AFC西地区のライバル、ブロンコスの本拠地で、レイダースはオーバータイムの末、22対16で接戦を制しました。これでレイダースは3勝7敗となり、勝率で地区内3位のブロンコスと並びました。
d払いポイントGETモール不調のチーム同士の対決
開幕前はAFC西地区は最激戦地区と言われていましたが、ブロンコスとレイダースは不調が続いています。チーフスとチャージャースが予想通りのパフォーマンスを見せているのに対して、対象的なチーム同士の対決となりました。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Raiders | 0 | 7 | 3 | 6 | 6 | 22 |
Broncos | 7 | 3 | 0 | 6 | 0 | 16 |
ブロンコスはQBラッセル・ウイルソンを大出血で獲得し、チームの大改革に乗り出しており、今年は仕方がないのかもしれません。新しいHCのゲーム運びが批判されており、今日からオフェンスのコールがHCから剥奪された格好になっていました。
レイダースも昨年プレイオフに進出しており、大きな補強もしたところで期待されたシーズンでしたが、新HCジョシュ・マクダニエルが批判に晒されている状況です。
今日はそんな不調チーム同士の、対決となりました。
ここまで不調とはいえブロンコスのディフェンスは、ラン13位、パス1位で失点も1位と結果を残しています。対するレイダースのオフェンスはラン24位、パス12位、トータル14位と、投資の割には結果が出ていない状況でした。
RBジョシュ・ジェイコブズの健闘
HCマクダニエルの判断は、RBジェイコブズのランを基本とした戦略に戻すことだったようです。ここまでRBジェイコブズは159回821ヤードで7TDと、素晴らしい活躍を見せています。
前が詰まると横に逃げがちだったRBジェイコブズですが、今年は狭い隙間を縦に縫って上がるようになり、コンスタントにゲインを重ねています。今日の試合はロンゲストが15ヤードでありながら、4.5ヤードのアベレージを記録しており、安定したラン攻撃を支えてくれました。
しかし、ジェイコブズ以外はここまでのシーズンで、38回138ヤード0TDと、全く機能していません。HCマクダニエルのランゲームは、なかなか素晴らしいと思うのですが、RBジェイコブズの個人的能力に依拠しているのかもしれません。今年の新人RBザミール・ホワイトは全く期待外れで、今年のオフはRBジェイコブズの契約をどうするのかが、大きな問題となりそうです。
WRアダムズ頼りのパス攻撃
WRレンフローとTEウォーラーのIR入は、あまりにも影響が大きいようです。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT | SACKS | QBR |
D. Carr | 23/37 | 307 | 2 | 0 | 1-9 | 75.3 |
R. Wilson | 24/31 | 226 | 0 | 0 | 3*21 | 29.7 |
3rd&longでもラン体型からラン攻撃をコールするなど、武器が少なく、プレイアクションからのパスが多くなりがちでした。パスプロテクションの問題もあるので、カーにはドロップバックのパスは現状は難しいと判断したのかもしれません。結果的に、3WRの体型が極端に減った印象です。
WRアダムズはチームの成績が上がらずに、少しフラストレーションを溜めているようですが、実力通り今日も素晴らしい活躍でした。決勝のTDは相手DBのミスだと思いますが、それまでのきついマークの中でも、レシーブを重ねたのは流石です。QBカーはWRアダムズを頼りにするのは良いのですが、余りにもロックオンしすぎなのではないかと思ってしまいます。少しは目だけでも外して、フェイクしてほしいものです。
REC | YDS | AVG | TD | LONG | TGTS | |
Davante Adams | 7 | 141 | 20.1 | 2 | 35 | 13 |
Mack Hollins | 6 | 52 | 8.7 | 0 | 18 | 9 |
Josh Jacobs | 3 | 51 | 17 | 0 | 43 | 4 |
Foster Moreau | 1 | 33 | 33 | 0 | 33 | 3 |
Keelan Cole | 1 | 21 | 21 | 0 | 21 | 2 |
Ameer Abdullah | 3 | 5 | 1.7 | 0 | 5 | 4 |
Brandon Bolden | 1 | 4 | 4 | 0 | 4 | 1 |
Jakob Johnson | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ディフェンスは改善方向
ここまでブロンコスのオフェンスは、ラン13位、パス15位、得点最下位と苦しんでいます。対するレイダースのディフェンスは、ラン21位、パス26位、失点28位と、こちらも苦しい状況です。
今日は新人CBサム・ウェッブが、徹底的に狙われてしまいました。大きなミスは犯さなかったものの、力不足は明らかなようです。ブロンコスはエースWRのジェリー・ジュディを含め、主力のWRがいなかったので助かりました。CBネイト・ホッブスの復帰が待たれます。
リーグを代表するDEマックス・クロスビー
今日も2サック、1FGブロックと大活躍でした。DEクロスビーは、ラン守備も素晴らしく、本当に頼りになる選手です。逆に彼がいなかったらと思うと、ゾッとします。
LBデンゼル・ペリマンも素晴らしいスピードで、レイダースディフェンスを支えてくれています。今日の様にラン攻撃がある程度進んで、時間を消費してくれれば、ディフェンスは立ち直ることが出来るのではないかと思います。
シーズン後半に向けて
OLの安定感が増してきて、ラン攻撃がよく出るようになってきました。
もうタンキングという話が出てきているようですが、まだシーズン半ばです。ラスベガスのファンも諦めていないでしょう。プレイオフはまだ見えませんが、少しずつゲーム内容は良くなってきていると思います。これから怪我人が帰ってくれば、チーム力はまだまだ上がります。ここから勝利を重ねていけば、可能性は僅かですが有ります。HCマクダニエルが落ち着きを取り戻せば、チーム力は十分にあると思います。
RBジェイコブズ以外のRBがレベルアップすれば、まだまだ戦えると、今日は思えるゲームでした。
やっぱり勝利は気分がいいです。