プロ野球人気の低下 復活のための策は大学野球の人気復活が必要

バッファローズとタイガースの関西シリーズに、関西は大騒ぎの様ですが、関東はさっぱり静かになっています。というよりも、昨年の日本シリーズはスワローズとバッファローズの対戦でしたが、関東は今ひとつ盛り上がりに欠けました。これはなにもジャイアンツが出ないからというわけではなく、野球人気の凋落が原因と言っていいでしょう。野球は国民的スポーツからローカルの人達が、オラがチームを応援するという、地域に根ざしたフランチャイズ制を重視したからでしょう。実際各球場は入場者数が堅調で、V9の頃のようにジャイアンツに人気が集中して、パ・リーグの試合は閑古鳥が鳴いていたという状況からは脱出できており、目指す方向性は間違っていないでしょう。

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フランチャイズ制の弊害

地元のチームを応援するフランチャイズ性は、日本ではJリーグが本格的に目指して、成功しました。そのためサッカーを熱狂的に愛する人達や、地元のチームを支える気持ちのあるサポーターたちによって、Jリーグは健全に発展を遂げたと言っていいでしょう。プロ野球もジャイアンツに一本かぶりした人気ではなく、ある程度フランチャイズ制が定着したために各球団が以前よりも、自立した運営ができるようになってきたと言えます。

しかしジャイアンツが全国的な人気チームから、東京の1チームになってきたところで、日本シリーズは国民的な人気を得るコンテンツではなくなってしまったと言っていいでしょう。実際V9の頃のような視聴率を全国で稼ぐことは非常に困難で、地上波で全国放送できるコンテンツではなくなってしまったと言っていいでしょう。

フランチャイズ制を目指した時に、これは十分に考えられることで、放映権について今一度考える必要が、NPBにはあると思っています。

大成功している様に見えるMLBも、NFLやNBAに人気の面では劣っており、日本では大いに盛り上がっていたWBCも、アメリカでは学生のバスケットに押されていたという情報もあります。

何故野球は盛り上がらないのか

試合時間が長いだとか、スピード感に欠けるなど、野球の不人気の要因は一つではないと思います。MLBではそれらの点を解消するために、ピッチクロックを導入したり、ベースを大きくしたりするなど次々と対策を打っていますが、大きな改善には至っていません。日本のプロ野球はどうしたら良いのでしょうか?

大学野球をもっと盛り上げてみる

NFLやNBAが盛り上がる要因の一つに、大学でスタープレイヤーだった人たちが、翌年すぐにプロのリーグで活躍することがあると思います。アメリカのカレッジフットボールやバスケットボールは、プロをも凌ぐ人気を誇っています。フットボールの場合は地域によっては熱狂的な盛り上がりで、しかもプロは木曜・日曜・月曜、高校生は金曜日、大学生は土曜日と試合の日程がきちんと棲み分けされています。つまりアメリカ人の週末はフットボールで何時でも盛り上がれるようになっているのです。特に寒い地域の週末はゴルフなども出来ないため、ショッピングモールに行くか、家でフットボールを見るのかに限定されて、家族や親しい者で集まって飲みながら、フットボールを観戦します。

そして大学で活躍した地元のスターたちが、プロに入り直ぐに出場するので、毎年新人選手が活躍するためフレッシュな戦いが繰り広げられて、大いに盛り上がります。特に大学でスターだったQB(クォーターバック)が、悪戦苦闘しながらも百戦錬磨のプロに立ち向かう姿は感動的でもあります。

しかし野球の場合は、ドラフトされた選手たちは、平均で5年ぐらいはマイナーで実力をあげなければ、メジャーでは通用しません。1年目からメジャーで活躍できる選手は、皆無に近いと言っていいでしょう。(極稀にいますが・・・)

日本の大学野球は今は不人気

高校野球は変わらぬ人気を誇っていますが、高卒ですぐ活躍できる選手は本当に稀です。しかし、甲子園のスターは抜群の人気を誇っており、それは今も変わりません。松坂大輔さんや松井秀喜さんなど、いきなり活躍できる選手は稀ですが、それだけにいつまでも大スターです。

しかし日本の大学野球はかつての輝きを失ってしまっています。プロ野球創成期は大学野球は抜群の人気を誇っていました。日本のプロ野球の人気は、大学野球のスターであった長嶋茂雄さんが、ジャイアンツで1年目から大活躍したことから始まったと言ってもいいでしょう。

その後も田淵幸一さんや、江川卓さんなど、大学野球のスターが1年目から活躍するたびに、野球人気は盛り上がったと言えます。

大学野球の人気復活がプロ野球人気につながる

しかし、最近の大学野球は一般の人達からは、遠い存在になってしまいました。プロ野球のドラフトが迫ってきた時期だけ話題になるようでは、物足りない存在と言ってもいいでしょう。人気の六大学もかつての早慶戦のような盛り上がりは、今はありません。実力の東都も、人気が無いゆえの”実力”の看板でしょう。

アマチュアなので、人気を気にする必要がないと考える向きもあるかもしれませんが、野球界の発展のためには、大学野球の人気復活は不可欠だと思います。

できればアメリカのように、金曜日は大学野球の日にしてプロ野球は移動日に当てるとか、春秋のリーグ戦をドーム球場で行って時期をプロ野球と重ならないようにするなど、何らかの人気回復策を講じても良いのではと思います。

最近はプロとアマの雪解けが報じられていますが、もっと協力して野球自体が盛り上がるように大きな視点で考えてほしいものだと思います。

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