ここからが若手の成長の証明 実力が見え始めるプロ野球オープン戦

練習試合が終わり、今週からいよいよオープン戦が始まります。これまでは若手同士の腕試しの感が否めませんでしたが、ここからは本当の意味での競争が始まります。主力投手の登板や主力打者の本気のバッティングは、実力が足りない若手をふるい落とします。ここから開幕までの1ヶ月は本当に楽しみな期間です。

スカパー!プロ野球セット

巨人主力打者の状態

各チームの主力打者が、いよいよ本気になる時期がやってきました。坂本勇人選手、丸佳浩選手、岡本和真選手は体の調子が良く、今の段階では故障なく調整できているようです。この3選手に共通しているのは、今までの実戦の打席で、すべてセンター中心に逆方向へのバッティングを徹底しています。実力が証明されている3選手だけが、余裕を持って調整している様に見受けられます。坂本選手はDHでの出場が続いていますが、若手に実戦での機会を譲っている状況です。試合後に特守を行っていることからも、調整に問題がないことがわかります。丸選手も早打ちが目立ちますが、タイミングが取れて打ち返せているとも捉えることができます。岡本選手は長くしたバットと微調整したスタンスの効果を確かめているのか、シーズン中と同様に徹底してセンターから右へ打球を飛ばしています。

影が薄い中堅選手

一方で飛躍が期待される中堅選手ですが、残念ながらあまり好調な選手が見当たりません。松原聖弥選手や吉川尚輝選手などの期待株は、昨年からの成長があまり感じられません。もう1段階突き抜けて欲しいところですが、ファンの期待が大きすぎるのでしょうか。北村拓己選手はファーストでの起用が続いており、打撃でアピールしなければ戦力としてしか認められない立ち位置になったようですが、今のところは結果が出ません。若林晃弘選手や湯浅大選手などは既に伸び代を期待されていないのか、1軍にも呼ばれていません。ある程度実力がわかっているからと好意的に見ることもできますが、首脳陣が試してみたいと思わない現在地は、応援しているファンからは寂しいものもあります。

ジャイアンツファン期待の秋広優人選手と中山礼都選手の限界

ジャイアンツファンの期待を集める二人ですが、ここに来て課題が見え始めたようです。

打撃好調の中山礼都選手

中山礼都選手は打撃でのアピールが続きますが、守備での綻びが出てきています。併殺を取れなかった送球ミスが2回あり、バックホームでのタッチプレーでも送球を引っ掛け気味にして不安定さを見せています。また盗塁阻止で落球が2回あり、ランナーを怖がっているように見えました。さっそく試合後に修正をコーチとしている報道が有り、これから出てくる課題をどれだけ修正していけるかが、打撃にも影響していくことになるかもしれません。ショートの守備位置も他の選手と比べてかなり前に位置しているような気がするのですが、肩に自信がないのでしょうか。ショートとセカンドも試されており、課題は多いですが頑張って欲しいものです。バッティングは徐々に引っ張ることも出来るようになってきており、まだ底が見えていません。高卒2年目で少しずつ体はできてきている様ですが、未だ少し足りないのかもしれません。

期待が大きすぎる秋広優人選手

体を大きくしたことが話題となっている秋広選手ですが、まだまだ足りない状況のようです。もともと広角に打つタイプの打者のようですが、ストレートに差し込まれ気味のバッティングが目立ちます。肘をたたむなどして対応していますが、これから出てくる主力級の投手には対応しきれないかもしれません。若手同士の対戦であれば、圧倒するようなパフォーマンスが必要だと思います。長打が出ていないことからも、まだ1軍は難しいかもしれません。これからの主力級にどれだけ対応していけるかが、今後のオープン戦の楽しみではあります。走塁面でも課題があるようです。低いライナーで2度飛び出してしまっています。1度目で修正できればよかったのですが、同じミスを2度しています。コーチも即座に指導してもらいたいものです。慣れない外野の守備をしているので負担もあるかと思いますが、守備が打撃に影響するようであれば、2軍で鍛えることになるかもしれません。

ポメ
ポメ

期待の高卒2年目の二人ですが、まだまだ基礎体力が足りていないかもしれません。逆に言えば体ができてくれば、まだまだパフォーマンスが上がりそうで楽しみです。

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