何故巨人は厳しくできない 選手を叱れない首脳陣 立浪監督の覚悟

ジャイアンツの野球が隙だらけになっているようです。首位ヤクルトから9ゲームも離されてしまい選手も首脳陣も、緩んでしまったのでしょうか。原監督が一番嫌う無気力なプレーが散見されるようになり、チームの結束力の無さが疑われる状況になってしまいました。

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原監督の厳しさ

原監督は勝負に厳しい監督です。しかし年齢とともにその厳しさは、角が取れてきてしまったのでしょうか。以前のように直接選手を叱責することが無くなってしまったようです。以前は愛のこもった実弾叱責があったようですが、この頃は時代の流れか全く目にすることはありません。特に大学の後輩には厳しく、2006年には久保裕也投手に脚が飛んでいます。それから10年以上が経ち、環境も変わった中で原監督の指導も柔らかくなったようです。

人気球団ジャイアンツゆえの辛さ

今はTVカメラ以外のカメラが、たくさん観客席にあります。You Tubeなどにはベンチの様子などを、克明に捉えている動画が数多く上がっています。こんな状況下で愛のムチが飛んでしまえば、かなりの確率で炎上してしまうでしょう。昨年は阿部二軍監督のファームでの罰走などが、時代遅れと批判されてしまいました。これだけ周囲にカメラが配置されてしまえば、切り抜きなどで誇張されて拡散される可能性は高く、選手も監督も気が抜けません。特にジャイアンツの場合はマスコミ球団でも有り、危険度は高くなります。

中日立浪監督の覚悟

周囲の目が厳しくなっている状況下で、立浪監督は厳しさを全面に押し出した采配をして、話題を提供しています。賛否両論はあるようですが、立浪監督が批判を恐れずに厳しさを全面に押し出していることについては好感が持てます。レギュラーを取ることや勝つことが何よりの選手の幸せであり、一般の社会人とは違って、現役で努力できる時間は格段に少ない中で、監督であり先輩でもある立浪監督が選手に厳しく接するのは、真摯に選手に向き合っている証左だと思います。また、試合中のベンチ前で波留コーチが檄を飛ばしたことについて、賛否両論が湧き上がったようですが、立浪監督は自分の代わりに波留コーチがやってくれたと、動じませんでした。組織の責任者として素晴らしい対応で、選手も中間管理職である波留コーチも、やりやすくなったと思います。プロ野球という特殊な組織の中で、任期のある監督が覚悟を決めて方針を出し、それを実行していくのであれば、批判の対象には当たらないと思います。“勝負事はケンカ”だと立浪監督は明言しているようで、一般社会の常識では測ってはいけない部分が、戦う集団にはあると言っていいでしょう。

巨人は緩い

昨日のゲームで井納翔一投手がリリーフ登板をして、ワイルドピッチとフォアボールを出し登録を抹消されました。準備不足と戦う姿勢の欠如が、原監督の逆鱗に触れたのかもしれないと予想されます。しかし、そもそもそんな準備しかできないブルペンの雰囲気を作ったのは、コーチの責任ではないでしょうか。おそらくブルペンの最年長であった井納投手を、指導できるとしたらコーチしかいません。桑田チーフコーチが不在だとはいえ、コーチ陣の責任は免れないのではと思います。

また、メルセデス投手がタッチアップからスライディングをせずに本塁でアウトになったことも、気の緩みと普段の指導不足が原因と言えるでしょう。

原監督に嫌われ役は今更させられないので、本来であればヘッドコーチがその役を演じなければなりません。しかし今のジャイアンツには嫌われ役を買って出る、人材がいません。選手と仲良くするだけがコーチの役割ではなく、厳しさを出すことも時には必要です。中日の波留コーチの存在が、とても羨ましく思えるゲームでした。しかしそれも、組閣したのは原監督であり、原監督のミスとなってしまうのが残念です。

プロの勝負事は負けたら評価☓

優しくすることと緩くすること、厳しくすることと見放すこと、外部からは判断できない部分が多く、安易な批判は避けたいと思います。ただ勝負事は結果で判断されること、これだけは変わることがありません。アマチュアスポーツとプロスポーツは全く違うものです。

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