野球界が大きく変わってきました。データによる分析などが今までのトレンドでしたが、これからは動作解析が進んでいき、コーチの役割も大きく変わっていくことになります。古い時代のコーチは、これからは淘汰されていくでしょう。
安定の定額制のインドアゴルフスクール ステップゴルフ動作解析の凄まじさ
今までは感覚でやっていたものが、動作解析によって数値で表されるようになっています。先日ジャイアンツの阿部監督が、自らフリーバッティングを行い、数値を確認していましたが、これからは指導者も新しい機器にどんどん慣れていかないと、置いていかれてしまいます。しかも動作解析機器はそれほど大掛かりなものではなくなってきており、値段もどんどん低下していくでしょう。
私も個人的にゴルフのスイングの解析アプリを使ったことがありますが、無料のアプリがどんどん進化しており、スマホがあれば無料で簡単に使用できます。
ある程度のコストをかけることができれば、最新に近いものをアマチュアチームでも導入することは可能でしょう。
それほどこの手の機器やソフトの進化のスピードは激しく、想像以上のスピードで進化して言っているといえます。
動作解析を活かす知識が必要
ただ解析した動作をどのように分析し、その結果を自分のスイング等に落とし込むためには、知識が必要です。動作を分析するためには、理想とするスイングの知識が必要になります。そして理想とするスイングにするために、どの部分をどのように改善するべきかの知識も必要になります。
例えば理想よりも数センチ頭が突っ込んでしまっている時に、頭を突っ込まないようにしようとしても、簡単にはできません。また無理矢理頭を残すようなスイングにしても、他のバランスが崩れてかえって改悪してしまうことも考えられ、故障のリスクさえ増大させてしまう可能性があります。
ゴルフスイングの例で言えば、グリップの持ち方を数ミリ変えただけで、大きくスイングは変わります。グリックを持つ角度が少し変われば、手首の角度が変わり、上半身の前傾角度も変わり、スイングプレーンは大きく変わってしまいます。この種の改善作業を繰り返すためには、時間が膨大にかかります。プレイヤー本人の経験やコーチの古い知識だけでは、解析されたデータを活かすところまで辿り着くために、時間がかかりすぎてしまいます。
これからのコーチに求められるもの
メジャーでは既にコーチに対して要求されるものが、大きく変わってきているようです。選手の意識も知識も大きく変わってきているので、自分の知識をアップデート出来ないコーチは淘汰されていくでしょう。感覚でやっていたコーチングが、数値化されていくので、数字に弱いコーチには厳しくなっていくでしょう。動作についても理系の頭がなければ理解しにくくなることは、当然の流れだと思います。
日本のプロ野球においてもコーチの役割は、ここ数年で大きく変わるでしょう。極端な話をすれば、コーチの一番の仕事は選手を励ますこと、トスを上げること、ノックを打つことになってくるかもしれません。打撃指導などについては、分析官と選手本人で話が進んでしまうことも考えられます。
トスを上げるコーチが動作解析もできて、改善方法も経験により豊富に蓄積できれば理想ですが、経験値の蓄積はAIにはいつか勝てなくなるでしょう。
これからの選手は頭の良いフィジカルエリート
数年も経たないうちに、高校や大学の有名野球部には最新の動作解析マシンが投入されるかもしれません。そうなればアマチュアのうちから、最適なトレーニングを続けることができるようになります。フィジカルについてもテクニックについても理想がわかってしまえば、アマチュアのうちから努力できる理性のある人が、圧倒的に有利になります。
そうなった時に、小学生のうちから最適なデータによるトレーニングを受けることが可能になるでしょう。平成の時代は小学校の時に毎日父親と続けていたティーバッティングが、令和の時代はスポーツ塾によるエリート養成に変わってしまう可能性は十分に出てきます。
有名高校に入らなくても、小学生のうちから最適なトレーニングを受けられるようになってしまう可能性がでてくるのです。
お受験ではないですが、そういった競争が野球選手に関しても起こってしまう可能性が出てきます。有名監督やコーチによる不確かなものから、データによる裏付けのある確かなものへと方法論が確立されるのですから。
そうなると目標に向かって弛まぬ努力ができる、理性のあるフィジカルモンスターが次々と現れてくる可能性がでてきます。
野球界もゴルフ界も、あと10年で大きく変わってしまう可能性があると、個人的には思います。特に若年化が進んでいるゴルフ界は、一気に加速する可能性があると思います。日本人は地道な努力を続けられる人材が多く、野球界もゴルフ界も大きく勢力図が変わるのではと予想できます。
弛まぬ努力でトヨタはGMをぬいてトップに立ちました。
大谷翔平選手は弛まぬ努力で、メジャーのホームラン王になりました。
果たして10年後はどうなるでしょうか?