プロ野球は残酷な世界 力不足の選手 チャンスを活かせない選手

開幕から1ヶ月が過ぎ、4月が終わろうとしています。各チーム好調のチームは新人選手や新外国人選手が活躍をして、チームが活気づいています。昨年阪神タイガースは、佐藤輝明選手をはじめとする新人選手の活躍によりチームは勢いに乗り、前半戦を席巻しました。今年はジャイアンツが新クローザーの翁田大勢投手や先発の赤星優志の出現によって、スタートダッシュに成功しています。一方で新戦力の台頭によって、昨年までの有望株や期待の新戦力は活躍の場を奪われてしまっています。

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直江大輔投手が2軍合流

昨日の9回にリリーフで登板した直江投手が、2軍に合流となりました。大量リードの9回に登板したのにもかかわらず、いきなりのストレートの四球です。連続四球の後にファースト若林選手の悪送球でピンチを広げてしまうという気の毒な面もありましたが、大量リードの最終回にこの様なピッチングをすれば、野手の集中力も下がってしまいます。厳しい言い方をすれば、若林選手のエラーも直江投手のピッチングが誘発したと言えるでしょう。結局打者6人に27球を投げて、ノーヒットで2失点をしてしまう結果になり、首脳陣の評価を下げてしまったようです。

昨日はストレートの球速は148kmが最速で、空振りが取れたのは146kmのストレートで1球だけです。5球投げたフォークボールでは、空振りが取れませんでした。投球全体も高めに浮く球が殆どで、ゴロで打ち取るピッチングにも見えませんでした。

直江投手は恵まれた体からの本格派で、ストレートの球質の良さから将来を嘱望され、プロ2年目から先発機会をもらうなど巨人の若手の中では期待の星でした。原監督も“直江投手に新人王を取らせたい”と期待を寄せるほどだったのです。

しかし今ではリリーフで試され、成長していないと見るや即2軍合流という立場になってしまいました。2年目3年目には3回ずつ先発の機会を与えられましたが、今年は新人投手や新外国人投手の出現によりローテーションに余裕があるので、先発の機会は巡ってこないかもしれません。直江投手はまだ高卒4年目なので、焦る必要はないという意見もあるかもしれませんが、年齢を重ねればチャンスは確実に減っていきます。特に球速やコントロールなど、目に見えた成長が見られなければ、首脳陣の頭の中から消えてしまうことになるでしょう。また、最近の新人投手はレベルが高く各球団即戦力で働くケースが増えています。来年は直江投手と同級生が、大学卒で入ってくる年です。そろそろ確たる成長を首脳陣に見せなければ、埋もれていってしまう可能性が強くなります。今年がある意味では、正念場ではないでしょうか。

活躍の場を失った松原聖弥選手

一昨年、昨年と実績を積んでさらなる飛躍を期待された松原選手ですが、今年は苦しんでいます。背番号も9に変わり、球団からの期待が大きかったのですが、現状では打率.182で、完全に守備固めと代走要員です。ジャイアンツの場合は野手の層が薄いので、まだまだ活躍の場があると思いますが、どの分野で存在感を示すのか、解りにくい選手になってしまいました。意外にパンチ力があるのが災いして打撃が荒くなりがちで、脇役としてのバッティングができず評価が上がりません。盗塁も数が伸びずに売り物とまではいかず、1番バッターの座を、完全に取り逃がしてしまいました。既に年齢も27歳で中堅選手であることもあり、今年がレギュラー取りの最後のチャンスになるかもしれません。

もともと自由奔放なプレーをする選手だと思いますが、ジャイアンツでは主役になれる選手ではなく、ある程度脇役としてのプレーを考えなければならないと思うのですが、なかなかプレーの方向性が定まらないようです。

通算1428本の安打を放ち、打率3割を6度も記録している清水隆行選手は、どうやったらスター軍団のジャイアンツで存在感を出すかを、常に工夫していたようです。1番や2番を任される中で、コンビを組んでいた仁志敏久選手と様々な取り組みをしていたとコメントしています。松井秀喜選手と高橋由伸選手が存在する中で、常に新外国人などとの競争に晒されていた清水選手は、しぶとく出場を続けていました。

松原選手のような俊足タイプの外野手は、必ず活躍の場があります。松原選手が自らの能力の求められる部分を伸ばすことに専念すれば、レギュラー取りは難しくないと思います。長打力が意外にあるなどの部分が、松原選手の本当の特殊能力の発揮を妨げてしまっているような気がしてなりません。

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