NTT株大暴落で繰り返される事 新NISAで気になる共通点

新NISAが始まり順調に市場が盛り上がってきましたが、新NISA組にとって最初の試練がやってきました。相場自体はそれほど大きな下げはありませんが、個別株で異変が起こっています。

新NISAで個別株のリスク

新NISAでの個別株の購入で1月の1位は、日本たばこ産業、2位は三菱UFJフィナンシャル・グループ、3位はNTTとなりました。どれも日本を代表するトップ企業で、潰れることはまず考えにくい企業です。そしてある程度の高配当も見込める、安定した企業と言えるでしょう。しかし、若い世代が個別株を新NISAで買うに当たり、想定している銘柄としてはどうなんでしょうか?新NISAは老後の資金を用意するための制度としての側面が強く、積立枠というものまで存在します。これは少なくとも10年から20年の運用を想定しているものと考えて良いはずです。

もう一つ成長投資枠というものが存在しますが、こちらは個別株を想定しているのかもしれませんが、あくまで長期投資をメインに想定しているネーミングだと思います。となると、日本たばこに大きな成長性があるのかは、怪しいことになります。たばこは衰退産業とまでは言いませんが、成長産業とは言いにくい部分があり、長期に保有するリスクを感じます。NTTも三菱UFJも安定した企業ではありますが、30年後の株価は予想できませんし配当もどうなるかわかりません。

そもそも新NISAで株を始める人が個別株を買うことに、私は少し違和感を覚えています。新NISAは長期の運用を想定しているはずで、個別株は馴染まないし、初心者には難しいと思います。

日本たばこ、NTT、三菱UFJと潰れるリスクは極めて低いとは思いますが、安定した株価と配当は30年後には確実とは言えないと思います。このあたりの株を潰れないからという理由で買うこと自体には、非常に大きなリスクがあると思います。

NTT JAL 東京電力

これらは絶対に倒産しないと見られていた企業でした。国有企業とまではいいませんが、それに近い企業と言っていいでしょう。日本たばこも同じ様な立ち位置だと思います。かつて東京電力は利回りが良いとされ、多くの個人投資家が保有していたと思います。しかし、福島第1の事故によって、大きく株価は下げてしまいました。NTTも売り出された頃には絶対に倒産しない株とみられて、大きく値を上げて多くの個人投資家を、株初心者を喜ばせましたが、その後は大きく値を下げて日本人の株離れを助長したと思います。JALについてはもう言うまでもないでしょう。

株の初心者は絶対に潰れない株をまずは買うことから始めると思います。しかし、現実には株初心者の期待を大きく裏切ってきたのが、これらの会社です。

絶対に潰れることはないかもしれませんが、株は紙切れ同然となり、無配に転落することも珍しくありません。

日本を代表する企業であっても、厳しい競争を勝ち抜いてきていない企業は、弱さを内包している場合があります。これは内部に入らないとわからない部分もあると思いますが、内部の人の話を聞いているだけで、その甘さがわかることもあります。

ここでは個別の企業のことを書くのはやめますが、”そんなことしてたら、そりゃつぶれるよね。”ということを実際にやっている企業は少なくありません。特に国有企業に近いような立ち位置の企業には、その傾向が強い疑いがあります。その様な企業に株初心者が期待をかけるのはわかりますが、そういった企業が自由競争の中に放り込まれたときに、意外に弱く、その組織が巨大なだけに改革が進まないことは、過去の件からわかると思います。

今回NTTはそれほど悪いことをしたわけではありませんが、投資家たちの特に新NISAを始めた個人投資家たちの期待を大きく裏切った形になってしまいました。投資家たちも、世代を超えて繰り返される事を、もう少し勉強したほうが良いと思います。

新NISAの落とし穴

積み立てNISAでリスクを分散しながら投資するのは非常にリスクが小さいと思いますが、成長枠で個別株を購入するのはとても難度が高いと思います。とくに投資初心者には進めることができません。今回のNTTの暴落がどう回復するかは未だわかりませんが、少なくとも投資にやっと踏み出した初心者さんたちを打ちのめしてしまった可能性は否めないでしょう。なにもこれはNTTの責任ではありません。

しかし積み立て枠と同時に成長枠を設立するのであれば、もう少しリスクをわかりやすく解説する必要があったでしょう。

個別株の中で3位までの企業はどれも極めて安全で、政府の関与がある企業が2つ入っています。

政府が関与している企業のリスクを解説することは難しいとは思いますが、実際には多くの投資初心者が食い物にされた感が有るのは、とても残念なことです。

ここで投げ売りしてしまったり、無理なナンピン買いをすることは非常に危険であるとも言えます。まずは焦らずに情報を集めましょう。個人投資家の考え通り、NTTは倒産の危機に瀕しているわけではありませんので・・・・・

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