第13週レイダースはラムズに逆転負け 5勝8敗でシーズンエンド?

信じられない敗戦でレイダースの今シーズンは、プレイオフ進出が絶望的になりました。

信じられないのは、単なる逆転負けではないということです。この敗戦で、相当な血の入れ替えをしない限り、レイダースが強豪チームになることは、ほぼ無いのではないかと感じたからです。これから本当にレイダースの再建を始めるのならば、かなり思い切った選手の入れ替えが、不可欠なのではないかと思います。

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Raiders10303016
Rams30014017
d払いポイントGETモール

今週加入したばかりのQBベーカー・メイフィールドにやられる

信じられない敗戦の要因の1つ目は、今週加入したばかりで、プレーブックを十分に見る時間もなかったQBメイフィールドに逆転負けしてしまったということです。火曜日の夜にLAに到着して、水曜日の練習に参加しただけのQBに逆転のドライブを許すなんて、ありえないと思って最後まで安心してみていましたが、見事に逆転されてしまいました。当然QBメイフィールドはWRとのコンビネーションも十分に合わせられていないはずなのに、止めることが出来ませんでした。CBヤシンが欠場してCBウェッブが狙われてしまったことを差し引いても、あの状況でやられてしまうことは信じられません。マンツーマンのカバーをあの場面で選択することが、プレーブックも十分に理解していないQB相手に適切だったのかも疑問が残ります。あの場面でQBメイフィールドは複雑なプレーが選択できるはずもなく、マークが1対1になったWRに勝負させるのが、一番実力を発揮できるはずです。CBウェッブを1対1でやらせるのは無理があり、Sのヘルプが必要なはずです。短い時間の中で、レイダースのディフェンスが混乱してしまったのではないでしょうか。

PlayerCP/ATTYDSTDINTSACKSQBR
D. Carr11/20137020-036.9
B. Mayfield22/35230104-1991.4

終始ディフェンスラインはプレッシャーを掛け続けていましたが、試合終盤で体力が持たないのは毎度のことで、この試合でも最後はガス欠気味で、あと一歩の脚が進まずQBメイフィールドを取り逃すことを続けていました。ディフェンスラインが勝負どころでQBメイフィールドをサックすることを望んでいたのかもしれませんが、希望的観測がすぎると言わざるを得ません。最後の方はQBメイフィールドにディフェンスラインが届くタイミングを把握されていて、タイミングだけで勝負されてしまったようにも見えました。

故障者続出のラムズの連敗を止める

QBマシュー・スタフォード、エースWRクーパー・カップ、DTアーロン・ドナルド、これだけ主力続出選手が故障で離脱している中で、敗戦するなんて逆の意味でびっくりしました。普通にやっていれば負けるはずがないと思っていましたが、もうさっぱり理解不能です。

信じられないペナルティーの連発

4thダウンパントのところで、不必要なオフサイドを冒してしまったDEファレルには本当に呆れてしまいます。この選手はドラフトの全体4位でGMメイヨック、HCグルーデンの時に指名した選手です。前体制で指名したドラフト1位の選手は数多くいましたが、今残っているのはこの選手とRBジョシュ・ジェイコブズだけです。RBジェイコブズは今年素晴らしい活躍をしましたが、その他の選手は軒並み期待外れでした。DEファレルも全体4巡に値する活躍はできていません。そればかりか、時折不必要なペナルティや不注意によるペナルティを犯すことが散見されます。今日のファウルは全く不必要なもので、闘志が空回りして、チームの息の根を止めてしまいました。放出の噂はいつもあったのですが、買い手がつかなかったというのが本当のところかもしれません。

前体制のチームづくりがだめだと思っていたらDTティラリーがルールを理解していないんじゃないかと疑いたくなるプレーで、DEマックス・クロスビーのサックを無駄にしてしまいました。このDTティラリーは2019年にチャージャーズにドラフト1巡で指名された選手で、今シーズンの第6週を終えた所で、チャージャーズからカットされた選手です。期待されていながら、同地区のライバルチームからシーズン途中でカットされた選手と契約したのであれば、なぜカットされるような選手なのか、わかっていたはずです。仮に不必要なペナルティを犯す傾向にある素養があるのであれば、あの大切な場面で使ってはいけないはずです。ライバルチームがカットした選手を対戦相手として十分に見ていたはずなのに、あんなタイミングでインテリジェンスに欠けたペナルティを犯すことを、リサーチできていなかったとしたら、あまりに不注意すぎます。

もともとペナルティの多いチームですが、今日のようなペナルティは考えられません。この2つのペナルティだけでも十分に敗戦の原因と言えるでしょう。血の入れ替えを大胆に行わない限り、もう何年も同じことを繰り返しているような気がします。GMでもHCでも変えられないとすれば、何を変えれば良いのでしょうか・・・

QBデレク・カーの涙

チームを思う気持ちが有るのは十分に理解できます。しかし、インタビューでのあの涙は、QBの適性としてはどうなのかと疑問を持たざるを得ません。十分にキャリアを積んだ中心選手であれば、外部に漏らす形でチームを批判することを、する必要がなかったのではないでしょうか。ましてやQBは、首脳陣ともっともコミュニケーションを取れる位置にいるはずで、あのインタビューでは首脳陣の面子は丸つぶれと言っていいと思います。

もしあれがあからさまな首脳陣批判であるとするならば、たとえ非がQBに無いとしても、次の首脳陣との信頼関係も上手く築けないのではないではと心配になります。

QBは高い位置からチーム全体を見てほしいのですが、QBカーはリーダーとしてどの位置からチームを見ているのでしょうか。プロフットボールは大学フットボールと違い、年齢差も大きくなるので、ベテランQBには期待するものが自然と大きくなってしまいます。

QBカーには、なんとしてもこのチームでスーパーに勝って欲しいと思いますが、もうワンランク上のレベルから、落ち着いてチームを見渡して欲しいと思います。そうすれば、ゲーム運びにも余裕ができるのではないでしょうか。QBカーも闘志が空回りする部分が見え隠れするように思います。ディフェンスの選手ならば、ある程度の闘志の空回りは許容しなければと思いますが、QBは最後の最後まで冷静さを失わず、静かに燃えて欲しいと思います。

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