ついに4連敗で勝負の9月に、6勝13敗5分で借金7となった。
目覚めない、繫がらないと敗戦のコメントが続くが、本当にそうだろうか?
とっくに目覚めている打線
シーズン終盤に眠っているというよりは、加齢や連戦による疲労で眠りかかっているのではないかと思う。選手は力の限り頑張っている。しかし疲労困憊の坂本勇人選手がかろうじて3割の届きそうだが、残りの選手で3割を打てそうな選手はいない。前半頑張ってくれたウィーラーも、34歳で明らかにシーズン前半の勢いはない。丸佳浩選手もここ最近4年間の成績は明らかに下降しており、今年はスタメンを張り続けることが出来ない。吉川尚輝選手はフルシーズン稼働できたことがなく、連戦が続くと調子が続かない選手だ。
昨年同様シーズンが終盤に向かうにつれてチーム全体が下降していくのは、加齢と疲労が原因なのではないだろうか。今年出てきた選手は、今日のスタメンでは存在しない。
繫がらない打線
打率 | |
松原聖弥 | 0.280 |
丸佳浩 | 0.247 |
坂本勇人 | 0.294 |
岡本和真 | 0.274 |
ウィーラー | 0.293 |
中田翔 | 0.129 |
吉川尚輝 | 0.282 |
小林誠司 | 0.123 |
高橋優貴 | 0.047 |
スタメンに打率1割5分に届かない選手が3人。2割5分に届かない2番がバントをしない攻撃的な2番だとすると、確率的に繋がるのは難しい。ただじっと繋がるのを待っていても難しいことは首脳陣も判っているのだろうが、コメントのしようがないのだろう。しかも走力の期待できる選手は4人ほどで、小技の効かない選手が多く、常に併殺の危険を抱えている。また、若くない選手にエンドランなどを要求すれば、疲労が増し故障さえも発生しかねない。打率が悪く、小技が出来ず、走力が無ければ一発を期待するしか無い。
東京ドームならまだしも、広いバンテリンでは得点力がガタ落ちになるのは必然だろう。
バンテリン | 甲子園 | |
坂本勇人 | 0.179 | 0.341 |
丸佳浩 | 0.147 | 0.216 |
岡本和真 | 0.209 | 0.156 |
主力3人のバンテリン、甲子園の打率を比べても、坂本選手が甲子園で気を吐く以外は全く打てていない。この3人が打たずに、打率1割5分に届かない選手が3人もスタメンに名を連ねていたら、確率的に得点はできない。安打が出るが繫がらないというなら理解できるが、今は繋がるほうが不思議な状態だ。
高橋優貴投手は健闘している
防御率 | 投球回 | 打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 失点 | 自責点 | 投球数 |
2.94 | 5 | 19 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 1 | 65 |
通算防御率が2.94の高橋投手は頑張っている。6回の先頭まで投げて自責点1、今日初めて与えたフォアボールを出したところで交代は、妥当なところだろう。投球数も65球と少なく、中5日での登板にしては良かったのではないだろうか。バンテリンでは得点があまり期待できないことは十分に判っているはずだから、窮屈な投球が続き本来の力を発揮できなかったのではないだろう。
高橋投手が好投する時は、緩急を使えている。好投時はスクリューとカーブで30%近くあるのだが、今日は20%だった。対象的に9月17日に4回で降板した時は、15%程度だった。ある程度の失点を覚悟して、緩急を使える状況になれないことも、高橋投手にはきつい状況だろう。
ドラフトと新外国人補強の失敗
投手陣も打撃陣も今年は新戦力の台頭が殆どない。
このままでは来年は全員が一つずつ年を取るので、更に悪化するのは必然だ。
ドラフトでの即戦力や、外国人の獲得は当たり外れが大きく計算できない。
どちらかというとくじ運も含めて、巨人はドラフトに弱い。
ことしは全くドラフトと新外国人で、上積みが出来なかった。
今からでも来年の新戦力を既存の選手から育てないと、本当に暗黒時代に突入してしまうかもしれず、怖いです。