チーム内ドラフトで見えたこと リアルジャイアンツカップ

21日に開催されるリアルジャイアンツカップに先立って、チーム内で野手ドラフトが行われた。公式インスタグラムで中継されるというファンサービスが行われ、ここでも巨人がいい意味で変容していくことが見られた。元木軍、阿部軍、二岡軍という3チームで行う、野球版の巴戦で面白い試みだ。

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岸田行倫捕手への期待

丸選手が3チーム競合の末、阿部軍に決まった後に、元木軍と二岡軍が指名したのは岸田捕手だった。元木ヘッドは1軍と2軍の両方を熟知しているからと理由を述べ、二岡3軍監督も概ね同じコメントだった。ただ前提としてキャッチャーを先に指名しなければならないのは、他のポジションとの共有ができない事があるだろう。そのうえで岸田捕手が選ばれた意味は大きく、2人の指揮官のコメントを額面通りには受け取れない。結果から解ることは小林誠司捕手、大城卓三捕手、岸田捕手を比べた中で、総合力では岸田捕手が劣らなかったということだ。炭谷銀仁朗捕手を楽天にトレードするに際して、一番に考慮されたのは岸田捕手の成長だったのではないだろうか。

巨人炭谷銀仁朗捕手が楽天へ金銭トレード

大城捕手はスローイング面での成長があったが、小林捕手は打撃が相変わらず低調で最近の成長は見られない。今回のトレードによって後半戦は岸田捕手の積極起用が、見られるのではないかと思う。21日の試合やエキシビションで岸田捕手が活躍できれば、後半戦での積極起用が実現すると思う。

阿部2軍監督の思惑

先日、原監督の球団幹部への前半戦報告の際に、持ち上げられた阿部2軍監督だが、真価が問われることとなった。阿部2軍監督としてはファームの有望選手の成長度合いを、原監督に確認してもらわなければならない。元木ヘッドとはこのゲームに臨む考え方が、まるで違うはずだ。2位で中山礼都選手を指名したのは、阿部2軍監督の期待の現れを原監督に伝えたかったのではないだろうか。さらには春先話題になった秋広優人選手や、常総のバレンティンといわれ長打力が期待される菊田拡和選手、ウレーニャ選手など、昨年2軍監督就任以降に入団した所謂阿部チルドレンを指名している。

秋広選手や中山選手の活躍が楽しみですね。

そしてキャッチャーには今年育成で入団した、喜多隆介捕手を指名した。2位で大城捕手を指名しなかった時点で山瀬慎之介捕手を指名すると思われたが、喜多捕手を指名したのは意外だった。最近2軍戦で出場しているようだったが、此処まで期待されているということから21日が非常に楽しみだ。

原監督の思惑

当然現時点での戦力把握と、エキシビションでの起用を見据えた実戦になることは、間違いないだろう。それと同時に3人の指揮官のゲームに対する考え方、2人のファームの監督のチーム運営能力の評価も、併せてされることは原監督のコメントからも明らかだ。

そして何よりファンを巻き込んだ形の今回の試みは、我々ファンにとっても、退屈な中断期間を凌ぐ有り難いファンサービスだ。こうやってファームの選手の露出が増えていけば、ファームの試合の人気も上がり、チーム力の向上に長い目で見れば繋がるのではないか。

マスコミにはもっと深いところまで取材してほしいですね。

そこまで長期的なビジョンを原監督は持っているのかもしれない。

マスコミにはそこまで取材してほしいものだ。

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