今が真価を問われる巨人の育成能力

投手陣が崩壊寸前の巨人だが、それを救うことができるのは新戦力のピッチャーではなく打線と言うことになりそうだ。それほど投手の育成に結果が出ていない

ドラフトと育成の不発

現状の投手陣は昨年の戦力以下だと言わざるを得ない。

今年成長を見込んでいた選手が殆ど成長できていない。

サンチェス投手

昨年は1年目ということで期待通りの成績が残せなかったが、今年はエース級の活躍が期待されていた。しかし好不調の波が大きく、4勝を上げているが防御率は4.59で、ローテーションの柱としては物足りない成績だ。メンタルの問題もあるようで、雨の日の登板などでは集中力を欠いたような投球をしているように見え、安心できない。

戸郷翔征投手

MLB入りを予定されていたエース菅野投手に代わる若手投手として期待されていたが、今年は壁にぶつかっている。まだ高卒3年目なので多くを求めるのは酷なのだが、巨人投手陣の現状が許してくれない。プロとしてはまだ体ができていないので、スタミナに問題がある。1試合を投げきるスタミナが不足しているが、長いシーズンをローテーション投手として回り続けるスタミナにも、欠けているようだ。崩壊気味の投手陣の煽りを受けて、中4日の先発などを要求されて、コンディションを下げてしまっているようだ。もう少し個々の体の状況に合わせた、育成を考えてもらいたい。まだ高卒3年目で育成段階の投手であると、首脳陣には認識してほしい。早熟の投手として壊してしまいかねない。過去に何人もそういった悲劇にあった若手投手がいる。

横川凱投手

今シーズン2度目の先発を、3回で降ろされてしまった。原監督のお眼鏡にかなわない投球というのが理由らしいが、本人には何が理由なのか理解できているのだろうか。前回よりスピードが無かったというのが理由の1つらしいが、スピードで勝負する投手ではなく、そういう育て方をしてきたはずである。140Kmそこそこの数字しか出ない投手なのに、スピード不足を理由に降板させるなら、育成方針から間違っていることになる。2軍のコーチとの意思疎通ができていないのならば、大変な問題だ。

平内龍太投手

ピカピカのドラフト1位が苦しんでいる。他チームのルーキーが結果を残している中で、本人にも焦りがあるようだ。スピードガンの数字は出るのだが、簡単に弾き返されてしまう。細かいコントロールがある投手ではないので、速球を活かすことができる変化球が必要だ。球種は有るのだが、決め球にできる変化球がない。調子が上がらないからという問題ではなさそうで、1ランク上げる方法を見つけていかなければ、この先も難しいかもしれない。その方法がコントロールなのか決め球なのかは、コーチ陣や分析官などと詰めていかなければならないと考える。今こそ球団の育成能力が問われている。

ファームの育成能力の分析

ファームには成長を期待されていた投手が沢山いたが、故障を発生する投手が多く、スカウティングと育成能力に疑問符がつく状態だ。ローテーション投手、リリーフ投手ともに不足しており、1軍のメンバーの中でファームから育てた投手は、戸郷投手と大江投手くらいではあまり活躍できていない。

育成の巨人という看板が悲しい。球団をあげて頑張り時だと考える。

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