男子ゴルフ国内ツアーの衰退 何故女子ゴルフの人気がある?その理由

ブリヂストン・オープンの撤退が発表された。1973年からツアー競技となった歴史あるトーナメントで、ブリヂストンはゴルフ用具の国内有力メーカーだけに驚きを持って伝えられている。国内男子ツアーはその規模の縮小が続いており、2021年のトーナメントは26競技だ。国内女子ツアーは39のトーナメントが2021年は開催されており、その差は広がっている。賞金にも大きな開きができており、男子は1試合を残した時点で1億円を超えているのは4名。女子は14名が超えており、トップの稲見萌寧選手は2億5千万円を超えているのに、男子トップはキム選手の1億2千六百万だ。来年は少なくともブリヂストンの1億1千万円が減少することが決定しており、その差は開く一方だ。テレビ中継による露出も男子ゴルフは少なくなり、女子は下部ツアーのステップアップツアーもケーブルで常時放送されている。

RIZAP GOLF

男子ゴルフの存在意義

女子ゴルフは男子ゴルフよりフィジカルでは劣っており、プレーの迫力は男子ゴルフの見せるべきところだろう。しかし今はケーブルやBS放送などでPGAツアーを見ることができ、その迫力では男子国内ツアーはかなわない。日本人男子プロも松山英樹選手がマスターズを制しているが、残念ながら松山選手はPGAの選手だ。

国内女子ツアーは我々アマチュアゴルファーと飛距離などで差がなく、そのプレーはとても参考になる。攻め方やバックスピン量なども非常に近いものが有り、男子プロとは違った角度で見ることができる。当然自分のプレーにも参考にできる部分が多く、興味は尽きないのである。

華やかな女子ゴルフ

男子プロに比べて女子プロはウェアが華やかになる。中には地味な選手もいるが、ウェアにもスポンサーが付いており、売上に直結するので供給するスポンサーも必死だろう。見栄えのいい選手でTVによく映る選手には、当然のように良いオファーが来るだろう。ドラーバーショットで綺麗にスカートが舞ったときは、素直に見ていて楽しい。当然JLPGAもそのあたりは心得ているので、メディア対応の教育等は怠り無い。最近ではメイクアップの教育などもJLPGAは力を入れている。2016年には資生堂ビューティー・オブ・サ・イヤーを新設して、その方向性を明確にしている。2017年の受賞者は上田桃子選手で、表彰式の着飾った姿はプレー中とは少し違い、美しかった。

【創設の背景】

 資生堂とLPGAは、2015年8月にオフィシャルパートナー契約を締結し、LPGA会員に対し日やけ止めなどの商品提供や美容講座の開催などを行っています。強く、美しい魅力のある選手や指導者が活躍することで、国内外でLPGAの価値をさらに高めるとともに、老若男女を問わずアクティブに輝くことができる生涯スポーツとしてのゴルフの普及拡大とスポーツの発展を目指しています。

 昨今、多くの女性アスリートの活躍が世界中に感動と共感を与えています。中でもゴルフは競技人口が多く、化粧機会の多いスポーツであるため、女子プロゴルファーの本質的な美しさを表彰するアワード「SHISEIDO Beauty of the Year」を通じて、女性のアクティブで美しい生き方を応援します。コンセプトは「強く、美しく」。プレーの強さに加えて、どのような環境でも品格を持ち、社会に良い影響を与え、美しく魅力ある選手を表彰します

 引用:「SHISEIDO Beauty of the Year」創設のお知らせ

レディースゴルフウェアレンタル ゴルクロ

男子プロも意識の変革を

女子プロの容姿ばかりにとらわれるのはおじさん目線で批判されそうだが、男子プロにも見られているということに関して、もう少し意識を持ったほうが良いかもしれない。ジャニーズを意識しろとまでは当然言わないが、見た目は大事である。男子のメジャーなプロスポーツは殆どが、団体競技でユニフォームを持っている。逆に言えばゴルフのみがユニフォームが無いと言える。そんな競技で国内男子プロがモデルとなっている、ファッションブランドは少ない。あまりゴルフとは馴染みがない木村拓哉さんがコマーシャルに使われているようでは、男子プロの存在意義が薄くなる。

紳士のスポーツと言われるゴルフなのだから、ヒゲぐらい禁止でも良いかもしれない。また、英国紳士ばりのオールドファッションで、大会を開催するぐらいのアイデアは出てこないものだろうか?男性も身だしなみを化粧品で整える時代に、化粧品やファッションブランドのスポンサーを獲得できるのではないだろうかと思うのである。

兎に角格好良いプロに憧れたいのが、我々アマチュアゴルファーだ。

若者のゴルフ熱

最近は若年層のゴルファーが増えているという。女性は数少ない稼げるスポーツということで、ジュニアの育成にも力が入っている。コロナ禍の3密を避けるレジャーとしてゴルフは見直され、会員権市場も上昇している。インドアゴルフでの若者の利用は増えている。

若い女性の競技人口が増えれば、当然若い男性も増えてくる。この期を逃してはならない。男子ゴルフ会の再興は、今にかかっていると思うのである。

あ姉さま
あ姉さま

プレーはもとより、その他の魅せる工夫が必要ではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました