成は難しいのでしょうか。

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