もうベテランは復活しない 原監督の若手切り替えへの決断 弱い巨人

2023年シーズンもオールスター休みに突入しました。

ジャイアンツは借金2の4位での折り返しとなりました。この状況は過去3年でワースト、しかも状況は年々悪くなっていると言うほかありません。

原監督は6月反攻を口にしていましたが、未だに戦力は安定しません。

ジャイアンツの若手の台頭は見えてきている

秋広優人選手の成長

今年の明るい話題は何と言っても、高卒3年目の秋広優人選手の成長でしょう。新人の頃から2mの長身と柔らかいバットさばきで注目されてきましたが、漸く体ができつつあるようです。まだまだ細身でこれから強くするべきところは沢山ありますが、体幹が少し強くなってきたようで、頭が前に出ること無く回転できるようになってきました。昨日のホームランも、頭がほとんど前に出ていないので、インコースの球を詰まりながらも捌いていました。薄暮に隠れるほどの高い飛球で、上がり過ぎと思われましたが、スタンドまで運べたのは2mという全体的なスケールの大きさによるものでしょう。

外野守備などでは未熟な部分が多く、改善点が目白押しですが、守備のミスを引き摺らないところも魅力です。

ルックスも良く地元の二松学舎大付付属卒となれば、スターの素養は満載です。受け答えも陽の部分が多く、斜に構えることもない素直な性格のようなので、人気は上がっていくでしょう。得点圏打率も.317で悪くありません。4番を張っている岡本和真選手とは好対照の選手で、今の打順は座りが良く見えます。

秋広選手が活躍することで、当然岡本選手の刺激になると思いますし、もしかしたら早い段階でキャプテンになるかもしれない逸材と言えると思います。

実力を兼ね備えた陽キャラは打線の中では本当に貴重なので、順調な成長が期待されます。

門脇誠選手の成長

守備力は一流と言える門脇選手ですが、打率は.188で課題となっています。しかし7月の打率は.250と改善の兆しが明らかに見えてきました。大学時代に首位打者を獲得したように、もともとミート力はある方なのに、少々振りすぎていた感がありました。しかし、出場を続けているうちに少しづつ場馴れしてきたようです。セイフティーバントを試みるなど、余裕が生まれてきてもいるようなので、これからが注目されます。守備力、脚力は一流で、ショートが守れれば、十分に戦力と成れますが、打撃に改善がみられれば、坂本勇人選手のコンバートが無理なくできそうです。

この2選手に限らずジャイアンツには有望若手選手が沢山います。ただ、出場機会が少なく力を発揮する前に2軍にいってしまう選手も少なくありません。ファームでは萩尾匡哉選手など出番待ちの選手が多く、十分な時間を与えれば何人かは出てこられそうに思えます。

門脇選手の打撃についてはこちら

ベテランの見極めが遅いジャイアンツ

これだけ若手の有望株がいるのに、ジャイアンツはベテラン選手が出場機会を奪っています。若手の台頭が少なく、優勝争いの中でシーズン終盤ともなれば、ベテランの復調は必要でしょう。しかし、残念ながらベテランの復調は長くは続きません。加齢とは厳しいもので、どの選手にも訪れます。ともに闘ってきたベテランの復調を期待する気持ちは理解できます。もう少し調子が上がれば好調の頃に戻れるという確率は、年々小さくなり、期間は短くなります。

例を上げて申し訳ないですが、丸佳浩選手は年々成績が落ちています。数年前までは打率.250あたりで不調と言われていましたが、今は打率.235で出場を続けています。打力が問われるライトでこの成績では出場を続けるのは普通なら難しく、原監督が”まだできる”と期待しているのが現状でしょう。警戒される中で盗塁を決める脚力がなく、本塁打も11本程度であれば、とって代われる若手は少なくありません。過去6年に渡る打率の低下は極めて顕著です。もうスタメンで出場させる成績ではなく、長期的な成長や復調が見込める年齢でないことは明らかです。

生え抜き選手はアマチュアとの約束の証

中田翔選手や丸佳浩選手は実績・人気ともに抜群の選手ですが、打撃で結果を残せなければ使われるポジションではありません。言い方は悪いですが、FAで移籍してきたりトレードで入ってきた選手は、結果を出し続けることができなければ、若手に切り替えるべきだと思います。

この辺りの使い分けはドライにしてあげないと、チームは沈んで行ってしまいます。FAやトレードをドライに扱えないならば、やるべきではないでしょう。生え抜きを育てる意味や、生え抜きのベテランを大切にすることの差別化は、絶対に必要だと思います。生え抜きを大切にすることは、ドラフト時に選手を大切にするとアマチュア側に約束して預かった、球団の努めです。

原監督は”生え抜きのつもりで”と発言していましたが、そんな簡単なものじゃありません。生え抜きだった原監督のコメントなので、移籍組の気持ちがわからないのは無理もないと思いますが・・・

一般社会でも生え抜きの管理職と転職組の管理職では、社内での立ち位置は明らかに違います。その後の進路も違うことは明白です。このあたりは一般社会も野球界も変わらないはずです。戦国時代の頃から外様・生え抜きという考え方は人事に影響してきました。現代でもそのような考え方が無くなったとは思えません。今も昔も、人間の感情に大きな違いはありませんから。

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