原監督の長期政権で弱くなる巨人 何故交代しないかその理由を考える

108試合を消化して借金1は、調子云々の問題ではありません。単純に弱いと言っていい結果でしょう。しかも原監督になって5年目であり、通算17年は紛れもない長期政権です。17年の間に堀内監督2年、高橋由伸監督3年の期間がありますが、現在のジャイアンツの低迷の原因が、原監督政権にあったことは明らかです。これだけの結果が出ているのに、原監督は来年も契約が残っており、続投の可能性は低くありません。何故原監督の長期政権は続くのでしょうか?

後任がいないジャイアンツの監督

監督の条件は身ぎれいであること

よく言われる問題ですが、ジャイアンツの監督は就任の際に縛りがあるようです。生え抜きであること、現役時代に4番かエースであったこと、などが挙げられています。その他にもマスコミ球団でもあることから、スキャンダルを極端に嫌います。原監督もスキャンダルが報じられたことは無いわけではありませんが、読売グループの力で抑えられる類のものです。最近ではあまり報道されることは少なくなりましたが、野球選手はスキャンダルにハマることが少なくありませんでした。お付き合いも派手で、遊び方も派手になりがちだったので、週刊誌ネタになりやすいのは間違いありません。

全部が虚偽の報道とは思えませんが、誇張されて伝えられることは間違いないでしょう。そして実際に、過去に複数の野球選手は重大な犯罪も犯しています。賭博や性犯罪、薬など決して小さくない過ちです。野球選手だから全員が人格者というわけではないのですが、一般人より大きく報じられ、球団のイメージダウンに繋がることは間違いありません。そもそも日本のチームは、企業のイメージアップを主な目的として所有されているので、選手の犯罪によるイメージダウンは、本末転倒になってしまうのです。

そして聖人君子のように、何処から見ても批判されない人格者は一般人同様、それほど多くありません。現役を引退しても40代であれば、まだまだ人生の勉強の最中です。間違いを起こすこともあるでしょう。プライベートに問題を抱えることも少なくありません。しかし、プロ野球の監督ともなれば、注目度が高く、一般人であれば報道されないプライベートな問題でも大きく取り上げられてしまいます。

原監督の場合も決して何もなかったわけではありませんが、身体検査は終わっており、新しい問題を抱えることは少ないでしょう。しかし、もし新たな監督を据えるとなれば、読売グループは徹底的に調査しなければなりません。そして徹底的に調査をして、過去の問題を把握して既に解決済みであるとしても、過去の問題をほじくり返されて球団のイメージダウンに繋がる可能性は、低くありません。

特にジャイアンツの場合はマスコミの注目度が高く、阿部慎之助ヘッドコーチが二軍監督時代に罰走などを選手に課したことで、パワハラなどと過剰に報道されました。二軍監督の細かい指示などが大きく、しかも何年も事あるごとに取り上げられて、少し異常ともいえます。これも阿部慎之助ヘッドコーチが、次期監督の1番手と目されたことが原因と言って差し支えないと思います。

現在評価の高い桑田真澄さんや二岡智宏二軍監督も、現役時代はマスコミの餌食にされており、身綺麗とは言い切れない部分もあると思います。

過去の問題を収めていても、ジャイアンツの監督ともなればもう一度深く掘り起こされる可能性があり、球団幹部が少しでも危ないと思う場合は、監督には据えられないでしょう。そういった意味でジャイアンツの監督のハードルはとても高いといえます。

意外に厳しい監督の条件はこちら

学歴とは言わないが、ある程度の学力は必要

新聞社を母体とする読売グループの球団の監督が、字を読めなかったり常識がなかったりするのは、まずいでしょう・・・過去の監督を見ても、ジャイアンツの場合は大卒がほとんどです。ある程度の常識と学識、もしくはそれに匹敵する人格がなければ、読売グループは許してくれないと思います。

絶対に失敗できない高橋由伸監督

今現在の監督候補の中で、既に身体検査が済んでいるのは高橋由伸さんです。しかも桐蔭、慶應義塾と読売グループの中に入っても見劣りのしない経歴は、読売グループの宝と言っていい存在だと思います。現役時代のスキャンダルもなく、ルックスも良く、受け答えもハッキリしており、間違いのない存在です。ただ、前回の政権で思い切り泥をかぶってしまいました。現役引退から何の準備もできないまま、3年間のつらい監督を過ごしており、読売グループは大きな失敗をしてしまったといえます。

つまり、次回高橋由伸新監督が誕生する時は、読売グループとして万全とはいわないまでも、ある程度の状態を最低でも作らなければなりません。

今現在のジャイアンツの状況は、ある程度の状況と言えるかどうかは難しいところにあるでしょう。読売グループの最後の切り札である高橋由伸さんが、弱いチームを立て直せるかどうかは不明であり、今のチームを預けられるかどうかは難しいところです。

原監督は今の監督の座に、しがみついているとは思えません。球団から言われればアッサリと辞任するのではないでしょうか?しかし、球団サイドは後任に非常に困っていると思います。ジャイアンツの監督をやりたい人はたくさんいるでしょうが、読売グループが任せることができる人材は、極めて少ないのが現状ではないでしょうか。

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