WBCで日本は優勝? 米国メディアのESPNが予想する優勝国は?

いよいよ第5回ワールド・ベースボール・クラシックが開幕します。大谷翔平選手やヌートバー選手らメジャーリーガーが合流して、本番に向けてムードも高まってきました。MLBでもスター選手である大谷選手やダルビッシュ有投手を擁して、最強メンバーで臨む侍ジャパンですが、果たしてその実力はどの様に評価されているのでしょうか。

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米国メジャースポーツメディア、ESPNの評価

ESPNとは

ESPNはアメリカのスポーツ専門チャンネルで、あらゆるスポーツを一日中放送しています。各地の朝は前日のスポーツニュースを放送しているのですが、同じ内容を一定時間繰り返し放送しているので、長くテレビを観ている人はターゲットにしておらず、仕事をしている等の忙しい人にはには良い番組の構成になっているかもしれません。

アメリカの4大スポーツであるアメリカンフットボール、野球、バスケット、ホッケーについては解説陣などがとても充実しており、チームの編成や選手の契約内容にまで深い解説がされています。特にNFLやカレッジフットボールについての内容の詳細さは、驚くべきものがあります。現在NFLはスーパーボウルが終わり、オフシーズンに突入したのにもかかわらず、連日ドラフトやFAの話題が放送され、エンターテイメント能力の高さがうかがえる内容となっています。

ESPNが全20チームを評価

日本ではあまり考えられないことですが、ESPNは全チームを解説陣が評価して1位から20位までランク付けをしています。

主要なチームの順位を、ここでは見ていきたいと思います。

1位 ドミニカ共和国

このあたりが米国社会の奥深さだと思います。スターを揃えた米国チームを1位にせずに、冷静な判断のもとで、希望的観測が入る事が多い日本のメディアとは大違いです。

オールスターゲームに延べ32回算出され、シルバースラッガー賞19回、ゴールドグラブ賞5回の受賞歴を持つ選手たちは、今回最強のチームと分析されています。ロビンソン・カノなどのベテランから、マチャド、ソト、フリオ・ロドリゲス等の全盛期の選手まで、綺羅星のように輝くスター軍団は、予選ラウンドから目が離せません。3月16日のプエルトリコ戦はMLBファンなら見ておきたい一戦です。

唯一のチームの問題点として、監督の采配を挙げているところも、日本では考えられないことでしょう。

2位 アメリカ

過去のWBC大会の中でも最強のナショナルチームと評価されています。

ここでは有力な指標であるwRC+を持ち出して評価しています。3位のボールド・ゴールドシュミット、4位のトラウト、は強力であり、攻撃陣は最強かもしれません。ただ投手力はそれ程評価されておらず、2位に甘んじたのでしょう。

3位 日本

大谷翔平選手とダルビッシュ有投手を擁する日本が、3位に評価されました。過去の日本チームと比べても最強であり、最もバランスが取れているチームと評価しています。

日本の若き才能として、レッドソックスと大型契約を結んだ吉田正尚選手、23歳の三冠王村上宗隆選手、日本版のサイヤング賞(沢村賞)に2年連続で選ばれた山本由伸投手が紹介されています。

村上宗隆選手と佐々木朗希投手は新しく知っておくべき選手として別項で評価されており、その成績が紹介されています。

大谷翔平選手が昨シーズン終盤、トラウト選手に”たぶん自分は日本チームの中で1番の投手でも打者でもない。”と話したと紹介されており、トラウト選手は信じなかったという落ちまでついた報道で、楽しませてくれる記事になっています。

ESPNの記事はこちらから

日本のメデイアの弱さ

日本ではペナントの優勝予想でさえ各解説人に押し付けて、チャンネルとしての分析を発表していません。このあたりにエンターテイメントとしての成熟度の違いが、出ているのではないでしょうか。日本人は比較的ランク付けが好きだと思うのですが、その視聴者を楽しませ、納得させることができる分析と解説ができないところに、日本のプロ野球界としての限界が見えていると思います。別に当たり外れはそれ程問題ではなく、ファンがWBCをより楽しめるような内容の番組作りをしてくれればいいと思うのですが、現状の放送を見るとがっかりします。日本のプロ野球の解説陣にMLBを深く知っている人が少ないということも問題でしょうし、各国の選手の情報を取ることが出来ない日本のメディアの力の無さも、問題なのでしょう。

お金を払っても観たいチャンネルになるためには、コンテンツの力だけではなく、コンテンツの魅力を最大限に育てる力が必要で、圧倒的に日本のメディアには力が無いのだと思います。

主音声の解説席にアイドルを入れてしまったり、選手が昼食に何を食べたとか、およそ本来のスポーツエンターテイメントとはかけ離れた演出や情報をしている時点で、内容の浅さに残念な思いがします。もっとプロの解説者には頑張ってほしいと思いますし、アナウンサーも勉強が足りないのではないでしょうか。

日本プロ野球界がMLBに遅れる理由はこちら

スポーツの持つ本来の奥深さを伝えることが出来なければ、にわかファンが増えるばかりで、日米の差は開くばかりだと思います。

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