弱いジャイアンツに潜む矛盾 一貫性のない戦略は首脳陣のミス

坂本勇人選手と菅野智之投手が離脱して、巨人が12失点で惨敗してしまいました。誰の目から見ても明らかな敗因は、守備の破綻です。昨年は堅守を誇っていたジャイアンツの内野陣ですが、今年はボロボロと言っても過言ではない状況です。ファンの目から見ても明らかな惨状は、当然チーム内でも認識されています。

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現実となった坂本勇人選手の離脱

33歳になった坂本勇人選手のショートからのコンバートは、早くから囁かれています。それでも坂本選手の超人的なパフォーマンスが、その声を封印してきました。全盛期よりも衰えつつあると言われることもある守備力も、今年は失策数に表れていると言えるでしょう。開幕前に左脇腹を傷めて2試合を欠場しましたが、今回の欠場で改めて考えていかなくてはならない状況となりました。

ショートというポジションに対する認識

巨人のショートは二岡智宏二軍監督、坂本勇人選手と長打力のある稀有な存在がレギュラーを務めていました。二岡二軍監督もシーズン29本塁打を記録した強打の遊撃手で、その肩の強さも出色でした。もう20年以上も強打の遊撃手が、巨人のレギュラーを務めていたといえます。そのためか首脳陣では、強打の遊撃手を坂本勇人選手の後釜として探す作業が、もう5年以上続いています。しかし強打の遊撃手は、それ程簡単には見つかるはずがありません。2016年にドラフト1位で吉川尚輝選手を坂本選手の後釜にと指名しましたが、ショートとしての守備力に疑問符が付きました。またショートの守備での負担は、体力的に問題のある吉川選手では1シーズン持たないという判断もあるかもしれません。

結局坂本勇人選手の後釜が見つからないまま、坂本選手の限界が近づいてしまいました。

廣岡大志選手に対する期待

田口麗斗投手とのトレードで獲得した廣岡大志選手は、当然坂本勇人選手の後継となれると期待されて入団しています。廣岡選手の長打力は素晴らしいものがあり、首脳陣がその可能性を夢見たことも理解できます。しかし、廣岡選手はショートとしては、ヤクルトで諦められていた様です。2018年25試合で5失策、2019年58試合で10失策を記録した後、2020年はショートでは6試合しか起用されていません。2020年は1塁1試合、2塁15試合、三塁40試合、外野18試合を守っていることから、遊撃手としての守備力が無いと判断され、打力を活かすための起用が続いていたものと思われます。

そんな状況下でジャイアンツはショートとしての将来性に掛けたと思われます。ジャイアンツであれば廣岡選手の守備力を、上げることが出来るとの判断だったのかもしれません。しかし、当時は守備の名手の宮本慎也さんが、ヤクルト首脳陣にはいました。つまり宮本さんには廣岡選手のショートとしての将来性が、見いだせなかったということになります。

ジャイアンツ首脳陣の認識の甘さ

遊撃手として成功した首脳陣が、今のジャイアンツの1軍にはいません。原監督は2塁手としてデビューしましたが、元来からの三塁手です。元木ヘッドは遊撃手としては守備力が足りず、二塁手や三塁手としての出場が多くなっています。つまりショートとしての専門家が1軍にはいないのです。監督として成功することの多い二遊間の名手が、今のジャイアンツ1軍首脳陣にはいません。守備力を軽視して打力優先のショートを使う判断が、今の首脳陣にされるのは当然のことかもしれません。

大型ショートの難しさ

坂本勇人選手は186cmと大型ですが、歴代の名ショートで180cmを大きく超える選手は殆ど成功していません。廣岡選手は183cmですが、ショートとしてはかなり大型です。廣岡選手もヤクルト時代にショートとして起用が極端に少なくなったことは自覚しており、守備に自信のある選手ではありません。今のジャイアンツの1軍首脳陣にショートの守備の難しさを、高い次元で経験している選手はいないので、練習して経験を積めば廣岡選手でもこなせると思っているのではないでしょうか。

打たせて取る投手には致命傷の守備陣

赤星優志投手は打たせて取るのが、信条の投手です。その投手が投げる時に、守備の要となるショートの守備力に不安があっては、ピッチングが厳しくなります。昨日の1回のショートゴロは、赤星投手はバックを信じてグラブを引っ込めたように見えました。その結果がエラーですので、その後のピッチングに影響したことは間違いないでしょう。昨日のスタメンではレフトの守備にも課題が残り、ツーシームが得意の赤星投手には重い足かせになることは間違いありません。桑田投手コーチも守備陣にまでは注文をつけることは難しいので、昨日の結果は打力重視の首脳陣の発案でしか無いでしょう。若い投手陣は見方攻撃陣が打てなくて黒星がつくよりも、味方の守備のエラーにより打ち込まれてしまう方が、ダメージが大きいことは間違いないと思います。打たせて取るリズムの良い投球を首脳陣が望むのであれば、安心して任せることが出来る守備陣は必須です。

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