2022年のフジサンケイレディスクラッシクは、11人目の黄金世代、高橋彩華選手が初優勝を決めました。
激安ゴルフウェア・ゴルフクラブの有賀園ゴルフオンラインAGO遅れてきた黄金世代
最終日最終組を10回も経験している高橋選手は、世代を代表するショットメーカーにも拘わらず、最終日に失速するということが続いていました。しかし大雨の中で確かな技術が支えとなり、ライバルが伸ばせない中で、バックナインで3バーディー・ノーボギーの33で2打差を付けてフィニッシュしました。稲見萌寧選手のコーチでもある奥嶋誠昭さんは、高橋選手のショットは好調時の稲見萌寧選手よりも曲がらないとコメントしており、この初優勝で一つ大きな壁を乗り越えて、これから優勝を重ねるかもしれません。今日は悪天候の中でも、時折笑顔を見せる余裕があり、今までの表情とは違っていました。西郷真央選手の例からも、今シーズンの活躍に注目されます。
最後(?)のプラチナ世代 安田祐香選手
生年月日 | 2000/12/24 |
デビュー | 2020年 |
通算勝利 | 0勝 |
身長 | 163cm |
体重 | 53kg |
利き腕 | 右 |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
出身校 | 大手前大学在学中 |
安田選手はプラチナ世代で、デビュー前から期待が大きかった選手です。小柄な選手が多いプラチナ世代ですが、安田選手は身長に恵まれ、日本女子アマチュアゴルフ選手権を高校生で優勝するなど実績も抜群の選手でした。昨シーズンは首の怪我などもあり、思うような成績が出せませんでしたが、今年は期待できる選手でした。最終日最終組が決まった時に、これはかなり期待できると思い楽しみに放送を見たのですが、結果は残念なものになってしまいました。
見ているのが辛かったチーピン地獄
バックナインに入ってから持ち玉のドローボールが、フックに近い弾道を描くようになってしまいました。アマチュア時代から経験豊富な安田選手なので、右サイドから回すドライバーショットでなんとかカバーしていました。しかし雨が強くなり疲労も重なったからでしょうか、安田選手のドライバーが上がらなくなってきてしまいました。最後の数ホールはチーピンに近い球筋になってしまい、強い雨でランも出なくなり、極端に飛距離が稼げなくなってしまいました。
どうにも止まらないチーピン
私のようなアマチュアは比べるべくもありませんが、好調にラウンドしていても突如としてチーピンが出始めます。しかも直そうと思うほどに酷くなるもので、どんどん力が入ってしまいます。2打目で距離が残るのでFWなどを振るのですが、これまたチーピンしてしまうほどです。もうゴルフとはいえないほどの苦行になり、スコアーも極端に悪くなってしまいます。もちろんYou Tubeを見たり、書物を読み漁ったりするなどして対策を試みるのですが、ほとんどラウンド中には直りません。最後にはフェイスを開いて打つのですが、容易に直らず開きすぎてスライスOBを出してしまいます。今回放送を見ながらどの様に対処するのかとても注目していましたが、最後まで修正することはできなかったようです。
安田選手のドライバーショット
身長cm | 体重kg | ドライバーディタンス | ランク | ||
古江彩佳 | 153 | 54 | 233.51 | 56 | 2021シーズン |
西村優菜 | 150 | 50 | 225.75 | 82 | 2022シーズン |
吉田優利 | 158 | 58 | 230.5 | 70 | 2022シーズン |
安田祐香 | 163 | 53 | 232.2 | 58 | 2022シーズン |
プラチナ世代の選手たちは、全員がドローヒッターと言っていいと思います。安田選手は身長がありますが、体重が足りないため飛距離はそれほど出ません。2021年のインタビューの中では、キャリーを220ヤードから5ヤード伸ばしたいと答えています。課題克服のためトレーニングは積んでいるようですが、怪我もあり負荷の高いものはできないようです。体重もなかなか増えないようで、見た目も華奢で心配です。恵まれた身長にも関わらず、飛距離に不満があるので課題が問題となってしまっているのかもしれません。
それでも期待する安田選手の活躍
私のようなアベレージプレイヤーでも、チーピンが始まるととても焦ります。どうにもならないプレーを続けていくうちに、大変惨めな気持ちになるものです。安田選手は初めての最終日最終組でファンの注目の中、実力が発揮できず、たいへん辛かっただろうと思います。実力を知っているファンは、どうしてしまったのかとても心配になります。初めて見るファンには、悪いイメージだけが残ってしまいます。歴代の日本女子アマチュアの優勝者をみれば、素晴らしい選手ばかりです。
2016 | 高橋彩華 |
2017 | 安田祐香 |
2018 | 吉田優利 |
2019 | 西郷真央 |
2021 | 尾関彩美悠 |
今週優勝を決めた高橋選手も2016年の優勝者で、期待されていた分プレッシャーがあったかもしれません。吉田優利選手も比較的早く優勝できましたが、古江彩佳選手や西村優菜選手に初優勝では遅れをとり、少し心配しました。西郷真央選手も好成績は続きましたが、初優勝までは時間がかかりました。安田選手の場合は怪我の影響もあり、今年が初めてのツアーと言ってもいいかもしれません。高橋選手が女子アマチュアを制してから、6年もかかって今週初優勝を決めています。安田選手もまだ十分に時間はあり、技術もある選手です。焦らず修正して出てきてもらいたいものです。
初優勝の際にはどうやってチーピンを克服したか、是非公開していただきたいと思います。レベルは圧倒的に違いますが、同じ様な現象と状況に、応援したい気持ちと、期待がやみません。