日本人長距離打者の育成が困難な原因

各チーム長距離砲は外国人頼みというパターンがどうしても多くなる。

過去からもともと外国人は体格に優れ、パワーヒッターが多いので長打は外国人任せというチームが多くなり、現在に至っている。

しかし、日本人の体格も良くなり、過去とは状況が違ってきている。

MLBでも過去に日本で本塁打王だった松井秀喜選手は、長打があまり出ずに苦戦した。しかし最近のMLBでは、大谷翔平選手がホームランを量産し、長打に拘り続けた筒香嘉智選手が結果を出しつつある。

体格は良くなってきたのに、未だにクリーンアップを外国人頼みで組まなければならないチームは多い。何故か?

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スラッガーは守れない選手が多い

長打を期待されて来日する外国人選手はファーストやレフトなど、守備力が劣っていても務まるポジションの選手が多い。簡単に行ってしまえば、走攻守三拍子揃った選手をMLBが手放すことは稀だ。日本で成功する守れる外国人は、MLBでは中距離砲だが、日本のボールと球場が要因となって長打を放つパターンが多い。ロバート・ローズ選手はこのパターンの代表選手で、MLBでは長打を全く期待されていなかったが、日本で成長し来日7年目にキャリアハイの37本塁打を記録した。

ローズ選手のような珍しいパターンを除けば、長打を期待する外国人選手は守備力が劣る。外国人選手は即戦力であり、日本人と違って1シーズン限りでの解雇も可能で、育成に時間がかかる長距離砲は外国人頼みとなるケースが多い。

長距離砲は育成に時間がかかる

日本人の長距離砲をドラフトから育てるとなると、時間がかかる。今年の阪神のルーキー佐藤輝明選手は珍しいケースで、そのため新人記録を次々と塗り替えている。

通常は守るポジションが限られる長打を期待される選手は、なかなかチャンスがもらえない。守ることができれば守備固めや代走などで1軍を経験することも早くなるが、守れない長打を期待される有望株は、なかなかチャンスをもらえない。外国人やチームで長年主軸を務めていたベテランなどが、ファーストや代打のポジションを長く手放すことがないので、守れない長距離砲の若手は1軍では出番が少ない。

バリバリのドラフト1位で入団した清宮幸太郎選手も、守れるポジションが1塁以外にあればもっと出場機会に恵まれているはずだ。清宮選手ほどのスター候補でも、本当に出場機会がほしい年代になると、出番が少なくなる。

あ姉さま
あ姉さま

本来は逆の順番で育成をしなければならないのに、皮肉ですね。

スター候補の新鮮さがなくなって来た頃が、一番出番を必要としているのに!

守れない選手はドラフト上位で指名しにくい

清宮選手は甲子園のスターで人気があったので1位で指名されたが、通常は守れない選手は上位での指名はない。簡単に言えば育てにくく、使いづらい選手を現場は歓迎しないのだ。特に人気選手の場合はファンからは実力がない時期から出場を求められ、営業サイドは入場料やその他の収入のために出場を現場に迫る。本人も実力が伴わない出場は、結果が出ず、チーム内の軋轢を生む。あまり良い未来が見えてこないのだ。

岡本和真選手と村上宗隆選手

両選手とも1位で指名された高卒の長距離砲だが、二人共守備力の向上に熱心だ。村上選手は清宮選手のハズレ1位で巨人とヤクルトが競合し、ヤクルトが獲得した。その時は捕手としての指名だったが、首脳陣の英断と本人の実力ですぐにコンバートとなり、現在に至っている。岡本選手も守備の練習に熱心で、3塁守備は折り紙付きの力を持っている。1塁手としても定評があり、レフト守備も破綻が出ない。守備に自信があるので、打撃も安定するという意見は多い。

巨人もヤクルトも若手の日本人が、長距離砲の役割を、今後10年以上4番として務めることができる事となると、チームの強化戦略に幅ができ、安定した成績を収めることができる可能性が高い。

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守備力が劣る選手や左投げの選手

守る事ができるポジションが限られると、兎に角打ちまくるしか無い。よほどのスター性がない限り育成に時間はないので、ドラフト中位以下では育成が困難だ。

最近の日本人野手での長打を打てる選手は、総じて守備力が伴っている。

逆に言えば球団は、余程育成に自信がなければ、守備力や走力の伴わない選手はドラフトする事は控えたほうが良いだろう。

指導者の責任

アマチュアの指導者も、選手の将来を上のレベルでと考えるのであれば、守備力の強化を決して怠らないことだ。選手にそういった意識付けをしてあげることが、指導者としての務めだと思う。中途半端な指導で、若者の未来の可能性を狭めることだけは、避けなければならない。そのためにもプロ野球の指導者としての目は、非常に重要な役目を、アマチュア野球会にとっても担っていると言って良いと思う。

最近はプロとアマチュアの垣根も低くなってきたけれども、まだ課題はありますよね。プロ野球に入る前に、大学生なら教育課程でも取っていると、いろいろな可能性は広がると思うんですけどね。無理だろうなぁ。

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