ジャイアンツ菅野智之投手 中継ぎ転向が必要? 指導者への道

ジャイアンツのエース菅野智之投手が今季初登板で初勝利を挙げました。6月の交流戦での初勝利は大きな出遅れで、菅野投手も感極まる部分があったようです。ここまでエリート街道を突き進んできた菅野投手にとっては、大きな出来事であったようで、「生涯忘れられない1勝。」とコメントしています。

しかし、2軍や育成で2年、3年と下積みを重ねている選手や、叩き上げで初勝利を挙げた投手などから見れば、どうなのかと疑問符がついてしまいます。

巨人の菅野投手は指導者になるのか

菅野投手はメジャー入りを諦めた格好となり、ジャイアンツで選手生活をまっとうする確率がかなり高まりました。メジャーで大成功を収めた選手は、コーチなどになる選手が少なく、報酬面からも考えにくいと言えるでしょう。

菅野投手は日本球界最高年俸まで上り詰めた投手ですが、メジャーでの報酬とは桁が違います。メジャーで大成功を収めた選手であれば、引退後も安泰ですが、菅野投手ほどの実績でも、日本では安泰とは言い切れないと思います。

そうなると将来は指導者の道へ進むことが予想されますが、監督・コーチになるための資質が問われることになるでしょう。

指導者としての資質

最近の日本プロ野球界では、選手時代の実績よりも、複数チームでの経験や米国や独立リーグでの経験、引退後の経歴などが問われることが多く、成功している人たちは様々な経験をしている人が多いように見えます。

オリックスの中島監督は現役時代に4チームに所属し、引退後は米国でコーチやスカウトを経験しています。

ヤクルトの高津監督は日本でこそヤクルト一筋でしたが、メジャーでは2球団、マイナーで2球団、韓国、台湾、独立リーグと、様々な経験をしています。特にマイナーでの経験は厳しいものであった筈で、苦労は絶えなかったと思います。

首位戦線のど真ん中にいるロッテの吉井監督は、日本で4球団、メジャーで3球団を経験し、引退後は3チームでコーチを歴任し、筑波大学大学院への入学、侍ジャパンでの投手コーチなど、経験も実績も豊富です。

ジャイアンツの指導者の経験値の低さ

対照的にジャイアンツのコーチたちの経験は、限られた世界のものになる傾向が強くあります。原辰徳監督、阿部慎之助ヘッドコーチを始めとして、殆の指導者たちは、ジャイアンツでの経験しかありません。

菅野投手もこのままではジャイアンツ以外の経験のないまま、引退を迎える可能性が高いでしょう。

エリート故の辛さ

2ヶ月開幕から離脱しただけで復帰後の1勝が忘れられなくなるということは、それまでがあまりに順風満帆だったということを表していると思います。

エリートの強みはもちろんあるでしょうし、プライドも高くなるはずで、プライドが高い故の自分に対する厳しさも有るはずです。

しかしそういった物は、指導者になるためには必ずしも必要になるわけではなく、寧ろじゃまになる可能性もあります。

報知新聞での報道では、一度は受け入れなかった久保投手コーチの指導を、今回は受け入れたということですが、菅野投手のプライドの高さを物語る出来事だと思います。

逆に言えばプロ入り後に初めてぶつかった大きな問題に、コーチの力を受け入れることができたのは、菅野投手にとっては大きな成長なのではないでしょうか。

コーチの指導を受け入れることは、普通の選手からすれば当たり前のことですが、スーパーエリートだった菅野投手には、ハードルが高かったのでしょう。

中継ぎ転向へのすすめ

菅野投手が先発としてどれだけ力を取り戻せるかはわかりませんが、全盛期には戻れないでしょう。であれば、力のあるうちに中継ぎを経験して欲しいと思います。

菅野投手はプロのブルペンでの経験は未経験であり、きっといい勉強になると思います。

将来指導者としてアマチュアやプロを教えるときにも、ブルペンでの経験はかならず役に立つはずです。

プロでリリーフ投手を育成する場面でも、選手からの信頼度が増すことは間違いありません。

組織の管理をするに当たって、エリートという肩書は、邪魔になることが多くなるのは、プロ野球界も一般社会も同じでしょう。

育成を重んじる球団にジャイアンツがなるのであれば、叩き上げの選手の気持ちがわかることは、非常に重要であり、それは選手時代に経験しなければ、指導者の道は険しくなるものだと思います。

200勝は難しい

現在118勝の菅野投手ですが、200勝は難しいと言わざるを得ません。特に右の本格派は寿命が短く、長命の左の技巧派とは対照的です。

現在33歳の菅野投手は、まだ先発投手としてローテーションを守れるとは思いますが、全盛期の菅野投手を知るファンは、物足りない思いを抱いてしまうのではないでしょうか。

個人的にファンとしては、1イニングで相手打者を圧倒する菅野投手の姿を見てみたいと思います。

ボロボロの姿の菅野投手を余り見たくないというのは、自分でも矛盾していると思うのですが・・・

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