巨人-ヤクルトの2連戦で塩見選手が、1番打者としてキラリと光る活躍をした。
対象的に巨人の松原聖弥選手は、3打席目に代打を送られ、原監督より“まだまだ”の選手と間接的に檄を入れられている。
ヤクルトの切り込み隊長は成長株
高速インターネット(Wi-Fi付き)+専門チャンネル月額1,750円〜【J:COM(ジェイコム)】塩見選手は2017年のドラフト4位の28歳。本格的に1軍に定着したのは今シーズンからだ。277打数83安打で打率.300、出塁率は.384、得点圏打率は.338、18盗塁を記録している。記録だけではなくゲーム中も走塁面などで存在感を見せており、守備範囲も広く三拍子揃った身体能力の高い選手だ。2番を打つ青木宣親選手が.251で調子が上がらない中で、塩見選手の出塁は山田哲人選手、村上宗隆選手、オスナ選手と並ぶ強力打線の威力を高めている重要な存在だ。下位打線は迫力に欠けるが、主軸の強さで得点するヤクルト打線には1番打者はとても重要だ。更に下位打線で作ったチャンスには高い得点圏打率で、貢献度は非常に高い。実質の活躍は1年目なので、これからが真価を問われる事となるが、見ていても期待度が高くワクワクする選手だ。
原監督の思惑
長年1番打者が定着せずに、巨人が解決できない問題の1つであることは間違いない。
2~5番打者はヤクルトと互角といえる巨人打線だが、1番打者の差が大きく影響していると原監督は見ているのだろう。そのために梶谷隆幸選手をFAで獲得し、万全の体制を取ったのだが、以前より怪我をしがちな梶谷選手は、今は1軍にいない。
外国人外野手や梶谷選手の不調によりチャンスをもらった松原選手は、生え抜きということもありジャイアンツファンの支持は高い。コアなジャイアンツファンは、生え抜きで有ることを重視する傾向が強い。
原監督も十分にチャンスを与えているのだが、眼鏡に適わず残念に思っている一人だ。
梶谷選手の復帰や新外国人の来日が迫る中で、松原選手の現状が歯痒くて仕方がないのであろう。松原選手もそろそろ、若手の期待枠ではなくなる。松原選手が殻を破れないならば、若手の成長株にその席さえも奪われる可能性がある。その危機感が松原選手から感じられないから、マスコミを通した原監督お得意の檄なのではないかと思ってしまう。
松原聖弥選手は何故レギュラーに定着できない その理由。巨人スコット・ハイネマン選手獲得
原監督のもう一つの思い
これは完全に私の個人的な勘ぐりだ。
塩見選手と若林選手
塩見選手は神奈川の武相高校を卒業後に帝京大学からJXENEOSへ進んで、ヤクルトにドラフト4位で入団している。高校3年の夏の大会では、楽天の茂木栄五郎選手を擁する桐蔭学園に、準々決勝で延長戦の末に敗れている。
その茂木選手と三遊間を組んでいたのは若林晃弘選手だ。そして若林選手と塩見選手はJXENEOSのチームメイトで、若林選手は2017年のドラフト6位で巨人に指名されている。
松原選手の代打に出された若林選手も殻を破りきれない現状で、塩見選手との差が開きつつある。若林選手にもある意味奮起を促している、代打策ではないかと思う。
スカウトと育成担当コーチ
巨人の編成上の大きな課題だが、スカウトは塩見選手を何度も見ているはずだ。特に原監督お膝元の神奈川の高校、社会人を出ている選手の評価がどのようにされているのか。そしてこの3年間で急成長をみせている塩見選手に対して、伸び悩む松原選手、若林選手をコーチ陣はどの様に育成したのか。
全権監督である原監督は、当然スカウトと育成プログラムにも責任をもっている。仮に監督を今年で退くとしても、巨人には何らかの肩書でポストが用意される可能性があり、今後の課題として強く認識されているのではないか。
3軍制をとったのに、成果が十分に現れているとは現状は言えないですよね。