巨人が弱い原因 時代についていけない古い体質 古い考えの首脳陣

ジャイアンツは最も歴史のあるチームで、最も強かった球団です。そして最も先進性に優れていて、最も人気のある球団でした。しかし今年は球団史上初めての同一監督による、2年連続Bクラスになり、常勝軍団、強豪チームという看板を下ろさなくてはならなくなっています。また、人気の面でも陰りが出ており、かつてのようなジャイアンツ一強という状況は遠い昔の話となっています。何故こんなにも急激に弱くなり、人気がなくなってしまったのでしょうか。

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最も風通しの悪い球団のイメージのジャイアンツ

今のジャイアンツを見て思うのは、組織の風通しの悪さです。外部から見て不可解な人事が多すぎて、ファンから見て納得がいかない事が多すぎます。これについては内部のことなので外部に情報を漏らす必要がないと考えているとしたならば、それが風通しの悪さの原因だと思います。今は情報発信の時代です。そして情報については質も問われています。単に笑える動画や、個人情報の垂れ流しでファンは納得できません。質の劣る情報だけでファンを獲得しようとするならば、ライトなファンがコアなファンに育つことはないでしょう。ライトなファンを獲得するのはとても大切なことですが、同時にライトなファンをコアなファンに育てることを怠っていては、人気は下がる一方です。

政治も経済も透明性が求められ、説明責任が問われている時代です。しかし、ジャイアンツの人事異動、更には選手起用には不可解な部分が多すぎます。特に負けが混んでいるときほど、起用や作戦について納得の行く説明が欲しいものですが、勝ったときだけ監督のインタビューを流し、負けた時は短いコメントを残すのみという姿勢は、風通しの良さとはかけ離れた状態だと言えるでしょう。

マスメディアの責任

特に同じグループである、読売新聞やスポーツ報知は、何処を向いて情報発信しているのでしょうか?球団の都合の悪いことを全く質問をせずに、ポジティブな情報のみを流す姿勢は、透明性とはかけ離れており、何処かの芸能事務所に忖度したマスメディアと同じ過ちを犯しているように見えます。球団に対して都合のいいことしか聞かない姿勢は、マスメディアとしては失格でしょう。

ジャイアンツの情報統制

また、球団が系列のメディア以外に故意に情報を流さないのだとすれば、これも情報統制の一つの手段であり、褒められた姿勢ではありません。ジャイアンツは未だ人気球団であり、取材ができていないメディアの憶測記事がネット上に溢れていますが、これは球団が情報を開示していないことの現れだと思います。

ファンを大切にする方針が球団に有るのであれば、広くメディアには情報発信をして、憶測記事を書かせない姿勢が必要だと思います。

悪意に満ちたように見える憶測記事は、ファンとしても見たいものではありません。また、ファン以外の方や他球団ファンの方も、読んでいて楽しいものではないはずです。

プロ野球のイメージアップ、ファン層の拡大のためにも、積極的かつ良質な情報発信をお願いしたいと思います。過度にポジティブな情報や、どうでもいい選手の個人情報などは、控えめにして、もっとファンの疑問に応える情報発信を、ファンサービスの一環としてやっていくことが新しい時代の球団経営だと思います。

チーム内の風通しの悪さ

大久保コーチがシーズン中にジャイアンツに、盗塁はいらない旨の発言をしました。大久保コーチの本意が何処にあり、何を隠しているのかはわかりませんが、負けているチームのコーチが作戦面での制約をシーズン中に発信することに少し驚きました。

MLBが人気獲得のため、盗塁を増やす方向にルールを改正している時代に、完全に逆行する発言には、何の意図があったのか外部からはわかりかねます。少なくとも盗塁を熱心に教える立場に有る、鈴木尚広コーチなどはどの様に受け取ったのでしょうか?また、脚力を売り物にしている所属選手たちは、この発言で絶望感を覚えたのではないでしょうか?

ファンやアマチュア球界の信頼を無くす可能性

外部から見ても影響の大きいこの発言を、チームの若手たちはどの様に受け取ったのでしょうか?外部への発言と内部での発言に違いがあり、チーム内ではハレショーンが起こらないような根回しがたとえチーム内にあったとしても、このコメントをファンを含めた外部の人間が受け取った時に、どのような影響があるでしょうか。

スピーディーな野球を好むファンは、ジャイアンツのファンには成りにくくなるでしょう。もっと大きいのは他チームの選手や、アマチュア球界の指導者や選手が受ける影響です。プロの現役で俊足を売りにしている選手は、ジャイアンツには行きたくないでしょう。また、大学生や高校生で走攻守が揃った選手は、ジャイアンツを選択したくなくなるかもしれません。結果、今現在の各駅停車の野球しかできない選手が集まりかねない可能性も、この発言を続けていれば起こるでしょう。

もし、内部には色々事情があって出せないことも有るので、「放っておいて欲しい。」、「外野がガチャガチャうるさい。」などと考えて発言している首脳陣がいるのであれば、それこそが古い体質であり、球団を弱くしている元凶だと思います。そしてそれはいつも選手が心がけるファンサービス、ファンを大切にする姿勢ではないと思います。球団幹部や首脳陣がファンを大切にできないのであれば、人気の凋落は続いてしまうでしょう。

クリーンなイメージのチームに

V9以降、ONの引退時には無かった、ダーティ-なイメージを払拭することから、ジャイアンツは始めるべきです。それには開かれた情報発信が絶対条件だと思います。

本当にクリーンなスターだった若大将・原辰徳にダーティーなイメージを付けてしまえば、ジャイアンツの損失であることは間違いなく、ファンも残念な思いになってしまいます。ここから数日は、本当に大切な期間であり、情報発信を間違えてほしくないと思います。

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