ついに6連敗で首位阪神と4ゲーム差がついてしまった。
この日は4-5と一点差まで追いすがったが、反撃も実らなかった。
今は選手を入れ替えたり、打順を組み替えたり手を打っているのだが、効果が出ずに打線が爆発しない。打線の援護が期待できない先発投手が、ゲームの序盤で先発が崩れてしまうので、見どころのないゲームとなってしまうことが多く、外部からは色々と批判も出ている。しかし基本的に原監督の采配を批判するメディアは少なく、特にオールドメディアやジャイアンツのOBは歯切れが悪い。
中4日~5日でのローテーション
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これだけ先発陣が早目に崩れてしまえば、当然批判される采配だが、今日は中4日で復帰したばかりの菅野智之投手の登板らしい。
最近の先発投手は中6日で、100球前後のローテーションが多い。分業制が進んでいるので6回まで投げきれば、合格点というスタイルだ。
完投が当たり前の頃は、球威が衰えても抑える術を持っていた投手が多いが、最近は違う。
6回100球を目指して全力に近いピッチングをする投手が多く、中継ぎ抑えも1イニングだけなので全力に近い投球をする。
先発から抑えまで150kmを超えるストレートで押すピッチングが多く、ストライクゾーンの左右で勝負する技巧派は極端に少ない。どちらかと言えばストライクゾーンの奥行きを使って、緩急で勝負する投手が多いようだ。
巨人の高橋優貴投手も今年はストレートの球威で押すピッチングが、勝ち星の原動力だった。戸郷翔征投手もストレートの勢いとフォークボールの緩急で勝負するタイプで、左右のコントロールで攻めきれる投手ではない。昨日のメルセデス投手も解説の里崎さんは球威不足を指摘していた。
今日先発の菅野投手も球威が衰え、左右に散らすピッチングでバッターを抑え込めなくなり、球数が増えてしまっている。
投手陣を取り巻く環境
こうなってくると、中5日で球威が衰えているかどうかが問題だ。
中5日でも立ち上がりから飛ばしていければいいのだが、今の巨人投手陣はそういう環境下にはない。
抑えのビエイラ投手は右肘の故障で離脱中。
マシンガン継投による疲労からなのか、中継ぎ投手陣もほとんど全員が昨年より成績を落として崩壊に近い。
当然先発は長いイニングの投球をしなければ勝利は難しい。中5日で球数を減らしたいのだが、打たせて取るピッチングができる投手は少なく、球威不足をつけこまれて序盤から失点してしまうケースが多い。
巨人捕手陣にも戸惑い
最近はどのチームの投手も150kmを超えるストレートと、変化球の緩急で攻めることが多く、左右の出し入れで勝負できる投手は数少ない。現役ではヤクルトの石川雅規投手ぐらいの技術がなければ、遅いストレートで投球を組み立てるのは難しいだろう。
当然ストレートの球威がない投手を、リードする経験は今の捕手陣には少ない。ストレートの球威が落ちてきたら交代するのが常だからだ。
今の巨人の捕手陣は、球威のない投手を序盤からリードしなければならず、左右の出し入れを投げきるコントロールを持っていない投手陣には、酷な状況だ。
根本的な問題は何か
こんな難しい状況は、巨人の首脳陣は当然理解している。
しかし目の前の優勝のために此処は頑張り時だというのが、首脳陣の考えなのかもしれない。その考えで投手陣や捕手陣が頑張りきれるだけの、信頼関係が続くのだろうかというところが問題だ。
原監督も当然状況はわかっている。そこは百戦錬磨の監督だ。しかし監督と選手の間を取り持つコーチ達は、選手の気持ちが切れないように仕事ができているのだろうか。
今の巨人軍のベンチを見ていると、選手の気持ちが切れかかってしまっている様に見えるのだがどうだろうか。
今の打撃陣のなかで闘志が見えるのは、中島宏之選手だけに見えてしまう。デッドボールで投手を睨みつけるなどは賛否両論有るだろうが、少なくとも打席内では諦めない気持ちが見える気がする。
中島選手は巨人生え抜きにはないものを感じるなぁ
思い切り振ってくればそれで良いという、あっさりした打席を繰り返す選手とは、違う執念を感じるのである。
脇役なのに次に繋ぐ気持ちの見えない選手がいるような・・・
あっさりとした見逃し三振を許す打撃指導に、選手の逃げ道が有る気がしてならない。