弱い巨人 敗戦の言い訳ができるチームは強くなれない 監督の条件

巨人が2年連続の負け越しが決まりました。

はっきり言って、今は弱いチームだと言わざるを得ません。

原因はたくさんあるはずで、それは組織のトップの責任というほかはありません。

敗戦の原因を探すのは簡単

巨人の負けた後の首脳陣のコメントを聞いていると、敗戦の直接原因をあげていることが多いようです。

”あそこで踏ん張り切れなかった”

”大事な場面でエラーが出た”

”あと一本が出なかった”

”今日はリリーフ陣が足りなかった”

”あの選手が不調で”

”あの投手が故障したので”

等々、負けるチームには必ず負ける理由があります。

当然スポーツなので予測不能なことが起きますが、上記に挙げた理由はどれも首脳陣のリスクマネジメントが足りないから起こる事です。

組織の責任者の責任

不測の事態やアクシデントも考慮して、そのうえで組織を運営するのが責任者の仕事です。”そんなリスクは想定していなかった。”は、今の時代は通用しません。

選手の不調や故障のリスクは当然起こり得るものなので、それを予防し代替策を用意していくのが組織の責任者の仕事です。今の時代、適切なリスクコントロールができない管理職は、一般社会では失格です。

つまり、一般社会では理由は何であれ、組織の責任者は責任を取らなければなりません。それがどれだけ脆弱な組織であり、ひどい状況で受け継いだものであっても、着実に改善を重ねていかなければ、組織の責任者は失格となります。

野球の監督の場合

これは一般社会とは、大きく違うといわざるを得ません。そもそも監督をできる人材が一般社会とは違い、かなり限られています。今の日本のプロ野球で難しいのは、監督にも人気が必要となるということです。日本のプロ野球では、監督の人気が観客動員に大きく響きます。日本ハムのビッグボス新庄監督は、典型的な人気先行例でしょう。

巨人の場合も地味ながら良い監督になりそうな人材は沢山いますが、親会社の都合もあり、監督の条件がひどく狭められています。エースか四番の生え抜きしか歴代の監督になっていない事実は、かなり選択の幅を縮めてしまっています。

つまり能力至上主義ではないというのが、本当のところで、それゆえ人選が難しく、簡単には交代ができません。

組織の責任者として適切な能力を持ち合わせていても、任命されないことが多く、能力至上主義を通せる球団は稀有な存在と言えます。

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フロントの責任

監督としての能力に不足がありながら、その監督を支えるのであれば、フロントのサポートは重要です。ましてや常勝を目指す球団であれば、監督の能力が多少足りなくても、フロントの強化戦略で補ってあげなければいけないでしょう。

原監督の後任の話が噂ベースでは出てきていますが、今のジャイアンツであれば誰が監督になっても苦戦するはずです。しっかり確立された球団の強化戦略がなければ、常勝チームを作ることは難しいといえます。

FAによる球団強化が不発に終わっているジャイアンツでは、育成による強化を目指したはずですが、今オフにまたFA強化路線に戻るという噂が出ています。わずか2年の負け越しで方針が変わるとするならば、フロントの責任は大きく、フロントこそ責任を取らなければならないのではないでしょうか。

言い訳をするチーム

負けた言い訳をするチームは弱いチームです。

今のジャイアンツベンチは暗く、雰囲気も良くないように見えます。

投手は頑張っていますが、どこかで狭い球場や、守備陣の能力不足を言い訳にしているところが見えます。

当たりそこないがフェンスオーバーした時や、守備力の低い外野手が打球を処理できなかった時に、投手のリアクションにそれを感じてしまいます。

かつて鹿取義隆さんが西武に移籍した時に、西武の外野陣の高い守備力に驚き、野手に防げないことだけはしないように注力したとコメントしていました。それが次の3つです。

”フォアボール、デッドボール、ホームラン”

今の巨人は狭い東京ドームと、守備力の低い外野手で、ホームランとフォアボールが多くなり、それを甘受してしまっているのではないでしょうか。

どこかで投手陣が打たれる原因や、防御率の悪化の原因を球場や野手の守備力のせいにしてしまっているのであれば、勝てるチームには程遠いのではないでしょうか。そんな言い訳を首脳陣までも受け入れてしまっているとすれば、ベンチの雰囲気も悪くなり、勝てるチームにはなりません。

選手に言い訳の余地を首脳陣が与えているとすれば、その時点で強豪チームには勝てないでしょう。

外野の名手が黄金期には存在する

福本・蓑田の阪急。秋山・平野の西武。田口・イチローのオリックス。

黄金期には必ず外野の名手が複数いました。

あのV9では、柴田・高田が狭い後楽園でも、力を発揮していました。

松井・高橋の外野守備も素晴らしかったのではないでしょうか。足の速い清水隆行さんが弱肩を問題視されるぐらいでしたから、レベルは高かったと思います。

来年は言い訳のできないチーム編成を

長いシーズンでは投手力を守らなければ、疲弊してしまいます。

そのためにも守備力の強化にプライオリティーを置いて、強化戦略を練り直してほしいと思います。

セリーグの監督のうち3人が、”ヤクルトは投打のバランスが良かった”とコメントしていました。しかし、バランスをとるのが監督の仕事ではないのかと思ってしまいます。バランスをとれずに、投手陣か野手陣のどちらかに言い訳をさせてしまった時点で、チームは空中分解に向かっているのではないでしょうか。バランスの取れた選手起用は、どのチームでもできたはずです。

投手の疲労のリスクコントロールをしながら、投打のバランスをとった選手起用。

高津監督、流石です。

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