巨人が毎年オープン戦で弱い理由 隠せない強化の失敗 機動力に問題

今年もジャイアンツはオープン戦で最下位に沈んでいます。オープン戦だから勝敗は関係ないという意見もありますが、ファンとしたら気にかかるところではあります。主力級が出場するこれからが重要だという意見はありますが、本当にそうでしょうか?

スカパー!プロ野球セット

過去3年間のジャイアンツの成績

  順位 試合 勝利 敗戦 引き分け
2020 12 16 2 10 4
2021 7 14 6 7 1
2022 12 11 2 7 2

2021年は7位でしたが2020年と今年は最下位に沈んでいます。

成績を細かく見ていくと、打率は.197で最下位。2割を切っているのはジャイアンツだけです。防御率は3.58で、まずまずのように見えますが、11位で芳しく有りません。本塁打は11本で日本ハムと1位を分け合っていますが、盗塁は2つで広島と最下位に沈んでいます。本塁打は岡本和真選手と中田翔選手の好調が大きく影響しています。

走塁面での低迷の原因

ジャイアンツらしいと言えばジャイアンツらしいのですが、若手を多く起用しているのにも関わらず盗塁が2つは問題です。昨年優勝のオリックスが11で1位、ヤクルトが10で2位と走塁に関する起用の意欲が見えており、ジャイアンツとは対照的です。阪神も10個で2位となっており、ジャイアンツの低迷ぶりが際立っています。

ジャイアンツの選手を見てみると俊足の選手もいるのですが、松原聖弥選手と吉川尚輝選手が伸び悩んでいます。松原選手は出塁ができない状態が続いており、盗塁の企画ができない状況です。吉川選手も俊足の割には盗塁数が伸びない状況が続いており、今年も走る意欲にかけているのかもしれません。

本来であれば走力が自慢の若手が出てこなければならないのですが、秋広優人選手や中山礼都選手は盗塁数が期待できるほどの走力が有りません。またこの2選手もオープン戦では打撃が湿りがちで、盗塁まで気が回る状況ではないでしょう。

2020年にファームで盗塁王をとった湯浅大選手は、昨日ファームで3安打したようですが、1軍に声がかかりません。代走専門となりつつある増田大輝選手だけが走れる選手では、今年も得点力に疑問がつきます。

得点力が上がらない理由

打つだけの攻撃は、好投手にねじ伏せられる可能性が強くなります。ポストシーズンや日本シリーズで打撃陣が抑えられると、揺さぶる手立てもなく、力勝負を繰り返すだけで連敗したことの対策を、首脳陣はどう考えているのでしょうか。岡本選手の不調が続くとチームの成績が落ちていくのは、あまりに岡本選手に頼り過ぎの打線が原因ではないでしょうか。岡本選手は責任感の強い選手なので、今の状況では負担が大きすぎます。打っていくだけの攻撃では、好投手を切り崩すことができない事は、過去に十分に解っているはずなのに、強化ができていなことが気になります。

盗塁を教えられるコーチはいるのか

走塁コーチは亀井善行コーチですが、走塁は上手くても盗塁を2桁決めたのは12個が1度だけで、盗塁を教えられるレベルであるかは疑わしいと言わざるを得ません。2軍の走塁コーチの松本哲也コーチは2桁4回、最高17個で通算65個です。昨年まで在籍していた石井琢朗コーチが、通算で358個の盗塁を決めていたことと比較すると、実績は大きく見劣りします。優秀なコーチを活かすことができなかったうえに、その後任が実績不足で、球団として盗塁を増やそうという姿勢が見られないのが、不思議です。

常勝を目指すための戦略が不明確

ドラフト制度があり、FAが十分に機能せず、MLBへの有力選手の流出が続く中で、ジャイアンツの強化戦略は旧態依然としているのではないでしょうか。東京ドームが狭いので本塁打攻勢で得点をする戦術では、常勝軍団を作ることができないことは既に証明されてしまっています。走れない選手ばかりが塁上を賑わせているようでは、相手主力投手の100%の投球を許すことになります。何時でも変化球を自由に投げ、ワンバウンドで走者の進塁を許すことが少なくなれば、打者も的を絞りにくくなります。

かつてのジャイアンツの俊足選手

V9時代はONにばかり注目が集まりますが、柴田勲さんは通算579個、高田繁さんは通算200個、土井正三さんは通算135個、黒江透修さんは通算127個の盗塁でV9を支えました。青い稲妻といわれた松本匡史さんは通算342個の盗塁で、球場を湧かしました。野村克也さんは、接戦の終盤に松本さんが先頭バッターに立つだけで、既にピンチになっているコメントしました。時代はかわりピッチャーのクイックの技術も上がっているため、盗塁の数は少なくなっています。しかし昨年は阪神の新人中野拓夢選手は30個で盗塁王になっています。2020年と2021年は阪神の近本光司選手です。首脳陣の方針で盗塁ができる選手は育てることができる証左でしょう。

ハスキー
ハスキー

今年も巨人の若手打者が育たず、機動力の強化ができないことが、今年の苦戦の原因にならないことを願うばかりです。

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