西村優菜選手メジャー制覇~飛距離と安定性~

国内メジャーのワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでプラチナ世代の20歳、西村優菜選手が優勝した。2位に3打をつけた危なげないゲーム運びで、メジャーのプレッシャーなど感じさせない勝ち方だった。

西村選手のプレースタイル

西村選手は身長150cmで体格には恵まれていない、飛距離も平均231ヤードで61位だ。FWキープ率は75.7%で4位、平均パット数は1.78で5位につけている。球筋は軽いドローで飛距離を稼いでいる。典型的な安定性重視のスタッツで、飛距離の出ないことを受け止めてゲームを組み立てている。以前に練習内容を披露するTV番組で、飛距離を打ち方で伸ばすことは考えていない。今の打ち方のまま、飛距離はフィジカルの能力アップで考えていると質問に答えていた。ドローとフェードで迷う選手はプロからアマチュアまで違う次元で悩むことが多い。日本のトッププロが海外に出て圧倒的な飛距離の差に驚き、ドローに挑戦していく選手がいつの時代もいる。ドローにして飛距離は出るようになるのだが、大切な場面でドライバーを引っ掛けてスコアを崩したり、アイアンのキレを失ってスコアを崩したりするプレーヤーは多い。キャリアのあるプロでも迷うことがあるのに、20歳の西村選手は現時点では迷っていない。最終日にこのコースで有利なのは飛距離の出る選手だと認めながら、そこで勝てれば大変な自身になると答えていたようだが、自分のスタイルを貫ければ勝つチャンスは有るという自信が見え隠れする。

この日はグリーンの速さを表すスティンプメーターが14ftの超高速グリーンで、苦労する選手が多かったが、西村選手は26パットで安定していた。パーオン率が72.2%だったのでアプローチとパットの上手さが光る内容だ。

西村選手のクラブセッティング

1W、3W、5W、7W、9W、6UTとウッド系を厚めに入れているのが、非常に特徴的だ。高さを出して止めに行くスタイルで、アマチュアも大変参考になる。ウェッジは50度と58度で長めのものを厚くしているので、ウェッジは薄めの設定だ。渋野選手とは対照的な設定でウェッジの距離の打ち分けに自信があるのであろう。アマチュアでも両方のタイプがいるが、考え方が整理されていればどちらでも良いと思う。ただアマチュアの場合、練習量や実戦経験が多く積めない場合は、あまり多くのウェッジは使いこなすのが難しいと個人的には思う。

西村選手のこれから

黄金世代が注目を集めていたが、どんどん若い世代が出てきている。稲見選手やミレニアム世代は黄金世代よりさらに洗練されたゴルフができる選手が多いように感じる。まだまだ力を出し切れていない吉田優利選手や安田祐香選手などがおり、アマチュア時代から多くの経験を積んでマネイジメントが効いたゴルフができる世代だ。世代が強ければ個人も強くなる。このスタイルを貫いた西村選手が、海外メジャーをさらっと勝ってしまうことが実現したらと、密かに期待してしまう。体格で引けを取らない松山選手のマスターズ制覇はもちろん感動した。西村選手が海外メジャーを勝ったら、また別の意味で感動することになると思う。

応援しています。

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