結局昨年と同じ 今年は前半戦で失速 巨人が失敗を繰り返す理由

昨年の終盤を思い出すような巨人の失速が、今年はシーズン序盤で始まってしまいました。

打てない打線が投手陣の足を引っ張り、投手が我慢しきれずに失点を重ねてしまう。やがて失点を抑えるために酷使された投手陣が、コンディションを崩して崩壊していく。デジャブを思わせるような負け方を重ねて、首脳陣は“あと一本が出ない”と同じ様なコメントを繰り返す、ファンとしては辛い展開が続いています。

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投手陣の整備が結局できなかったジャイアンツ

桑田投手チーフコーチになり、投手陣の整備がされると期待が大きかったのですが、結局昨年よりも投手陣は力を落としてしまいました。6月のチーム防御率は4.26と「投高打低」を噂されているシーズンの中では、緊急事態と言っていいかもしれません。特にリリーフ陣は整備されるよりも、劣化しているようで、ここ数年の起用法で調子を落としてしまった投手も少なくないのではないでしょうか。昨年話題となったマシンガン継投の影響なのか、大黒柱だった中川皓太投手は故障で実践ができない状態です。昨年の宮本投手チーフコーチは中川投手を、連投やイニング跨ぎを嫌がらずチームにとって非常に使い勝手の良い投手と評していましたが、その結果が今年のパフォーマンスです。優勝を狙う他チームのリリーバーが整備される中で、何故ジャイアンツだけが整わないのか、いつまでたっても学習できないのは、球団として問題があるのではと思ってしまいます。育成方法や調整方法、起用法を長期目線で整理しなければ、同じ過ちを繰り返す無限ループからは脱出できないのではないでしょうか。

 

  2020年 2021年 2022年
高梨雄平 1.93 3.21 2.5
大江竜聖 1.14 3.00 二軍調整中
中川皓太 1.00 2.87 故障
鍵谷陽平 2.89 3.34 19.29
デラロサ 2.56 3.97 3.95
ビエイラ 3.28 2.93 9.82
畠世周 2.88 3.07 3.38
鍬原拓也 4.74 6.43 5.19
今村信貴 3.16 2.71 5.26

課題のコントロールが向上しない投手陣

桑田投手コーチはコントロールの向上を、目標の一つに掲げてキャンプインしています。キャンプではバッテリーの距離を短くするレーンの導入などを考案して話題になっていましたが、防御率を見る限りは向上しているようには見えません。

コントロールが課題と指摘されていた昨年の勝ち頭の高橋優貴投手は、全く戦力になっていません。自信をなくしてしまったのか、コンディションが整わないのか原因はわかりませんが、伸び盛りの4年目のドラフト1位が好成績を挙げたにも関わらず失速してしまうのは、故障でもない限り起用法や育成法に改善点が残されていると考えるほうが自然だと思います。

また昨年ブレイクしたビエイラ投手も、もともと不安のあったコントロールが改善されずに、炎上を繰り返してしまっています。シーズン前の調整に問題があった可能性もありますが、いずれにしても唯一の課題のコントロールを改善するために、一体どんな練習をしてきたのか、チームとしては整理する必要があると思います。

同じ失敗を繰り返すジャイアンツ

以前中央大からドラフト1位で入団した澤村拓一投手が、セーブ王にまで輝きながら調子を落としてしまった時の分析を、球団は残しているのでしょうか。そういった分析のノウハウの蓄積ができずに、いつまでも現首脳陣の勘と経験に頼っているようでは、球団の強化は遅れる一方です。

ビッグデータの活用で前を行くソフトバンク

現状を見ていると、ITによるコーチングの標準化で前を進むソフトバンクとの差は、開く一方ではないかと危惧してしまいます。

ソフトバンクでは2010年にビッグデータを活用するシステムの構築に取り組み、2011年から稼働させています。過去10年以上のデータの蓄積が既に有り、後続チームが追いつくためには相当の資源と時間の投入の必要があると思います。同じミスや同じ失敗を、選手や首脳陣が繰り返しているようでは、チームは強くなれない時代になっています。

同じコメントを繰り返すジャイアンツの首脳陣

”後一本が出ない”状況が続くのであれば、現状を分析し原因を究明しながら対策を打っていかなければ、同じ過ちを繰り返します。実社会では当たり前の事が、プロ野球という特殊な世界ではできていないチームが存在しているようです。その様な取り組みは成果を出すためには時間がかかり、一度成果が出るようになれば組織の財産となって、後続がなかなか追いつけないことは、一般社会では常識です。ソフトバンクを追いかけることが出来るのは、または追いかけているのは、現状ではどのチームなのでしょうか。非常に興味があります。

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