オフが勝負の若手選手 自主トレの姿勢でわかる選手の考え方

12月と1月はプロ野球の選手は基本的にはオフとなり、球団の指示下にはなくなる。以前の野球選手の12月と1月は殆どが体のメンテナンスやゴルフ等を主とした、軽いものだった。しかし最近の選手の中ではオフの間も体を休ませること無く、野球に取り組むことが多くなってきている。

若手選手の多くは当然のように、野球に取り組むことが多いようだ。

単独で自主トレを行う選手も中に入るが、先輩選手に若手選手がお願いをして帯同するというパターンが最近はとても多くなっている。自分のチームの先輩に帯同することが多いが、中には他チームの選手に依頼しているケースもあるようだ。

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同世代の選手と取り組む

ただ仲がいいだけで、自主トレを伴にしているケースもあるだろう。厳しい練習を行うのであれば仲の良い年齢の近い選手と、切磋琢磨する事もよいだろう。ある程度自主トレのやり方を学んでいれば、可能なのではないだろうか。精神的なストレスがなく、楽しくフィジカルを鍛えるのは十分に有効だろう。未だフィジカル面で不足がある選手は、徹底的に体つくりに時間を費やすことは基礎中の基礎で、逆に言えば未だ体つくりに時間が必要な選手には有効な手段だということだ。

他チームの先輩選手と取り組む

特に他チームの同ポジションの先輩選手と取り組むのは、非常に有効だ。いくら中が良くても、同じチームの同じポジションの選手はライバルだ。年が大きく離れていれば、ライバルという見方は少なくなり、師弟という関係に近くなるかもしれない。その場合はわざわざ自主トレをともにしなくても、キャンプ中に教えを請うことができる。しかし他チームの先輩選手にある程度のスパンで教えを請うことができるのは、自主トレ期間だけだ。

かつて巨人の坂本勇人選手は、ヤクルトの宮本慎也選手に教えを請うた。しかも、ショートの守備についてと、目的を定めて申し込んでいる。さらに坂本選手は直接宮本さんにお願いができず、宮本さんと親交があった原監督に橋渡しをお願いしている。坂本選手は今年5回目のゴールデングラブ賞を受賞しているが、当時坂本選手は守備範囲が広いが確実性がないと言われることが多く、守備力はあまり評価が高くなかった。宮本さんとの自主トレ以降守備力が向上し、現在の評価に至っているのは、坂本選手が目的を定めて宮本さんに自主トレをお願いした、坂本選手の向上心と目的意識の高さによるものと言えるだろう。巨人坂本勇人選手のコンバート問題 ポジションと時期は

山瀬慎之介捕手の向上心に期待

山瀬捕手は昨年同様ソフトバンクの甲斐拓也捕手と、自主トレを共にするという。昨年プロ1年目を終えた山瀬選手は自主トレの師として、甲斐捕手に合同自主トレを申し込んだ。山瀬捕手は甲斐捕手とは面識もなく、山瀬捕手自らアポイントを取って申し込んだというから驚きだ。捕手は勉強することが多く、やらなければいけない練習も多い。キャンプではなかなか打撃練習まで時間が回らないほどの、忙しさだという。巨人の捕手陣はまだまだ発展途上の捕手が多く、山瀬捕手がこの時期に甲斐捕手に自主トレを申し込む意味は、非常に大きいのではないかと思う。既に原監督からプロ1年での成長を認められ、打撃は力不足とは言え小林誠司選手よりも良いかもしれないと評価を受けている。今年目立った捕手の指名が無かったことも、山瀬捕手に期待が寄せられている証左かもしれない。インテリジェンスが求められるキャッチャーというポジションで、山瀬捕手の可能性が大きくクローズアップされる1年になるかもしれない。

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かつて三本柱を支えた村田真一捕手はドラフト5位で、のし上がってきた捕手だ。同じドラフト5位の山瀬慎之介選手が正捕手の座につくことは、十分に可能性がある。何より師となった甲斐捕手は、育成指名6位の捕手だ。

キャッチャーは育成に時間のかかるポジションです。フィジカルもインテリジェンスも鍛えなければなりません。アマチュア時代には開花できなかった才能を、プロで開花させることができる捕手は少なくありません。期待が膨らみますね。

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