ジャイアンツ2022年の秋季キャンプ終了 オフに命懸けの若手選手

ジャイアンツの秋季キャンプが終了しました。キャンプの締めの言葉で「命を懸けて頑張ります。」と北村拓己選手が言っていましたが、まさに選手生命をかけた戦いが始まろうとしています。

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時代の変化でオフは実質的に無くなった

昭和の時代の選手はオフの間は、ゆっくりと温泉にでも使ってシーズンの疲れを取るというのが、主流でした。2月のキャンプインにはまだ実戦は無理という状態で参加し、徐々に上げていってシーズン開幕に合わせるとういうペースです。選手によっては、開幕はまだ100%ではなく、5月あたりに100%にもっていって、長いシーズンを乗り切るというやり方もあったようです。しかし、今の選手はレギュラーの選手でもオフの間は、常に体を動かしているようです。もちろんレギュラークラスは故障のケアや、疲労の除去がメインになり、余裕があれば体づくりを行うぐらいでいいのかもしれません。

昨年岡本和真選手はポストシーズンを怪我で欠場し、その影響が今シーズンの不調につながったという可能性もいわれています。それ程レギュラークラスの選手には、オフの過ごし方が重要になっているようです。

ジャイアンツの主力選手ともなれば、ゴルフやサイン会などと忙しいようです。各種イベントやテレビ出演などは収入もかなり有るようで、ついつい体のメンテナンスが行き届かなくなるのかもしれません。エースの菅野智之投手はハワイと宮古島でキャンプを行うようですが、気候の他にも雑事から離れることが出来るというメリットを考えているのでしょう。

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若手のオフと巨人・北村拓己選手の命懸けの意味

レギュラークラスはある程度の休養が必要だと思いますが、若手には実質的なオフは無いと思います。北村選手が「命懸け」と言ったのは、これから2月のキャンプインの前までのことを指していると推察します。

北村選手は2017年ドラフト4位で亜細亜大学から入団しました。今年で5年目のシーズンが終了したことになります。通算で49安打を記録していますが、今年は僅か9安打、打率.173に終わっています。3年目に17安打、4年目に23安打を記録して今年は飛躍の年かと思われましたが、逆に成績は下降してしまいました。まだ27歳という見方もできますが、高卒ならば来年は10年目、そろそろ戦力外になる危険性も出てきています。”坂本勇人選手からショートを奪う”旨の発言が有りましたが、心意気は良いとしても、実際は代打要員や守備固めの選手としてでも、来期は存在感を示さなければなりません。

オフの2ヶ月が勝負

このオフの2ヶ月間をどう過ごしてきたかを、首脳陣は2月1日の前の自主トレ期間に、見ることになります。6年目の北村選手にあまり代わり映えがしなかったならば、オープン戦などで試される機会も少なくなるでしょう。首脳陣が見たい新人や、もっと若い伸び盛りの選手の成長度合いをチェックしたいと思うのが、普通の考え方だと思います。

もし今年と目に見えて変わらないのであれば、ある程度の計算ができる選手としてカウントされ、ファームでのスタートになりかねません。そうなってしまえば、北村選手の選手生命は短くなってしまう可能性が高いのです。そういった意味で、北村選手の命懸け発言は大げさではない事になります。

内野手では今年は、中山礼都選手が優先的に使われました。来年はドラフト4位の新人内野手、門脇誠選手が競争に飛び込んできます。”同じ力ならば若手を使う”と原監督は明言しており、北村選手はもう若手ではないのです。北村選手は十分にその事がわかっているがゆえの、命懸け発言だったと思います。

更に厳しい立場の育成選手

特に大卒の育成選手には時間が有りません。3年である程度の実績を残さなければ、戦力外は免れないでしょう。であれば、オフに休んでいる時間はないと思います。せっかくもらったチャンスを無駄にしないためにも、少なくとも首脳陣に戦力と認めてもらうまでは、休む時間も惜しんで能力向上に務めなければ、必ず後悔します。一般社会のサラリーマンと比べて、圧倒的に時間に余裕がありません。育成選手ということは支配下の選手よりも現時点で遅れているわけですから、同じ様に練習していては差は縮まりません。支配下の選手たちも努力をしているわけですから、普通の努力では追いつきません。その事が理解できている選手のみが、濃密な2ヶ月間を過ごして、2月のキャンプに首脳陣の目にとまることになるのだと思います。本当に厳しい世界です。

2月キャンプインが勝負

この二ヶ月で見違えるような成長を遂げた選手のみが、首脳陣の目に留まるチャンスを得ることになります。今の世の中は上司や先輩が、厳しく指導することは有りません。自主的に厳しい練習を行えなければ、成長できないご時世です。プロ野球は自分を律することが出来る、危機感を持った選手のみが生き残ることが可能となる、競争社会です。そしてその時間軸は一般社会と比べて、圧倒的に短いのです。

ポメ
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頑張れ若手選手!

遊んだり酒を飲んでいる暇は無いと思います。人生を左右する命懸けの2ヶ月です。

北村選手は若手みんなに向かって、言ってくれたのだと思います。

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