2022年のJLPGAのツアーが開幕しました。昨年優勝ができずにシルバーコレクターになっていた西郷真央選手が既に2勝を挙げてメルセデスランキングトップに立っています。
堀琴音選手も昨年の好調を維持して、ツアー2勝目を挙げています。
我々アマチュアゴルファーには163cmの堀琴音選手や、158cmの西郷真央選手は体力的に大きく劣るところはなく、平均飛距離も堀琴音選手が236ヤード、西郷真央選手が242.75ヤードと参考になるレベルです。今回はこの二人のクラブセッティングを見ていきたいと思います。
西郷真央選手のセッティング
西郷真央 | 2022年3月 | ロフト | シャフト | 硬さ | 長さ |
ドライバー | ST-X220 | 10.5 | VENTUS BLUE | 5-S | 47.75 |
FW | G425MAX | 14.5 | |||
G425MAX | 17.5 | ||||
UT | G425 | 22 | |||
G425 | 26 | ||||
アイアン | JPX921 FORGED | 6~PW | |||
ウェッジ | ミズノプロS18 | 50,54,58 | |||
パター | オデッセイホワイトホット |
ドライバーとアイアンはミズノ、FWとUTはPINGという構成です。ドライバーのロフトは10.5度、シャフトは5-Sということで、我々アマチュアゴルファーでも十分に使えるスペックではないでしょうか。このスペックで158cmの西郷真央選手が平均飛距離242.75ヤードを記録するのですから、アマチュアゴルファーも希望が持てます。平均飛距離が21位タイの西郷選手は飛ばし屋とはいえないですが、十分な飛距離をもっており、ウェッジを3本にして短い距離を充実させています。
堀琴音選手のセッティング
堀琴音 | 2022年3月 | ||||
ドライバー | キャロウェイローグSTプロトタイプ | 10.5 | ツアーAD HD | S | 47.75 |
FW | キャロウェイローグSTプロトタイプ | 15 | |||
ツアーBX-F | 18 | ||||
ステルス FW | 21 | ||||
UT | ツアーステージ X-DRIVE GR | 23 | |||
ツアーステージ X-DRIVE GR | 25 | ||||
アイアン | ツアーBX-CB | 6~PW | |||
ウェッジ | JUCIE tT | 51,58 | |||
パター | トラスTB2 トラスセンター |
キャロウェイ、ブリヂストン、テーラーメイド、JUICEと拘りがなく、良いものを使うという姿勢を表しているといえます。ドライバーは10.5度のロフトでツアーADのSを刺しており、アマチュアでもよく見かけるスペックです。最新モデルのステルス等をいち早く取り入れていると思えば、UTは2012年モデルを未だに使っていることが特徴的です。堀琴音選手は球筋をドローからフェードに変えて昨年初優勝を遂げて、好調を維持していますが、UTは10年代えていないというのは面白いですね。平均飛距離は236.5ヤードで47位タイと飛距離はありませんが、フェードでボールをコントロールして成績を上げており、フェアウェイキープ率は79.7%で6位となっています。西郷真央選手と違いウェッジは2本体制で、FWを3本入れて厚くしています。西郷真央選手と平均飛距離は6ヤード違うだけですが、戦略の違いが現れていて興味深いところです。
コースによってセッティングは変わると思いますが、参考になりますね。
アマチュアが参考にしたいところ
二人に共通しているのは、アイアンは6番からになっているところです。私がゴルフを始めた頃は3番アイアンがセットに組み込まれていました。その頃は、UT等はなかったので3番アイアンをバッグに入れていましたが、樹の下から脱出用に使うぐらいで、殆ど使わないクラブでした。ショートウッドやUTが後になり入ってくるのですが、UTはアマチュアが使うぐらいで、プロは殆ど使用していませんでした。それが今やプロでも積極的に使っていくクラブになっています。そのうち7番や8番まで、アイアンはなくなってしまう日が来るかもしれません。それはそれで寂しいものですが、今現在アイアンは6番からで十分であることは、最早常識になっているかもしれません。
優しいクラブを積極的に使おう ~特に初心者と女性は~
マッスルバックのアイアンなどは憧れのクラブですが、女子プロではほとんど見かけなくなっています。最近は若い人たちや女性が新たにゴルフを始める事が増えているようです。ただでさえ上達がなかなか捗らないゴルですので、是非最初からできるだけ優しいクラブを使ってください。男子プロが使うようなマッスルバックのアイアンが生み出す球筋や弾道は、アマチュアがプレーするゴルフ場では必要ありません。女子プロが行うトーナメントでも必要ないので、彼女たちは使わないのです。是非できるだけ優しいクラブで、上達していきましょう。ゴルフが趣味として続けられるようになった時、新しいクラブに買い換える欲求はなかなか抑えられるものでは有りません。その時に憧れのクラブは考えてみたら良いのではないでしょうか。