優勝が遠のく巨人 投壊の責任は誰にあるのか 育成能力の欠如

ヤクルトに負け越しし、自力優勝が消滅しました。三連戦で壮絶な打ち合いとなり、善戦したような記事やコメントが多く出ていますが、実際はかなりの力負けが明らかです。今後逆転するためには戦略を見直さないといけないはずですが、スポーツ報知や解説者は全く批判することなく、ファンの気持ちを代弁することは無いようです。

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中継ぎ投手の使い方の差と投手陣崩壊

双方とも打線が爆発した三連戦でしたが、投手の使い方には大きな違いが有りました。巨人は16人の投手を登板させ、ヤクルトは13人でした。三連戦の中で2回登板したのは巨人が3人で、ヤクルトは1人です。お互いに大差で敗れた試合がありますが、その試合で巨人は5人の投手をつぎ込んだのに対して、ヤクルトは3人です。このあたりに投手起用の差が現れており、チーム防御率の差につながっているといえます。6月のチーム防御率がヤクルトは3.66に対して巨人は5.28と大きな差になって、チーム力の差を表す結果となっています。

登板投手と防御率

                     

6月24日

菅野 3.18 桜井 13.5 戸田 4.98 高木 0 鍵谷 12.46    
6月25日 シューメーカ 3.46 鍬原 4.71 高梨 2.37 平内 2.92 戸根 9    
6月26日 戸郷 2.99 今村 4.97 高梨 2.79 赤星 4.86 平内 3.55 鍵谷 11.57
6月24日 高橋 2.54 木澤 1.93 コール 3.22 大西 2.57        
6月25日 サイスニード 3.71 坂本 11.74 木澤 2.86            
6月26日 スアレス 6.53 小沢 4.5 今野 2.14 田口 0 清水 1.42 マク 1.29

起用法で調子を落としたと思われる投手

実力が有りながら、徐々に調子を落とした投手も巨人にはいます。鍬原拓也投手は4月に防御率1.64と実力を発揮しましたが、登板過多の影響か5月に防御率9.31と失速してしまいました。また今村信貴投手も好調な出だしでしたが、6月に防御率7.56とコンディションを落としています。ここまで鍬原投手は32登板、今村投手は29登板して大変な貢献をしています。しかしヤクルトの中継ぎ投手陣で、25以上の登板をしている投手は0です。巨人は他にも高梨雄平投手が27回、平内龍平投手が26回を記録しています。巨人はドームのため試合数が5試合多いですが、それだけに使い方を考えなければならず、首脳陣の工夫が見られないのが残念です。

  3・4月 5月 6月
  防御率 登板数 防御率 登板数 防御率 登板数
鍬原拓也 1.64 12 9.31 11 3.00 9
今村信貴 4.38 11 3.27 11 7.56 7

育たない若手投手

最近の野球はスピードとパワー全盛で、救援投手は150Kmを超える投手が必須条件に近くなっています。しかし巨人は中継ぎにそういった人材が少なく、ファームでも育っていません。今年出遅れた鍵谷投手は2軍での防御率が9.53と調子を取り戻さないうちに、見切り発車のような状態で上がってきています。そのため1軍でも防御率11.57と打ち込まれてしまいました。2年目のドラフト1位の平内龍平投手も、1軍で防御率3.55と健闘していますが、2軍では防御率15.00と結果が出ていたわけではないので、セットアッパーはまだ難しい状況だと思います。しかしファームを見渡しても、彼ら以上の人材は見当たらず、首脳陣が少ない選択肢の中で、最適解を選んだ結果と言えます。原政権になって4年目となりますが、ファームの育成の成果が出ずに、戦力が加齢と勤続疲労によって劣化する結果になってしまっています。

残りシーズンの考え方

優勝は厳しくなり、今年は育成に力を入れると目標を掲げながら、投手陣は整備できていません。ここから玉砕覚悟で戦力をつぎ込むのは現実的ではなく、若手の育成に大きく舵を切らなければならないと思います。しかし、大きな問題は一軍で実戦を経験させるべき若手が見当たらない事が、今の巨人のファームの喫緊の課題かもしれません。期待された若手投手は存在していますが、ファームの実戦でも結果が出ている投手がいません。春先に話題となった堀田賢慎投手も、2軍での防御率が4.55と調子が上がっていません。復活が期待された井上温大投手などもまだ力不足で、1軍で起用することはまだ早そうです。

プロ野球なので極端に育成に舵を切ることは、難しいかもしれません。観客動員が減ることはプロ野球人気の低下につながり、できれば避けたいところです。しかし、現状の考え方で戦力を劣化させていってしまうことは、来季以降に問題を先送りして悪化させることになります。少なくとも故障やコンディションの悪化によって、来年度以降の戦力の毀損をしないことは、絶対に避けなければならないと思います。

あ姉さま
あ姉さま

常勝を目指すことをジャイアンツが諦めないならば、1年限りで特攻をかけるような戦略を取ってはいけないはずです。何年に1回勝てばいいという球団とは、考え方を変えなければなりません。今はヤクルトの方が常勝を目指す戦力を取れているように見えます。

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