熱中症とゴルフと高校野球 事故前にに対策を考えるべきは大会主催者

連日猛暑が続いています。東京では八王子で37℃を超える日がでてきたりして、確実に最高気温は上がっています。

先日は都内のゴルフ場で競技中に、死亡者がでてしまったという不幸な事故が発生してしまいました。

これだけ熱中症について連日報道がされていますが、救急搬送などの件数は一向に減りません。車で街中を走行していると、結構な頻度で救急車に出くわします。熱中症による搬送が増えているということは、他の病気や怪我で搬送されるべき人の時間を圧迫してしまいます。注意を呼びかけるだけではなく、抜本的な対策を主催者は考えるべきだと思います。

ゴルフの競技中の事故

今回のゴルフの競技中の事故は、残り2ホールというところで発生してしまったと聞いています。ゴルフは全力で走るなどの負荷の多い競技ではないので、体調の異常が感じにくい面があると思います。頭痛などの明確な症状が出てしまってからでは、手当が遅くなることも考えられ、判断がとても難しいと思います。無理をすればなんとかこなせそうなところで、そのまま無事に完了できた人が多いと思いますが、重大事故になってしまう可能性があることは事実です。このあたりの判断は競技者にはとても難しく、競技者の判断に任せていれば、同じような事故が起こる可能性は無くならないでしょう。

キャディさんの体調も心配

私の所属するコースでは、毎年のように救急搬送が発生します。年配のゴルファーだけではなく、ジュニアのプレイヤーが搬送されることもあり、注意が必要です。

そして競技者だけではなく、キャディさんも搬送されることが散見されます。それも若いキャディさんが搬送されるケースが有り、油断できません。若いキャディさんは連日の猛暑に慣れているとは思いますが、前日友人と夜更かしをしてしまったり、リスクは少なくありません。そしてキャディさんはお客線の前で、体調が悪いなど言いにくい状況に置かれており、予防段階での離脱が難しいと推測できます。コース側もこのあたりの管理が一定、必要ではないかと思います。

灼熱の高校野球地方大会

関東以南では連日の猛暑の中、高校野球の地方大会が行われています。炎天下の中での2時間の試合は、想像を絶する過酷さです。特に地方大会の場合はチームの実力差が顕著な場合もあり、強豪チームの攻撃が長く、相手チームの守備時間はとても長くなりがちです。5回裏終了時にクーリングタイムを設けて言いますが、抜本的な解決には程遠く、アリバイ作りにしか見えません。

観客席で応援する方たちにも、かなり過酷な状況が課せられています。スタンドでは日傘などを指す事は無理なので、天気の良い日は炎天下での応援は相当な負担です。ブラスバンドやチアリーダーたちの過酷さは、ある意味選手以上かもしれません。

こんな状況下でクーリングタイムを設定しているだけの大会主催者は、抜本的には事故が起こるまで動こうとはしていません。

これだけの猛暑が続いている状況で、何も有効な対策が打たれないのは、責任感の欠如と横並び意識の強さがにじみ出ており、日本社会の縮図だと思います。

テレビのコメンテーターも連日の猛暑を長時間に渡って報じている割には、このような状況についてレポートもコメントもなく、ただただ注意を呼びかけるだけで、全く問題意識が欠如していると思います。

リスクが顕在化しているのに、事故が起こるまで動かずコメントせずの日本社会には、本当に違和感を感じます。

BRが考える個人的な対策

高校野球もアマチュアゴルフもプロではなく、興行ではありません。従ってテレビの放送に合わせる必要はなく、観客の動員も気にする必要がないはずです。

であれば、競技の時間帯をもっと柔軟に考える必要があると思います。

少なくともお昼前後の日差しの強い時間帯を避け、早朝や夕方の時間帯を有効利用するべきだと考えます。

朝5時からのプレーボールであれば、7時前後には第1試合が終わります。予選試合数の多い地域では、ナイター施設などを利用してもいいでしょう。地方自治体が熱中症対策で予算を組めば、医療費などを圧縮できるかもしれません。大都市ではドームなども十分に使えるはずです。東京ドームなど人工芝の球場であれば、メンテナンスも比較的容易であり、選手も応援席の人たちも守れます。

甲子園であれだけの大観衆を動員できるのであれば、夜中のドーム球場を借りるくらいは予算的にはできると思います。

交通機関も貸し切りに近い状況で運行してもらえば、費用は抑えられると思います。球場近くの宿泊施設も稼働が増える可能性があり、経済にも良い影響がでて来るでしょう。

このあたりは高野連などの公務員に近い感覚ではなく、商売が上手な人達に委託すれば、商業的にも成功が見えるかもしれません。

夏祭りや花火大会に近い感覚で、地元の高校を応援する機会が増えれば、もっと経済は活性化すると思います。

同級生の活躍を浴衣の同級生が応援に行くなんて、結構いい雰囲気だと思うんですけど・・・

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