スポーツの悪癖を直すことは本当に難しい 巨人の若手で考える選手

スイングの癖というのを直すのは、本当に難しいと常々思っています。ゴルフも野球も回転運動で共通点が多いのですが、私の場合はどちらのスイングも、バックスイングでインサイドに引きすぎてしまう癖がなかなか治りませんでした。野球の方はなかなか引っ張ることができず、流し打ちしかできませんでした。ゴルフは今も続けることができていますが、やはりバックスイングでインサイドに入りすぎて、クラブの重心管理が難しくなってしまっています。頭では分かっているのですが、クラブが長くなればなるほど力感を求めてしまい、バックスイングがインサイドに入ってしまいます。

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思い切り振ることと速く振ること

ゴルフの場合も野球の場合も、軸がブレればスイングスピードは落ちてしまいます。更に軸がブレると頭が動いてスウェーしてしまうので、タイミングを合わせるのが難しくなります。野球の場合はスウェーしてしまうと、投手のボールに差し込まれることが多くなるので、投手のレベルが上がるほどミートできなくなります。

子供の頃はバットが重くて体を揺さぶってスイングしていたので、その癖がいつまでも抜けないのかもしれません。この悪癖はゴルフスイングにも影響して、初心者のうちはスウェーが止まらず、ミスショットを繰り返していました。ただスウェーしながらでもタイミングが合えばとんでもなく飛ぶので、それを自分の実力と勘違いして追い求めていった期間が長く続きました。

思い切り振るためにバックスイングがインサイドに入り、体を揺らしてスイングすれば、確率が悪くなるのは当たり前のことです。しかし悪癖というものはなかなか治らないもので、ある程度結果を出したことがあると極端に変えることができず、悪癖も治りません。

測定器の恩恵

スイング軸を揺らさずにクラブの重心管理をするためには、思い切り振るのではなく、下半身主導で振る。それが出来れば、ヘッドスピードが早くなるということに気がついたのは、最近の各種の測定器で数値として見ることができたからだと思います。以前はたまたまタイミングが合ったグッドショットの再現性を高めるために、練習を繰り返していました。そういった練習もすこしは技術の向上につながるのですが、近道ではありません。

そういった意味で測定器でデータを取ることは非常に重要なことだと思います。最近のアマチュアはその恩恵を非常に受けており、レベルの高いアマチュアが野球界にもゴルファーにも増えていると思います。

アマチュア野球界では150Kmを投げる投手が次々と現れ、しかもコントロールよく制御できています。以前は球は速いけど制球がバラバラという投手が多かったのですが、今のアマチュア野球では球も速くコントロールも良いという投手が増えています。

アマチュアゴルファーでもとんでもなく飛ばすゴルファーが増えており、総じてきれいなスイングをしています。以前は個性的なスイングをするゴルファーがプロでも多かったのですが、最近の若手プロゴルファーはきれいなスイングが一般的です。これも測定器や動作解析によって理にかなった改善ができるからでしょう。

スイングの悪癖と人間の悪癖

以前宮本慎也さんがYou Tubeで治らないスイングの癖として、2つ上げてくれました。その中の一つがバックスイングでインサイドに引きすぎることだったと思います。(間違っていたらごめんなさい。私のゴルフスイングも同じ癖で、クラブを前に出すために、体が開いてしまうという結果に繋がってしまっていました。)

野球選手でも癖が治らない選手は数多くいるようで、致命的な欠点を直せなければ短い選手生命は終わってしまいます。

もちろん体を作ることはとても大切で、スポーツ選手であるならば常に取り組まなければいけないことだと思います。しかし、体を作れば治る欠点と治らない欠点があります。

人間は不思議なものでスポーツ選手でも一般の組織人でも、体を動かして努力していれば、いつかは報われると思ってしまいます。サラリーマンであれば、一生懸命足元を見て努力を怠らなければ、いつかは報われると信じている人がマジョリティーかもしれません。ただただ人より多く時間を費やして努力すれば、周りもその姿を見てくれていると思いたいものです。しかし、なんの工夫もなく努力を繰り返すだけでは、人より良い成果は得られません。頭を使って考えた上で時間を使って努力しなければ、人より秀でることはできません。

野球選手もただただ体をつくって反復練習をすれば、結果を残せるという保証はありません。プロに入ってきた人たちは誰もがフィジカルエリートで、努力の天才です。そんな世界で打ち勝つためには、努力の方向を間違ってはいけないという事実は、一般社会と共通するものがあります。

頭の良いフィジカルエリートが勝つプロの厳しさ

坂本勇人選手が”考えもなく努力している選手が意外に多い”とコメントしていましたが、まさにそのとおりだと思います。ジャイアンツの選手の中にも同じ失敗を繰り返す選手はいるということでしょう。

サラリーマンもプロ野球選手も、考えなしに努力して通用するほど甘くはないということで間違いないと思います。

特にプロ野球選手は選手生命が極めて短く、その事に気がつくのが遅ければ、あっと言う間に選手生命は終わってしまいます。キャンプのフリーバッティングを見ていると、厳しい現実を痛感してしまう瞬間があります。

ハスキー
ハスキー

若手選手には、頑張って考えてほしいですね。最近は考える根拠となるデータが増えていますから。

サラリーマンは転勤のたびにやり直すことができますが、考えもせずに同じ過ちを繰り返していては、辛い未来が待っています。若手サラリーマンも頑張って考えて行動してほしいでと思います。

アマチュアゴルファーはのんびり構えていいと思います。趣味ですから(笑)。でも少しずつでも考えながら努力したいものです。そのほうが結局長く続けられると思います。

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