出てきた巨人正捕手争いの本命 巨人岸田行倫捕手は1軍定着なるか

山﨑伊織投手がプロ入り初勝利を6回無失点で挙げました、球威・コントロールともに申し分なく、能力の高さを見せつける内容でした。当然山﨑投手は評価されるべきでしたが、それを支えた岸田行倫捕手も見事なリードで、チームを完封勝利に導きました。

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球団の岸田捕手に対するシーズン前の期待

岸田捕手は2017年のドラフト2位で、同じドラフトで大城卓三捕手がドラフト3位で指名されています。球団は大城捕手の打力を評価し、野手として指名したのに対して、岸田捕手は捕手として育成する予定で指名した選手のようです。もちろん高校全日本のクリーンナップを岡本和真選手、香月一也選手と形成していたので、打力も期待できる万能型の捕手です。2軍では通算打率.282、1軍でも.250を記録しており、その打力は証明されています。

原監督の期待の現れの27番

5年目を迎える25歳はオフに背番号が27に変わりました。原監督は背番号のイメージを大切にする監督です。また、大切にしなければならない番号を軽々に若手に与えることもしません。背番号7が未だに空き番号になっていることからもわかるように、原監督の思いは選手の背番号に顕著に現れます。

巨人では名捕手と言われた森祇晶さんがルーツと言われる、捕手の背番号27は、各チームの名捕手が付けていた番号となりました。下表のように球団により偏りがありますが、原監督の中にも27番は名捕手がつけるべき番号として当然認識されています。

巨人 吉原正喜
巨人 森祇晶
西武/巨人 炭谷銀仁朗
西武 伊東勤
ヤクルト 大矢明彦
ヤクルト 古田敦也
ヤクルト 中村悠平
中日 谷繁元信
オリックス 中嶋聡
広島 會澤翼

今年の岸田捕手

オフから期待の高かった岸田捕手ですが、オープン戦から極端な打撃不振に陥りました。総合力が売りの捕手ではありますが、あまりの不振に開幕1軍を逃してしまいました。2軍でも不振が続き、出番もあまり与えられませんでしたが、最近打撃が復調し4月26日に一軍で今季初打席を与えられました。そして見事にセンター前にヒットを放ち、4月28日にやっと今季初先発を勝ち取ったのでした。昨日も1安打1四球と結果を出しましたが、やはり特筆されるべきは、完封リレーだと思います。

プロ入り初勝利の山﨑投手のみならず、不振に陥っていたデラロサ投手や、平内龍太投手、翁田大勢投手を見事にリードして、完封勝利を完成させました。

昨日のリードを評価するコメントが多く、成長が認められているようです。牧秀悟選手のインコースへ3球続けた後に、インスラで三振に取ったリードは、感動物のリードでした。

珍しいネアカの捕手

捕手は物静かな性格が多いと思いますが、岸田捕手はネアカの様です。劣勢になると暗くなりがちの巨人ベンチですが、岸田捕手のようなキャラクターがもっと中心選手として存在感を上げてくれれば、チーム全体の士気も上がります。小林誠司捕手や大城卓三捕手などを脅かす存在として、そしていつかは追い抜いて、巨人の背番号27の価値を高めてもらいたいと思います。

巨人の正捕手問題

長らく正捕手争いが続いていますが、最近は複数人を併用する球団が増えてきています。かつての名捕手がシーズンを通してホームベースを守るという様なことは、少なくなってきています。よく小林誠司捕手と大城卓三捕手との争いが、ファンの間でも論争されますが、球団も首脳陣も複数の捕手を併用する形を、落とし所としているのではないでしょうか。かつてのヤクルトは古田敦也捕手が怪我で離脱した時点で、ペナントから脱落していくという事が多かったと思います。それだけ名捕手の存在は、チームにとって大きいと言う事の証明だと思います。しかしそれは同時に、球団のリスクでもあります。捕手出身の監督ではない原監督は、その様なチームづくりを理想とするとは思えません。また、以前のように先発投手に完投を期待するチームは、少なくなっています。完投するためには4回り目の打者を抑える必要があるために、キャッチャーのリードが必要だったようですが、今はリードによって完投を目指すよりも、球のキレとスピードが落ちれば交代です。捕手に求められるものは必然的に、過去とは変わってきています。体力的にきつい捕手を一人に任せるのではなく、複数の捕手を併用する形は、最近の野球には合っているのではないでしょうか。

今回岸田捕手が正捕手と同じような実力を身につけることができれば、原監督の理想に一歩チームづくりが進むのかもしれません。

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