阪神への挑戦権をかけた一戦で、巨人は2対8で敗戦した。
打線は6安打で、高卒2年目の奥川投手に7勝目を献上した。
奥川投手に打線が沈黙
防御率 | 投球回 | 打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 失点 | 自責点 | 投球数 |
3.36 | 7 | 25 | 5 | 0 | 5 | 0 | 1 | 1 | 1 | 103 |
勝利監督インタビューでヤクルトの高津監督は、奥川投手のできは好調だったとは言えないとコメントしていた。巨人打線は高卒2年目の投手に、軽くあしらわれたという格好になってしまった。ストレートでカウントを取れるのでテンポが良く、フォアボールも1つだけだ。巨人投手陣はフォアボール9個を献上しており、力の差は歴然だ。ヤクルト首脳陣は期待のドラフト1位を、此処までは見事に育成している。
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巨人打線は質の良いストレートに弱い。今日も奥川投手の150Km超のストレートに、押し込まれてしまっていた。“追い込まれたら難しい投手なので、積極的に打ちに行け”という指示がベンチから出ていると、TV放送の中でレポートがあった。この時点でストレートに押し込まれていることが裏付けられている。そして狙ったストレートを、打ち損なってファールにしたり凡打したりしていた。投手からみれば完全に力勝ちだ。
ソフトバンクの甲斐拓也捕手が日本シリーズの4連勝で、”巨人のバッターはソフトバンクの投手の150Kmを超えるストレートについていけなかった”という旨のコメントをしている。”ソフトバンクの投手の150Kmのストレートは質が良い”ともコメントしている。全てが本当の事とは受け取れないが、日本シリーズで歯が立たなかったのは事実だ。
巨人打線不調の理由
打線の不振は調整の失敗?
巨人は今年の春のキャンプで、フリーバッティングの際に、バッティングマシーンを通常よりホーム寄りに設置していた。これは日本シリーズでストレートに押し込まれていたための対策だと理解していた。この対策は効果が出たのだろうか。
三冠王の落合博満選手はフリーバッティングで、山なりのスローボールを打っていた。それに習った広島の前田智徳選手と中日の立浪和義選手も、スローボールを徹底的に打っていた様だ。スローボールを打つ理由を落合選手は、始動を早くして速いストレートを打つために練習するのだと長嶋一茂選手に語っている。
岡本和真選手は、春先に全く調子が上がらなかった。
丸佳浩選手はヒッチするタイミングがつかめずに、不調が続いている。多くの解説者は丸選手の不調について、始動が遅すぎるとコメントしている。
もしかしたら速い球を打つための対策が、今在籍する巨人の選手には合わないのかもしれない。
加齢による衰え
速い球が打てなくなると引退する選手が多い。
動体視力が落ちて打てなくなる。
下半身が衰えて打てなくなる。
理由は色々とあるだろうが、それは突然ではなく徐々に来るのだろう。
ベテランの選手は常に衰えとの戦いだ。直近では中島宏之選手が衰えを自覚して、バッティングを作り直して見事に復活した。坂本勇人選手は常にバッティングを工夫しており、毎年少しずつ対応しているようにみえる。坂本選手のバッティングはかなり個性的だが、丸選手のバッティングはそれ以上に個性的だ。丸選手はタブーとされていたヒッチを大きくする選手で、アドバイスも難しいのかもしれない。打率は.250を切ってしまい、責任感からか表情も暗くなってしまっている。
全員が打てなくなる時期
不調の選手がいても、好調の選手がカバーする事ができる。そんなチームでなければ波が大きくなり、優勝は難しい。巨人は日本シリーズや昨年後半、そして現状をみると全員が調子悪くなってしまう時期が長い様に思える。これは調整法や速い球に対応する術などの、何処かで間違った対応をしてしまっているのではないだろうか?
特に過密日程の昨年や今年の後半に失速してしまうのは、疲労によるものなのか加齢によるものなのか、原因を首脳陣は把握しているのだろうか?
不調の選手が多いと、どうしてもベンチが暗く見えてしまいますよね・・・
選手はみんな懸命にやっている事を、ファンはみんな判っています。
まだまだ勝負どころは先ですよね。ここから調子を上げて日本シリーズまで、一気に駆け抜けたいですね!