巨人は何故毎年終盤戦に失速? その理由 坂本勇人選手は復活

4点差を終盤に追いつき、なんとか引き分けに持ち込んだ。

坂本勇人選手16号、中嶋宏之選手6号、北村拓己選手4号と3本のソロホームランが飛び出し、6点をもぎ取った。坂本選手は2点タイムリーも放ち3打点で、勝負強い頼れるキャプテンが帰ってきた。

下位打線が弱いジャイアンツ

6点とってなんとか引き分けに持ち込んだが、7安打と相変わらず攻撃が弱い。

打線の調子が上がらないという評価が多いようだが、これはそのまま実力なのではないかと思う。昨日のスターティングメンバーの打率を並べると以下のようになる。

メディア、特に読売系は強力打線などと持て囃すが、実際はかなり貧弱な打線だ。

1吉川 尚輝0.285
2松原 聖弥0.270
3坂本 勇人0.288
4岡本 和真0.278
5中島 宏之0.291
6亀井 善行0.205
7ハイネマン0.167
8小林 誠司0.114
9メルセデス0.000

上位打線は長打力や走力を見ても他球団に負けない打線と言える。しかし、下位打線が弱すぎる。6番がやっと2割、7番1割5分、8番1割と続いて、9番の投手は0だ。

相手投手陣から見れば、坂本選手と岡本和真選手を徹底マークすれば抑えられる、と考える事のできる打線だ。しかも6番以下は長打が有るわけでもなく、走力もない。昨日の4点は坂本選手の勝負強さと岡本選手が坂本選手の後ろに控えている、という存在感だけで挙げた得点だと思う。

何故毎年シーズン終盤に失速するのか

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コンディショニングに対する疑問

新外国人の負傷や帰国など、不確定要素があったシーズンであるが、条件は他球団も同じ。むしろハイネマンの獲得など、巨人は他球団よりも運営資金に恵まれるなどの有利な条件があるにも関わらず今の状況は良くない。

ペナントレースの最終盤で、このスターティングメンバーを組まなければならなくしてしまった事は、首脳陣の見込み違いがあるのではないかと思う。

今年は東京五輪があり、昨年に引き続き変速日程だ。昨年も過密日程の影響か、終盤に選手が不調に陥ってしまった。日本シリーズでは2年連続で、殆ど全員の調子が上がらなかった。シーズンの最終盤で、3年連続コンディショニングに失敗していると言えるのではないだろうか?特に今年の場合は過密日程が原因ではなく、中断期間による休養期間を、上手く利用できていなのではないかという疑問が湧く。

リアルジャイアンツカップで判ったこと 

チーム内ドラフトで見えたこと リアルジャイアンツカップ

巨人は原監督の発案でリアルジャイアンツカップを開催するなど、プロ野球球団としてファンサービスも行った。素晴らしい試みだったと思う。疲労の残る中心選手やベテラン選手を除いた試みは熟慮の上の開催だと思われる。

しかし結果が問われるプロスポーツでこの状況は、首脳陣が分析し対策を立てておくべきものと考える。

昨年までの終盤の失速や、日本シリーズのスイープをどう分析したのでしょうか?

このままでは来年も失速してしまうのではないでしょうか?

他チームの分析力に負けている可能性

シーズンが深まって失速する原因の一つとして、他チームの研究が進んだことが考えられる。高橋優貴投手や戸郷翔征投手などの後半戦の勝ち星が伸びない原因は、自身のコンディションの問題とともに、相手球団のデーター分析による対策が進んでいる可能性があるのではないだろうか?逆に言えば他チームの主力投手の分析と対策が、出来ていないのではないだろうか?

広島の九里亜蓮投手は今季9勝6敗で防御率3.96だが、巨人は4勝を献上している。

巨人1.43
阪神9.00
中日3.86
DeNA4.50
ヤクルト9.00
全チーム3.96
九里亜蓮投手チーム別防御率9月19日

チーム別の九里亜蓮投手の防御率を見てみると、阪神とヤクルトは攻略に成功しているのに、巨人は昨年の防御率3.27から1.43と抑え込まれている。しかも中断後の8月26日にも、6回1失点で勝利を献上している。中断中に分析は進まなかったようだ。

日本シリーズ連続4連敗の例を出すまでもなく、チームとしての分析と対策が、好調のライバルチームより劣後しているのではないかと思ってしまう。

あ姉さま
あ姉さま

もしかしたら丸佳浩選手の不調も、なにかコンディションや加齢の他に原因が有るのではないかと疑ってしまいます。

そう思いたいだけかもしれないですけど・・・・・

東京五輪の疲労 坂本キャプテンの復活

坂本キャプテンは復活を遂げた。此処最近の坂本選手の鬼気迫る様子は、思わず見入ってしまう。五輪の疲労に苦しむ選手が多い中、本当に頼れるキャプテンだ。

後半戦白星スタートの巨人 心配な選手 坂本勇人選手と小林誠司捕手

しかし誰もが坂本選手のように、復活できるわけではない。人それぞれ個性があるので、コンディショニングには工夫が必要だと思う。

メルセデス投手は五輪で疲労していたにもかかわらず、献身的に中5日などのローテーションで頑張ってきた。中断明け直後は白星を挙げたが、その後は完全に失速してしまった。

日付対戦チーム結果投球回投球数打者被安打奪三振与四球与死球失点自責点
9月18日ヤクルト49322742155
9月11日中日36216640155
9月5日阪神56919521000
8月31日ヤクルト4.210124882044
8月24日広島710426373011
8月14日中日510823652111

他のローテーションと同様に登板感覚を詰めて登板したが、結果は伴っていない。此処は投手コーチがオーダーメイドのコンディショニングとローテーションを、作ってあげたほうが良かったのではないだろうか。投手陣ではメルセデス投手だけが東京五輪で戦ってきたのだから・・・

なんとか打撃陣も投手陣もコンディションを、上げていってほしいですね。

最低の時期が早く来たので、日本シリーズに向かって上り調子でいけるかも!

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