ジャイアンツの成長株　松原聖弥選手は不動の1番になれるか？

若手の育成が課題と何年も前から指摘されている巨人の中で、今年の松原選手の活躍は救いとなった。

巨人の外野手競争

毎年のようにFAで選手が補強され、新外国人が入りやすい外野手というポジションの中で、規定打席に達するのは非常に難しい。通算1485安打、通算打率.289を誇る清水隆行さんも、毎年のように補強されるポジションに置かれ、常に競争にさらされていた。同時代に松井秀喜さんと高橋由伸さんという当時の巨人を代表する、左の強打者がセンターとライトを守る中で、常に右の長距離砲の新戦力と競争し打ち勝っていった。清水さん程の打者でもレギュラーが安泰ではなかった巨人軍では、松原選手も安泰には程遠い。

松原聖弥選手の課題

これまでの成績

2016年の育成ドラフト5位で入団した松原選手は、173cmと体格には恵まれないが、俊足・強肩と清水選手には無い強みを持っている、三拍子揃った選手だ。入団後3年間はファームでじっくりと養成され、ファームでは通算打率が3割を超えている。昨年から1軍で頭角を現して、今年は1軍で規定打席に達して118安打を放ち、打率.274を記録した。盗塁も2020年12個、2021年15個を記録しリードオフマンの適性を兼ね備えているように見える。さらに長打力も身につけており、2020年3本塁打だったが、2021年は12本塁打を記録した。

好機に弱い淡白な打撃

今年課題と言われたのは、得点圏打率の低さだった。走者なしでは打率.284であるが、得点圏打率は.179と極端に悪い。満塁では打率が.182で、犠飛も一つしか上げられなかった。走者なしでは三振が20％なのに得点圏では25％に上ってしまっている。俊足であり転がせば守備の悪いチームには驚異となるはずだが、自分の強みが解っていないように見えてしまう。坂本勇人選手の三振率が18％前後で推移していることと比べてみても。淡白な打撃と評価されても仕方ない。最多安打を記録した近本光司選手は、612打席で58三振と9.47％でかなりの開きがある。タイトルホルダーとの比較は少し酷かもしれないが、改善の余地は有ると思う。

出塁率の悪さ

出塁率の悪さを指摘されることも多い松原選手だが、477打席で四球が38個あり、7.96％となっている。ヤクルトの塩見選手も8.89％で大差なく、近本光司選手は5.39％でむしろ松原選手のほうが四球は取れている。ただ追い込まれると極端に打率が悪くなり、フルカウント以外は2割を切ってしまう。そのため早いカウントでの勝負に出ているのだろう。

左投手に弱い

左右関係なく起用されている印象がある松原選手だが、実は左投手には極端に弱い。右投手には打率.301を残しているが、左投手には打率.215となっている。

各チームのエースを全く打てずに、チームの成績に直接影響を与えている。

若手の活躍無く危機感がない巨人軍　

ジャイアンツ若手成長株のフェニックスリーグでの活躍

盗塁などもまだまだ勉強すれば狙えると思いますが、三振の多さは気になりますね。二岡2軍監督に三塁コーチャーを経験させてもらったようですが、もう少しチーム打撃をして欲しい打者ですね。

ファンです

来年も厳しいポジション争いが待っていると思います。

気を抜かずにオフを過ごして欲しいですね。

応援しています！