ジャイアンツが金曜日に勝てないと報知新聞が報じています。1勝8敗ということで、これはなにか原因が有るはずです。報知新聞では負ける原因までは明示していませんが、結論めいたことは示唆されていました。
投手力が弱すぎ
過去の金曜日の先発投手は開幕投手だった新外国人のビーディ投手が4試合、横川凱投手が3試合、高橋優貴投手が1試合で先発投手には白星がつかず、リリーフ登板した横川投手が1勝を挙げているだけです。現在2軍で調整中のビーディ投手、ずっと2軍で調整していた故障上がりの高橋投手が投げるなど、少し力不足の先発陣であることは間違いないでしょう。
しかし、問題はそれだけではないと思います。
株式投資の学校相手は開幕投手のローテーション
金曜日といえば開幕投手のローテーションです。いわゆる表ローテの1戦目ということで、各チームのエース級が登板してくるローテーションと言えるでしょう。ジャイアンツの先発が力不足で相手がエース級となれば、打ち負けていても仕方ないと思ったのですが、データを見るとそうでもないようです。
金曜日のジャイアンツの先発投手は平均失点が2.22で、打ち込まれているとは言えません。ただ先発投手の平均投球回数が5.01で、リリーフ陣が苦しくなってしまっているのは容易に想像がつきます。ジャイアンツのリリーフ陣は大勢投手以外は、投げてみないとわからない投手が多いので、リリーフの登板投手の頭数が多くなれば、失点の可能性は高くなってしまいます。
また相手投手との力の兼ね合いなのでしょうか、本塁打が金曜日には平均0.78本しか出ていません。エース級相手にお得意のホームラン攻勢ができないので苦戦しているという見方もできるでしょう。
主力投手を打ち崩せない
ホームランによる得点は相手の投手の力が落ちたところで出やすく、振り回しても当たらない投手に対して単打を積み重ねる攻撃が、ジャイアンツはできないと言われています。
報知新聞によると、曜日別の勝敗は下記のとおりです。
試合 | 勝―敗 |
火8 | 4―4 |
水8 | 6―2 |
木8 | 5―3 |
金9 | 1―8 |
土9 | 6―3 |
日9 | 3―6 |
土曜日はグリフィン投手がすべて先発しており、3勝を挙げています。裏ローテの初戦はエース戸郷翔征投手が6試合先発して3勝を挙げているので、うなずける結果だと思います。
裏ローテの2戦目3戦目に強いのは、力の劣る相手チームのローテーション投手を打ち込んでいると言えるでしょう。日曜日も相手チームのエース級の登板が少ない結果になっており、わかりやすい結果になりました。
ジャイアンツは本塁打や連打による得点が多いため、相手投手が好調なときや力がある場合、打ち崩せていないということでしょう。
ジャイアンツは足を使う攻撃ができない選手が多く、各駅停車になりがちです。ホームランや連打による得点は気持ちのいいものですが、度々期待できるものではありません。
ジャイアンツはいつも言われることですが、とにかく好投手を打線全体で崩しに行くことが得意ではありません。
日本シリーズで8連敗したのは、好投手に真っ向勝負に出た結果だと言えると思います。
あの8連敗から何を学んだのかとても不安になりますが、もしペナントに勝つことができても日本シリーズで好投手を打ち崩せずに12連敗なんてことになりそうな現状ではあります。
主力投手を当てられなくなったジャイアンツ
これはとてもさみしいことですが、ジャイアンツは主力投手をぶつけられなくなった様に感じます。交流戦でメルセデス投手をローテを崩して当ててきたロッテは、週末の阪神戦を意識していたと思います。
阪神岡田監督はジャイアンツ相手の勝ちゲームで、終盤に勝ちパターンの投手を温存して勝ちきりました。
残念ですが以前の様に、ジャイアンツに主力をぶつけて来るような状況ではなくなってしまった様です。
他チームからの評価は優勝を狙うチームではなく、大味な攻撃を繰り返すだけのかつての大洋ホエールズのようなチームとの評価なのかもしれません。(ホエールズのファンの皆様申し訳ございません。)
それなのに首脳陣は、いつまでも強いジャイアンが意識から離れないようです。
淡白に早打ちを繰り返す打撃陣は、好投手に滅法弱く、力の落ちる投手に本塁打を浴びせるという攻撃を繰り返しています。
好球必打で早打ちをして良いのは、ホームランを狙える打者と3割バッターだけでいいのではないでしょうか。
2割5分も打てない打者の早打ちは、相手投手を助けるだけだと思います。
秋広優人選手のバッティング
秋広選手はここのところ好調ですが、早打ちではありません。むしろじっくりと狙い玉を絞っている感じで、平然とストライクを見逃します。追い込まれてからも対応できる自信がついたのか、早いカウントでボール球に手を出さなくなったように感じます。55番の先輩である松井秀喜さんも同じ様にじっくりと見ることができる打者でした。強かった時代の主軸打者を思い出させてくれる打者に、今のところは見えます。