巨人新人大活躍 3位佐々木俊輔 4位泉口友汰社会人ドラフト成功

サムスンとの練習試合で、ジャイアンツの新人達が躍動しました。2023年のドラフトの支配下で高校生を指名せずに、成否が問われていたのですが、ここまでは目論見通りの結果と言って良いかもしれません。

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名門を勝ち抜いた新人の二人

佐々木俊輔選手は帝京高校、東洋大学、日立製作所と名門を経験し、競争に勝ってきています。泉口友汰選手も大阪桐蔭、青山学院大学、NTT西日本と競争を勝ち抜いてきました。二人に関して共通するのは、厳しい高校と東都大学、そして社会人を経験してきていることでしょう。高校卒業時や大学卒業時にドラフトで上位指名されることはなく、大学卒業時にも指名されていないということは、いわゆるフィジカルエリートではないということでしょう。また、高校卒業後に社会人ではなく大学進学を選んでいることも、野球だけで生きていけると考えているのではなく、幅広い選択肢を残していることも共通しています。

体格には恵まれていませんが、大学と社会人を経験しているだけに、体は出来上がっています。守備やバッティングを見ていても、ひ弱という感じはありません。当然1年間やる体力は備わっていないと思いますが、厳しい春のキャンプで怪我をせず練習試合とはいえフルイニング出場できるのは、厳しい練習をアマチュア時代にこなしてきている証左だと考えられます。

練習に直向きになれる人間性

プロなので練習しなければならないのは当たり前ですが、どれだけ真摯に野球に向き合えるかは個人によって差が出ます。高卒や大卒でプロ野球に入ってきても、練習についていけない選手は珍しくありません。最近は猛練習をする高校は少なくなってきているので、プロの練習で怪我をしてしまうケースが少なくありません。ジャイアンツの2軍が高卒1年目の投手のデビューを大きく遅らせているのは、そういった事情があるからだと推測できます。

大谷翔平選手があれだけの実績を残しながら、なお練習に明け暮れているのと対照的に、恵まれた才能を活かす努力ができなかった選手が数多くいるのが現実です。本当に高卒選手が努力できる選手かどうかは、プロ入り前には判断できません。しかし、強豪高校、練習が厳しいと言われる東都大学、社会人を経験している二人は、すでに努力できる才能を証明しています。高卒選手のように伸び代はなくても、一番大切な努力できる才能と、猛練習でも怪我をしない体を持っていることは、支配下での指名に値するという判断だと思います。

社会人で磨かれた人間性の幅

高卒、大卒、社会人卒の選手が混じり合うプロ野球チームですが、すべてを経験した選手が人間的に幅ができるのは当然のことだと思います。プロ入りするまでに、夢が叶わず一般社会で苦労する人を見てきているので、自分がどれだけ恵まれたチャンスを手にしているのかも、人一倍解っているはずです。また、実社会で生活しているので、人間性にも幅ができ、受け答えもきっちりしているのはインタビューなどを聞いていてもよくわかります。多分チーム内でもそういった人間性は、一目置かれる存在になるのではないでしょうか。阿部監督が二人に対して厳しいコメントをすることがないのも、新人ということを割り引いても信用できる人間性を感じているからだと思います。あるいはドラフト指名時に、その辺りの経歴と人間性を、水野スカウト部長と確認して指名している可能性も充分に考えられます。

ジャイアンツは人間教育ができていない?

高校、大学、社会人と人間性が磨かれていくのに対して、高卒でジャイアンツに入団した選手たちの人間性は磨かれているのでしょうか?”紳士たれ”と人間教育にも重きをおいていた巨人軍憲章ですが、今は少し寂しい現状かもしれません。最近のジャイアンツで高卒で伸びてきた選手は、岡本和真選手と戸郷翔征投手だと思います。2選手とも努力を怠らないからこそ成績も伸び、人間性でも注文をつけられることはないようです。戸郷投手は受け答えもしっかりしていて、すでにテレビのゲスト解説に呼ばれる程ですから、抜けた存在と言ってもいいと思います。ただ、誰もがジャイアンツ寮にいる間に充分な人間性を身につけられているかと言えば、疑問符がつかざるを得ません。

阿部監督の苦労と期待の秋広優人選手

厳しい指導で知られる阿部監督ですが、阿部監督の思う最低限の人間性や野球に取り組む姿勢に、疑問符がつく選手が多いようです。

恵まれた体を持つ秋広選手に対する指導で、たびたび情報が出てきますが、阿部監督はマスコミも利用して秋広選手を指導しているようです。時間厳守や練習に取り組む姿勢など基本的な指導の情報がマスコミを通して出てきますが、今の時代が指導者にとって大変難しい環境であることが伺えます。

村上宗隆選手に厳しかった宮本慎也さん

宮本さんは村上選手に厳しかったことで知られています。自分だけに厳しい宮本さんに不平を漏らした高校を卒業したばかりの村上選手に対して、”他の選手と同じで終わっていいのか?”という旨を投げかけたようです。その後の活躍は周知のとおりですが、宮本さんは”きっと村上は俺のことが嫌い”と自嘲気味にコメントしています。若い村上選手が現在宮本さんのことをどう考えているかはわかりませんが、引退間際には良き関係を築いているはずだと信じたいものです。

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ジャイアンツの人間教育と強化戦略

これからのプロ野球は人間を育てることにも、厳しさだけではできないことを考えなければなりません。ジャイアンツのファームの環境は急速に充実しています。寮と併殺されたラボも素晴らしいものです。しかし、そのラボを活かすも殺すも選手の練習に対する姿勢に依ります。もしジャイアンツ寮が練習に打ち込める環境でなければ、真摯に野球に向き合える選手が少なければ、宝の持ち腐れとなるのは間違いないでしょう。そうした環境を作るノウハウがジャイアンツにはあるのでしょうか?

遅刻なんていう社会人として当たり前のことまで、監督が教育しなければならないのであれば、ジャイアンツは根本から戦略を見直す必要があるでしょう。

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