巨人の二遊間の若手の激戦に増田陸選手が名乗り プロ入り第1号

ジャイアンツは中日に大敗しました。高橋優貴投手が2回持たずに降板、リリーフの投手陣も踏ん張れずに失点を重ねました。日曜日の試合としては残念な試合ではありましたが、三連勝の後の大敗ということで悪い流れではありません。ポランコ選手の好調が続くなど、良い材料も出てきている中で、ジャイアンツファンが望んでいた新戦力の台頭がありました。

二遊間の競争に名乗りを上げた増田陸選手

2軍                                    
年度 試合 打席数 打数 安打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺打 打率 長打率 出塁率
2020 48 154 136 22 2 30 9 0 2 5 0 9 4 23 10 0.162 0.221 0.235
2021 50 141 127 30 1 44 9 0 2 1 2 8 3 22 3 0.236 0.346 0.293
2022 31 129 110 31 4 48 12 0 1 2 0 15 2 19 2 0.282 0.436 0.378
通算 129 424 373 83 7 122 30 0 5 8 2 32 9 64 15 0.223 0.327 0.298
1軍                                    
年度 試合 打席数 打数 安打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺打 打率 長打率 出塁率
2022 4 7 7 3 1 6 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0.429 0.857 0.429

増田陸選手は2018年のドラフト2位で、大学生に換算すれば4年生の選手です。最近は坂本勇人選手の後継者の一番手として中山礼都選手が注目されていますが、増田選手も坂本選手の後継を期待されて指名された選手です。明秀学園日立高等学校で教えを受けた金沢監督が、坂本選手の光星学院高校時代の恩師でもあることから、ドラフト指名時には大変注目された選手です。プロ入り後すぐに手術を経験し出遅れてしまいましたが、体づくりに専念したようで、復帰後現在は178cm85kgと紹介されており、ドラフト時の72kgとの比較から努力の跡が窺われます。昨年のフェニックスリーグで打撃面が覚醒し、急速に力を付けた選手です。今年のファームでの成績もその成長を裏付ける内容で、打率が.282と改善されました。フォアボールも奪える様になり、出塁率は.378と素晴らしい成績です。長打率も大きく上がっており、数字上は大きく成長しています。

ジャイアンツの若手内野陣とのファームでの成績比較

長らく坂本選手の後継候補が競争を続けていますが、ジャイアンツの他の後継候補とファームでの今年の成績を比べてみると、その実力と立ち位置が判ります。打席数の少ない若林選手を除くと、打率と出塁率で北村拓己選手や廣岡大志選手を上回る成績を挙げています。寧ろこの実績であれば、もっと早く出場機会が与えられても不思議ではない選手でした。

  打席数 打率 本塁打 四球 長打率 出塁率
若林晃弘 20 0.368 0 1 0.526 0.400
北村拓己 79 0.250 3 5 0.444 0.316
廣岡大志 46 0.262 4 4 0.595 0.326
湯浅大 75 0.228 1 11 0.281 0.380
中山礼都 107 0.253 1 8 0.400 0.305
増田陸 129 0.282 4 15 0.436 0.378

増田陸選手の守備力の問題

今日の活躍で認められた増田選手ですが、エラーも記録してしまいました。原監督もそのあたりを懸念して、歯切れの悪いコメントを残しています。昨年秋にフェニックスリーグで活躍した時も、打撃力を期待されて1塁などでの起用が多く、遊撃を守ることは少なかったと記憶しています。肩は強い方だとは思いますが、増量によりフットワークなどに不安があり、二遊間の守備があまり改善されていない事が想像されます。今日も北村選手がエラーを記録していましたが、廣岡大志選手の守備力にも問題があり2軍落ちを余儀なくされたことが首脳陣のコメントを歯切れ悪くさせている原因かもしれません。

ハスキー
ハスキー

降格した廣岡選手は2軍戦でもショートでエラーをしてしまいました。かなり自信をなくしてしまっているようなので、暫くポジションを変えてあげたほうが良いかもしれません。その方が打撃が覚醒する可能性は、高くのなるのではと思うような状況です

各球団の同期若手内野陣との比較 2018年ドラフト

2018年のドラフト2位で指名された増田選手ですが、大学生に換算すれば4年生です。その年は根尾昂選手が注目されたドラフトで、ジャイアンツも1位で指名しています。各チームで2位までに指名された主な遊撃手候補は以下のとおりですが、遊撃を守り続けているのは小園海斗選手だけです(野村祐希選手はもともと三塁手)。

      打席数 打率 本塁打 四球 長打率 出塁率 通算安打数
小園海斗 広島 1位 173 0.223 1 9 0.306 0.260 209
根尾昂 中日 1位 24 0.208 0 5 0.250 0.345 37
太田椋 オリックス 1位 46 0.116 0 3 0.186 0.174 45
野村祐希 日本ハム 2位 127 0.258 3 5 0.392 0.286 149
小幡竜平 阪神 2位 43 0.171 1 2 0.268 0.209 41

その他の選手は遊撃手として出場できずに、ポジションを変えて出場機会を得ている状況です。今シーズンの1軍での成績を比較すると各選手非常に苦労している状況で、打率が.250を超えているのは三塁手の野村選手だけです。この成績であれば、ジャイアンツでは誰も1軍では恒常的には使われる存在には成れないと思います。しかし小園選手や野村選手は十分な打席数を与えられており、広島との日本ハムの育成に関する姿勢が見て取れます。増田選手は今年漸く1軍で7打席を与えられて、これから成長の進化を見せられるかという段階です。通算安打もやっと3本で、かなり他のライバルよりも出遅れてはいますが、ジャイアンツファンの期待は膨らみます。

ファンです
ファンです

増田選手は闘志が全面に出るジャイアンツでは珍しいタイプの選手なので、ベンチにいてほしい選手ですね。期待してます。

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