西郷真央選手が今季4勝目を、逆転で飾りました。強風が吹く千葉の浜野ゴルフクラブで、1イーグル、2バーディー、ノーボギーという抜群の安定感で、2位のテレサ・ルー選手に2打差を付けて突き放しました。今季は7戦で4勝という圧倒的強さで、今後どこまで勝利数を伸ばすかが注目されます。
GDOグループ運営の全米No.1ゴルフスクール【ゴルフテック】西郷真央選手は千葉出身のジャンボ尾崎門下生
名前 | 西郷 真央 |
生年月日 | 2001年10月8日(20歳) |
身長 | 158 cm |
体重 | 57 kg |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県船橋市 |
高校 | 麗澤高等学校 |
大学 | 日本ウェスネススポーツ大学 |
西郷真央選手は今回の浜野ゴルフクラブのある、千葉県の出身です。高校はゴルフの強豪校の麗澤高等学校です。麗澤高等学校の卒業生には2018年度卒業した、プラチナ世代の吉田優利選手。今回西郷真央選手のキャディーを務めた、2017年卒業の河野杏奈選手がいます。西郷真央選手は高校在学中の2018年に、ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーに入門し第1期生となります。ジャンボ尾崎さんの門下生には、原英莉花選手や笹生優花選手などスケールの大きな選手が輩出されており、西郷真央選手はその流れをくむ一人となります。
抜群の安定した試合運び
今回難しいコンディションの中で、ノーボギーでラウンドできた西郷真央選手ですが、データにもその安定感がはっきり表れています。平均ストロークはただ一人60台の1位です。パーキープ率もただ一人90%を超えて、92.42%の圧倒的な1位です。平均バーディー数もただ一人4を超えて1位です。ここまでくれば勝てるゲーム運びが出来るのは、当然でしょう。
順位 | 氏名 | 平均ストローク | 試合数 |
1 | 西郷 真央 | 69.3636 | 7 |
2 | 西村 優菜 | 70.44 | 8 |
3 | 高橋 彩華 | 70.6011 | 9 |
4 | 上田 桃子 | 70.6667 | 6 |
5 | 堀 琴音 | 70.8148 | 9 |
6 | 渡邉 彩香 | 70.9189 | 8 |
7 | 植竹 希望 | 70.9198 | 9 |
8 | ペ ソンウ | 71.1176 | 6 |
9 | 小祝 さくら | 71.1821 | 9 |
10 | 金田 久美子 | 71.1972 | 5 |
順位 | 氏名 | パーキープ率 | 試合数 |
1 | 西郷 真央 | 92.4242 | 7 |
2 | 小祝 さくら | 89.0947 | 9 |
2 | 堀 琴音 | 89.0947 | 9 |
4 | 上田 桃子 | 88.8889 | 6 |
5 | 高橋 彩華 | 88.4921 | 9 |
6 | 植竹 希望 | 88.4615 | 9 |
7 | 福田 真未 | 88.3838 | 8 |
8 | ペ ソンウ | 87.9085 | 6 |
9 | 西村 優菜 | 87.7778 | 8 |
10 | 稲見 萌寧 | 87.6263 | 9 |
平均点より少し上のドライバーと極上のアイアン
西郷真央選手は158cmと、平均的な身長です。ドライビングディスタンスは240.9ヤードで15位、フェアウェイキープ率は73.519%で17位です。ティーショットでアドバンテージを取れるほどではないデータとなっています。今日もドローで飛ばすテレサ・ルーさんには、大きくおいていかれることも、珍しくはありませんでした。しかしパーセイブ率は75%と2位まで上がりますので、セカンドショットの精度が高いことが判ります。
フェーダーの強さが光る
勝てるゴルフを展開する西郷真央選手は、典型的なフェーダーです。今年好調の堀琴音選手や昨年大活躍した稲見萌寧選手も安定したフェードで、ピンをデッドに攻めていきます。難しいセッティングや厳しいコンディションが増えてきているJLPGAのツアーの中で、フェーダーの価値は上がっていきます。今日も勝負どころの17番ショートでドローヒッターのテレサ・ルー選手が、持ち玉ではないフェードで攻めていきました。かつて飛距離の出ない女子プロはドローで攻めることによって、飛距離を稼ぎました。今ではパー5で2オンする選手が続出しています。しかし飛距離が伸びてスコアーが出るようになれば、セッティングが難しくなっていくのは当然の流れです。最近のJLPGAのセッティングは、明らかに難易度が上がっています。グリーンは簡単には、止まらなくなっています。ピンの位置も極端に振ることが多くなっていて、高い球で止めなければなりません。そうなるとやはりフェードのほうが有利であることは、間違いありません。
フェーダーの弱点は柔軟性が必要なこと
飛距離が出ないことが一つの弱点ですが、もっと大きな弱点があると思います。
フェードは体に負担がかかります。西郷真央選手が首を痛めて欠場をしたことや、稲見萌寧選手が腰の痛みを抱えていることは、フェーダーであることと無関係ではないと思います。圧倒的飛距離でスケールの大きさを見せていた原英莉花選手も、フェーダーですが故障を抱えてしまっているようです。
また年令を重ねていけば体の柔軟性がなくなっていくので、フェーダーでいることは難しくなって行くのではないでしょうか。息の長い活躍を続けるテレサ・ルー選手や上田桃子選手がドローヒッターだということが、その反証ではないでしょうか。フェーダーでツアーを席巻する選手達が、体のメンテナンスをこれからどうやって行っていくのか、注目されます。
我々アベレージゴルファーでも、歳を取ってくるとフェードが打てなくなりますよね・・・レベルが違いますが。