巨人のリリーフ陣が苦しんでいる。昨日も9回に3人をつぎ込んで、中日をなんとか振り切った。まるでシーズン終盤のような継投が続いている。たとえ1人だけといっても、ブルペンで肩をつくる負担は同じで、首脳陣は当然理解の上で小刻みな継投を、ブルペン陣に強いている。これからペナントの優勝を左右する大切な交流戦が始まるのに、リリーフ陣は安定しない。
故障者続出を報じきれないマスコミ
すでに野上亮磨投手と田中豊樹投手が、マウンド上で故障を発生した。イニングを投げきれずに、緊急降板という形になってしまった。アスリートなので怪我はつきものであり、原因は登板過多なのか、準備不足もしくはケアが不足していたのか明らかではない。首脳陣の中ではどういった報告がなされ、対策を練られているのかが問題だ。現状の小刻みな継投の継続を見ていると、小刻みな継投による登板過多は発生していないと結論付けられていると見るのが順当だろう。マスコミはこの辺りを取材してほしいものだ。憶測記事やスポーツの本質から外れた記事ではなく、ファンの知りたいことを掴んだ取材をしてほしい。なかなか首脳陣の探られたくないところを、直接取材することは難しいだろうが、プロフェッショナルならではの、情報網や問題提起を早めにやってほしい。こういう事ができないマスコミは、淘汰されていくだろう。ファンの皆さんのYouTube は最近は情報の宝庫だ。マスコミは直接取材できる強みを活かさないと、存在意義が問われてしまう。
投手コーチと原監督の関係
今や名監督としての地位を確立した原監督に、現投手コーチは意見具申ができているのだろうか。落合監督は投手の起用については森投手コーチに一任していた様だ。権藤コーチも投手陣を守るコーチとして有名だ。権藤コーチなどは投手コーチを引き受ける際に、ある程度の条件をつけているはずで、有能とされているコーチはその点で安心ができる。しかし宮本コーチや桑田コーチは実績がなく、原監督との力関係は素人目にも明らかだ。そこで3年目の宮本コーチを、どの程度原監督が信頼しているかが問題になる。原監督も投手陣の故障について、心配は当然している。投手コーチの意見は当然吸い上げているはずだ。しかし意見を聞かれた投手コーチには、無言のプレッシャーがかかる。3年目となって救援陣が整備できないようでは、能力が疑われる。昨年までは高梨投手やデラロサ投手など緊急の補強がされた。今年も緊急補強が必要となると、3年目を迎える宮本コーチの能力に大きな疑問符がつけられることとなる。シーズン間際に桑田投手コーチが招聘された時点で、原監督は疑問符をつけていたのかもしれない。
ドラフトの失態
ファンの皆さんはここを一番疑問視している。今年もドラフトで指名した選手が全く戦力にならない。1位の平内投手も、4位の伊藤投手もシーズン前の期待は高かったが現在は1軍登録されていない。松本投手、桜井投手、鍬原投手、堀田投手と過去10年のドラフト1位で指名した選手は苦戦している。菅野智之投手は今年はMLBに行っているはずだったのであり、現在登録を外れていることを勘案すると、かろうじて高橋優貴投手が1軍で奮闘しているだけで、過去2年間は期待はずれだった。一昨年の指名投手3人はすべて故障で手術に踏み切った。2018年の直江投手、2017年の鍬原投手、2016年の畠投手、谷岡投手も手術を経験している。少し多すぎないだろうか。スカウトの責任問題となっているのだろうか。
もともと巨人はスカウトの能力が高くないと思われる。ファンからの情報は多いだろうし、人気球団ゆえの強みを持っていた。しかし近年のドラフト改革や、他球団の努力によってアドバンテージは消えつつ有る。秋広選手の獲得が称賛されていたが、ファンの間では秋広選手は有名選手で、まして地元の東京の選手だ。鈴木誠也選手など逃した地元選手も存在する。スカウト陣のテコ入れは既にされたのだろうか?
ファンの疑念に答えてくれるのは球団広報かマスコミか
提灯記事やバラエティー寄りの報道は王道ではない。