データで見る巨人戸郷翔征投手の成長 桑田コーチの存在で打撃開眼?

ジャイアンツの戸郷翔征投手が3勝目を挙げました。オープン戦では結果が出ずにローテーション入が危ぶまれましたが、昨年同様好調なスタートを切りました。昨年は後半勝ち星が伸びずに、体力不足等が考えられましたが、ここまでのデータで戸郷選手の成長を数字上で検証してみたいと思います。

昨年の失速の状況

失速したのは10月のみ

昨年は6月までに8勝を挙げて、最多勝の可能性をチーム内でも取り沙汰されていたようですが、後半は9月に1勝したのみで、結局9勝に終わってしまいました。チーム事情により中5日のローテーションが組まれ、失速したことがよく報道されていましたが、データで検証してみたいと思います。

月別の防御率を見てみると、前半戦ではむしろ防御率は良くありません。10月は確かに失速してしまい、防御率は9.00となってしまいましたが、7~9月は勝ち星を積み重ねた3~6月よりも良化しています。被打率やWHIPなどその他の数値も、3~6月よりも7~9月に良化していることが判ります。10月はシーズンの疲れや中5日のローテーションのための失速があったようですが、7~9月の成績は決して落ちていたとは考えられません。

2021年 防御率 試合 勝利 敗戦 回数 被安 三振 四球 自責 WHIP 被打率 援護率
3・4月 3.77 5 2 2 28.2 26 29 13 12 1.36 0.239 6.9
5月 4.09 4 3 0 22 22 17 12 10 1.55 0.272 4.88
6月 4.00 4 3 1 27 24 26 6 12 1.11 0.229 8.07
7月 3.00 1 0 1 6 5 6 1 2 1 0.217 1.29
8月 2.89 3 0 1 18.2 8 18 5 6 0.7 0.131 2.84
9月 3.62 5 1 1 32.1 26 27 12 13 1.18 0.228 5.5
10月 9.00 4 0 2 17 19 15 9 17 1.65 0.279 2.25

勝ち星が上がらなかったのは打撃陣の援護不足

前半戦は打線の援護率は、4月6.90、5月4.88、6月8.07と十分な援護を得られました。逆に7月1.29、8月2.84と急激に減っています。これでは勝ち星が伸びるはずもなく、次期エースの気概を持つ戸郷投手も結果が出ないことに責任を感じてしまったのではないでしょうか。これだけ援護がなければ、先発投手は序盤から慎重にならざるを得ません。特にホームランが出やすい東京ドームでは、球数が増えてしまい、ゲーム後半に体力が持たなくなることは仕方がないと言うこともできます。援護が回復した9月に1勝していますが、10月は打線が再び湿ってしまい、チーム全体が優勝争いから脱落してしまいました。

戸郷投手の今年の成長を検証する

2022年 防御率 試合 勝利 敗戦 回数 被安 三振 四球 自責 WHIP 被打率 援護率
3・4月 2.89 4 3 1 28 28 29 8 9 1.29 0.275 5.7

昨年同様に好スタートを切った戸郷投手ですが、各数値を見ると今年の成長が窺われます。防御率は3.77から2.89へと良化しています。奪三振率は、ほぼ変わりませんが、与四球率は2021年は4.08ですが2022年は2.57と大幅に改善しています。昨年も四球率は6~8月は3以下で推移しているので、このままのパフォーマンスが続けば、後は打線の援護次第になるかもしれません。今年の援護率は5.7で十分で、勝ち星が伸びるのも当然と言えます。また投球回数は昨年は5試合で28.2/3回ですが、今年は4試合で28回です。1敗した時も6回を3点で抑えており、打線が苦手の九里投手に1点で沈黙したという、昨年と同様の構図が続いていると言えるでしょう。桑田チーフコーチの指導のもとコントロールが向上したのであれば、今年は昨年以上のパフォーマンスを見せることが出来るかもしれません。

桑田コーチの打撃指導

桑田コーチの指導のせいか、戸郷投手の打撃が向上しているのは戸郷投手の勝ち星につながっていくかもしれません。昨年先発投手の通算打率は.068で安打数は15本でした。今年は打率.154で安打数は既に6本です。明らかに向上しているのは桑田投手コーチの指導力によるものでしょう。犠打も昨年はシーズンで22個でしたが、今年は既に7個です。投手としての総合力を大切にしている桑田コーチの信条が、指導結果にも現れており、今後の桑田コーチの指導に期待できるデータです。

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