巨人が中断期間中に3チームによる紅白戦を、21日に行うこととなった。それに先立って19日に野手に限定してドラフト指名を行い、チーム編成をするという。
中断期間中にできること
今回の中断期間は1ヶ月と長く、この期間をどう使うかによって後半戦が大きく代わると考えていた。
今年の戦力の見極めがその一つと考えていたが、今回ファンサービスをかねて実現した。
プロ野球前半戦終了 この1ヶ月でやれること 阪神・巨人・ヤクルト
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大所帯の巨人軍を、原監督が限られた時間の中で俯瞰するためには、非常に有意義な時間になると思う。後半戦にむけて若手の中から有望株を見出すことや、春先の注目選手がどの程度成長を遂げているかを確認することが、ある程度可能となる。3軍制をとっている大所帯の巨人を活性化するための試みとしては、大変興味深い試合とドラフトになると思われる。
秋広優人選手や中山礼都選手など、どのぐらい成長しているか楽しみですよね。
ファーム首脳陣の評価
先日若手の底上げがチームを支えたとして、原監督は球団幹部に報告を行った。その中で阿部2軍監督の手腕を評価したと報道された。しかし成長株として挙げられた、大江竜聖投手や松原聖弥選手は阿部チルドレンとは言い難く、額面通りのコメントとは思えない。今回原監督はファームの運営状況、阿部2軍監督の手腕やファームコーチ陣の成果についても、評価するのではないかと推察する。
貪欲な原監督が3軍制の現状を把握するためには、非常に手っ取り早いやり方で、ファーム首脳陣は真剣モードで臨むだろう。此処でお祭りモードでいるようでは、首脳陣失格だ。指揮を執ることとなる元木ヘッド、阿部2軍監督、二岡3軍監督の評価も同時にされるものと思われる。
ファームの選手たちには貴重なチャンス
原監督の前でなかなかプレーする機会のないファームの選手が、チャンスを与えられる。春先の有望株やその後の成長株などを直接確認できる絶好の機会を、原監督は見逃さないはずだ。コーチとの相性が悪く、成長を認められていない選手や、原監督の思い描く成長曲線を描けていない選手は、本人の問題や周りの環境も含めて再評価されると思われる。組織の中で思い通りに評価されなかった選手にとっては、ゲームチェンジャーとなる非常に価値ある試合となる。
ファンサービスの変容
ドラフトの模様は球団の公式インスタで、試合はG+で中継が行われる予定だという。
プロ野球のコアのファンの中では、ドラフト好きが多いので、この企画はお遊びの要素があるとはいえ興味深い。故障者や主力中の主力を除く野手全員が対象となるようなので、チーム内の格付けがある程度みえてしまう、選手にとっては洒落では済まない企画だ。以前の巨人では考えられない企画だが、少しずつ球団も変わっているようで、ファンを大切にする姿勢は素晴らしい。逆に言えば球団も現状に危機感を覚えているということだろう。少なくとも球団がそのような感覚を持っているということは、大切なことだと評価できる。
お遊びの要素があるとはいえ、ドラフト会議は興味深いですよね。
You Tube等の活用を通じて発信を続けている巨人軍は、親会社を新聞社としている球団とは思えないぐらい柔軟な姿勢を見せている。どんどん時代は変わっていく。