巨人若手投手陣の明暗 それぞれの現在地 なぜこれほど差ができたのか

オリンピック期間に行われたエキシビションやファームでの公式戦で、巨人若手投手陣の明暗が別れた。特に高卒3年目の投手の現在地に大きな差ができてしまった。

故障から復活した直江大輔投手

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日本ハムとのエキシビションで先発した直江投手は、雨中でのコンディションが悪い中で初回に3失点したものの、4回71球6安打3失点でまとめて、18日のヤクルト戦の先発の座を勝ち取った。

直江投手は不思議な投手だ。ストレートは150Kmを超えることはない。コントロールもアバウトで、四球を連発するタイプではないといったレベルだ。変化球はこれといった決め球はなく、全体的に高く行くのでヒヤッとすることが多い。

しかし不思議と打者が打ち損じてくれている。特徴といえば巨人では最近珍しい、真上から投げ下ろすタイプで、球の角度が良いのかもしれない。

ファームでのピッチングを見ていると、とても一軍で先発できるレベルではないと思うのだが、一軍での登板数は少ないものの打ち込まれること無く、5回ぐらいまではイニングを喰うことができている。首脳陣が大切に育てているから、良いところで降板させているというところも有るが、後半戦はどうだろか。

故障明けでまだ練習の強度をあげることができないのかもしれないので、もう少し体を作って投げ込みを増やせば、すべての面でレベルアップできるかもしれない。今回の先発で現在地を確認したい。

将来性もまだ有り、非常に楽しみな投手だ。

何故13失点まで続投か横川凱投手

イースタンのヤクルト戦に先発した横川投手は、4回17安打13失点でKOされた。初回に4失点の後、4回に9失点してノックアウトされてしまった。13失点まで続投させたのは何らかの意図が有ると思うのだが、そのあたりはコメントが発表されていない。もし何らかの懲罰であるのであれば、残念だがパワハラの疑いまで出てしまう。なかなか内情までは晒すことができないのだろうが、せめて横川投手が納得の上で続投している、もしくは登板後に首脳陣からの説明で納得しているとのコメントを、報道陣にはとって欲しいところだ。ファンから見ても疑問が残る続投で、阿部2軍監督を批判から守る意味でも読売系のメディアは、なんらかの発表が必要だと思われる。

横川投手は体格に恵まれている、将来性豊かな投手だ。獲得時も即戦力ではなく伸び代を買って指名したはずだ。現状では球速は140Kmにやっと届く程度で、変化球も平凡だ。長身故に角度が有り、コントロールもまとまっている。しかし2軍ではある程度通用するが、1軍では難しい。本人も前回の登板時に球速を伸ばすことが、課題だとコメントしていた。

その球速が伸びないまま13失点まで続投させることに、何の意味があったのだろうか。

ここまでどういった方針で育成してきたのかが明確ではなく、本人と首脳陣の育成プランに合意があったのかどうかも疑問が残る。球速で勝負しないのであれば、キレとコントロールを磨くなどの育成方針が今は見えない状況だ。某球団の育成メニューとの違いがどうなっているのか、興味深い。頭数だけとって放っておけば「誰か出てくるだろう。」では、無責任すぎる。

戸郷翔征投手の現在地

2人の投手とは、ドラフト同期とは思えない差がついてしまった。

前回の登板で荒々しさがなくなったと、原監督に酷評されていたが、戸郷投手は自分でいろいろ考えてコーチと付き合えている投手だと思う。エキシビションでの登板では何か課題を持って投げていたはずで、決して全力で抑えに行っていたようには見られなかった。次回の登板で何らかの答えを見せてくれるはずで、今から登板が楽しみだ。巨人投手陣の成長 戸郷翔征投手と髙橋優貴投手

クレバーな投手だから、必ずなにか答えを出してくれるのではないかと期待しています。

コーチの評価

自分で考えられる高卒の選手は極めて珍しい。大半の選手がまだ未熟であり、それだけに信頼できるコーチの存在が重要だ。コーチの働きぶりの評価ができていない球団が多く、問題となっているケースが多い。巨人には3軍制を取り組織を拡大しているのだから、コーチの評価も可視化して行って欲しい。

あ姉さま
あ姉さま

育成の巨人を標榜するなら、育成システムの一つとしてコーチの評価はきちんとしてほしいですね。結果も大切ですが、プロセス管理も組織の責任です。

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