FA戦線に異変 もう巨人はFAに頼れない 強化戦略の見直しを!

数年前から変容しつつあったFAがハッキリと変わってしまった。

今まではマネーゲームとなっていたFA制度で、各球団の提示額や条件を比べて移籍を検討する選手が少なくなってきている。

DeNA宮﨑敏郎選手の残留

今年のFAで野手の目玉と目されていた宮﨑選手が、FA宣言をすること無く、DeNAと4年10億円契約を結ぶ予定であることが報道された。宮﨑選手は現在32歳で36歳までの契約を保証されたことになり、事実上の生涯ベイスターズ宣言だ。

ポジション内野手
投打右投右打
身長/体重172cm/85kg
生年月日1988年12月12日
経歴厳木高 – 日本文理大 – セガサミー
ドラフト2012年ドラフト6位

宮﨑選手は佐賀県の出身でドラフト6位の入団で、決して野球エリートの道を歩んできたわけではない。今回の残留の決め手になったのはチームへの愛着と恩義とコメントしているようで、金銭だけではないことを示唆している。

試合打席数打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点盗塁盗塁刺犠打犠飛四球死球三振併殺打打率長打率出塁率
835318429313378851693102136635900016206312741000.3020.4660.352
宮﨑敏郎選手通算成績

通算打率が.302と安定した成績を残し、今年も打率.301と衰えを見せていないところから、4年10億円とはいえ他球団の評価を聞いてみたいなどという流れになる事が予想されたが、今回は違った。

山田哲人選手の残留とヤクルト優勝

昨年オフの目玉だった山田哲人選手の影響が、とても大きかったのではないかと思う。山田選手は数年前から争奪戦が予想されていた選手で、坂本勇人選手との親交も伝えられていることから、巨人への移籍が噂されていた。しかし自身の故障歴や球団の評価などを勘案したのか、FA宣言して他球団の評価を聞くまでもなく、宮崎選手と同様に生涯スワローズ宣言をしている。ヤクルト球団は同時に生え抜きの小川泰弘投手、石山泰雅投手と契約をしてFA流出を食い止めた。その球団の誠意と優勝へ向かうやる気が、今年のペナント奪還の原動力の一つになったのは言うまでもないだろう。

優勝おめでとう 東京ヤクルトスワローズ 素晴らしい偉業

優勝の戦力は十分に有るとされながら、ペナント奪取に失敗してきたDeNAが、ヤクルトに負けまいと誠意とやる気を見せたのは自然の流れだろう。

DeNAの評価について

昨年DeNAは巨人に梶谷隆幸選手と井納翔一投手を、FAで流出させた。この時には今回の宮崎選手とは明らかに違う対応で、マネーゲームをすることが無かった。特に梶谷選手は2020年に首位打者争いを演じるなど、キャリアハイの成績を残していたが、あっさり流出させている感がある。前年の年俸が1億円未満であったところに、2億円の提示が巨人からあったようで、金額の魅力は当然あっただろう。横浜から東京と転居の必要もなかった事も、移籍に前向きな条件となったかもしれない。

しかし、DeNAは2018年や2019年の故障離脱などを重く見て、流出を食い止めなかった様だ。

結果は両選手とも期待通りの活躍からは程遠く、1軍の戦力には殆どなれなかった。DeNAの選手に対する評価が確かなものであり、巨人の評価が的はずれであったという結果になった。

生え抜きの価値とFAの危険性

かつては球団の資金力に大きな開きが有り、人気にも差があった。しかし、最近は各球団の資金力の差が縮まりつつある。かつて圧倒的な資金力を誇っていた巨人だが、観客動員数では阪神に遅れをとり、パ・リーグの球団にもその差を縮められている。Jリーグを引き金としたフランチャイズ制は定着し、地上波放送の無くなった現状では、マスコミによる露出も同程度となってきている。そんな中では東京をフランチャイズとする以外は、巨人の魅力は薄れつつある。丸佳浩選手のように、ご本人と家族の意向による出身地への移動はこれからも大きな要因となるであろうが・・・

ただ丸選手も期待されてFA移籍したものの、その後の成績が下降傾向にあり苦しんでいる。当然キャリアの絶頂から、下り坂となる傾向が強い年齢での移籍になりやすいFA移籍は、選手にとってはリスクが大きい。成績下降による批判はFA選手には強く、生え抜き選手については優しくなるのは当然の傾向だろう。金銭的に大きな開きや土地柄の問題がなければ、FA忌避の傾向は今後も強まっていくのではないだろうか。

獲得するべき選手を取れなくなる事情

更に本当にFAで獲得するべき大物は、MLBへ移籍を目指す傾向が強い。東京の二松学舎を卒業した鈴木誠也選手は、MLBへの移籍を模索している。MLBへの移籍であれば、その後の日本球界への復帰もファンから受け入れられやすい。ヤクルトの青木宣親選手や、広島の黒田博樹投手などはその最たる例で、美談として受け入れられ勝ちだ。今後もこの傾向は続くと思われ、FAでのチーム強化は一定の限界と危険性を孕むと思われる。

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ジャイアンツ若手成長株のフェニックスリーグでの活躍

あ姉さま
あ姉さま

ファンの望むものは変わりつつありますね。

FA頼りでは人気も実力も、維持する事は難しくなりますね。

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