女子ゴルフの放映権はJLPGAへ 井上尚弥選手の防衛戦は地上波無

4年間に渡って問題となっていた女子ゴルフの放映権が、JLPGAに帰属することで決着した。2022年は放映権料が発生しないようなので、大きな変化は見られないかもしれないが、大きな変革と見て間違いないだろう。JLPGAにとって女子ゴルフというコンテンツの価値を挙げることが究極の目的で、放映権の価値はコンテンツの価値とイコールと言えることが出来る。欧米のスポーツ団体においても、放映権がスポーツ団体に帰属しているところが多い様だ。価値を高めることにプライオリティーをもつJLPGAに帰属することは、極めて自然の流れと言えると思う。

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JLPGAの不断の努力

JLPGAも強権を発動したわけではない。交渉は4年間にも及んでいる。その中で小林会長以下が女子ゴルフのコンテンツとしての価値を高めるために、不断の努力をしてきていたことが実ったと言えるだろう。この4年間で女子ゴルフの人気はますます上がっている。反対の立場をとっていた主催者側も、今回折れざるを得なくなったということだろう。テレビ局が主催する試合もあるが、主催者の大勢が反対の旗を下ろしたために、今回の決定となったようだ。

ゴルフ界の発展のためにJLPGAに求めるもの

テレビ局の都合で放送日程が決まらなくなる。

いつもネットでの情報で結果が解ってしまい、生放送ではない部分でスポーツ観戦の醍醐味が薄れていた。録画であれば、残りの放送時間によってプレーオフの有無なども予想できて、ハラハラするような興奮が無いことも、ファンからは不満の残るところであった。地上波の場合は日曜日の午後に大きな放送枠を柔軟に取ることが難しく、録画での放送とならざるを得なかった。

今までは放送媒体が地上波中心であったが、今はBSやCS、ネットでの配信も考えられる。テレビ局によるネット配信は、ファンからは支持が高かった。放送機材などが軽量化し、ライブ配信がかつてよりもコンパクトにできるようになったことも一因だろう。

地上波が無くなることの弊害

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問題になるのはファン層の拡大が、地上波無しでできるかということだ。ファンの好みは多様化している。多少の金額を負担しても、生配信で質の高い放送を求めるコアの層。無料の放送が見られないならば、興味を失うライトなファン層。今は放送媒体も多様化しているので、視聴者の好みも別れてしまうのは、致し方ないところだろう。問題は地上波が無くなることによって、新しいファン層の拡大ができるかどうかだろう。

最近は若年層のプレイヤーが増加傾向に有り、ゴルフ会員権市場も上向きであることが鮮明になってきている。You Tube等でも若い女性プレイヤーや女性タレントの配信が、増えてきている。この状況に冷や水を浴びせる事にならないかが、これからの問題となるだろう。

アフターコロナのゴルフ会員権

JLPGAのこれから

しかしリスクは有るものの、今までの実績や改革姿勢は非常に評価できると思う。幹部が殆ど女性を占めるJLPGAのリスクを恐れない改革の姿勢は、閉塞する日本の経済界にはあまり無い動きだ。女性ならでは気配りや細かいところを見逃さない目線で、これからもスポーツ界を牽引してもらいたい。

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女子プロ野球がジャイアンツの参入で活性化が期待される中で、JLPGAの試みや今までの長年に渡る努力は参考になるのではないだろうか。

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ボクシング界のジレンマ

対照的なのは、井上尚弥選手の地上波放送がなかったことだ。

ボクシングはゴルフと違って競技人口が少ない。ゴルフはプレーできるスポーツだが、ボクシングは殆どの人が見るだけのスポーツだ。井上選手ほどのバリューがなければ地上波なしということは出来ないだろうが、同時に新しいファン獲得の絶好機をボクシング界は失ってしまっている。井上選手の試合は素人目にも美しい試合で、いわゆる凡戦は無い。短い時間で終わってしまう時もあり、放送局泣かせの部分は有るが、生放送後の映像コンテンツとしての価値も考えられる。興行主の考え方が大きいだろうが、ボクシング界の底上げのためにもなんとか地上波での生中継をお願いしたいと思う。井上選手に選択権は無いのかもしれないが、ボクシング界全体のことを考えた時に、井上選手ならば大きな目線で考えてくれるのではないだろうか。

もちろん井上選手には、価値に見合ったファイトマネーを獲得してもらったあとでいいので・・・

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