19歳の宮城大弥投手にあわやノーヒット・ノーランを達成されるところを、4番の岡本選手がチームを救った。全く対応できない巨人打線の中で、4番の意地の一発だった。
宮城大弥投手が羨ましい
2年目のドラフト1位の宮城投手が躍動した。171cmと小柄な左腕は、サイドハンド気味のスリークォーターから切れの良い速球と変化球で、巨人打線を翻弄し、6勝目を挙げた。
2019年のドラフトで所謂ハズレハズレ1位で指名されオリックスに入団した。奥川投手や佐々木投手よりもドラフト時の評価は低かったが、現時点では1番の活躍を見せている。サウスポーという特性も有り、右の本格派の2人よりも使われやすい環境はあるが、それを差し引いても素晴らしい活躍だ。オリックスのスカウト陣の慧眼を評価しなければならない。先発で使ってもらっているので無理はさせられないと予想するが、故障だけには留意してさらなる成長を期待したい。
オリックスは2016年に172cmの山岡泰輔投手をドラフト1位で単独指名するなど、スカウト陣と首脳陣の選手評価が素晴らしい結果を残している。
また、2015年のドラフトでは173cmの吉田正尚選手を単独1位指名をしており、投手・打者を問わず、体格に左右されずに評価をしてヒットを飛ばしている。
羨ましい限りだ。
岡本選手の4番としての矜持
いろいろな意味で素晴らしい本塁打だった。ある意味チームを救った一発でもあった。坂本選手、丸選手、梶谷選手が登録抹消されている中で、毎試合強烈なマークに合っている。接戦が続き毎試合勝敗を背負わされている状況が続き、精神的にもきつい中で今日も答えを出している。まさに孤軍奮闘である。
登録抹消中の3選手は高年俸をもらいながら、若い4番を支えることができず、歯痒い思いをしていると思われるが、是非オリンピック中断前に復帰して、チームを活気づけて欲しい。
岡本和真選手の4番としての課題 中田翔選手獲得の副反応の効果
いよいよ帰ってくる坂本勇人選手
今日の2軍戦ではショートを守っており、金曜日のロッテ戦から復帰の予定らしい。
本来であれば東京ドームから復帰して盛り上げてもらいたいのだが、日程の都合からも待っていられる状況ではない。4番としての迫力はないが間違いなくチームリーダーであり、岡本選手を支えなければならない選手である。そしてショートを守れるチームリーダーは、現時点ではたとえ短期間でも欠けてはいけない選手だということが、再確認された。
寡黙に歯を食いしばって耐えた岡本選手を、寡黙に支えて欲しい。
1ヶ月の離脱はあまりにも大きく、打線の不振から投手陣にまで負担を欠けたことは、キャプテンが一番悔しく思っていることである。
復帰後のチームの盛り上がりが、今年のペナントを左右することになるだろう。
すっかり大人になった坂本選手が、どの様にチームを鼓舞するのか注目される。
キャプテンとして成長した坂本選手の集大成が、見られるかもしれないと思うとワクワクするのである。