7勝全勝でNFLをリードしてきたアリゾナ・カージナルスをパッカーズが止めた。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Packers | 0 | 10 | 7 | 7 | 0 | 24 |
Cardinals | 7 | 0 | 7 | 7 | 0 | 21 |
接戦となった新旧QB対決だったが、ロジャースがカイラー・マレーに貫禄を見せつけた。
Packers | Cardinals | |
335 | Total Net Yards | 334 |
7 | Total Penalties | 7 |
60 | Penalty Yards | 59 |
37.35 | Time of Possession | 22:25 |
エースWRのラバンテ・アダムスを欠くパッカーズだったが、ロジャースの落ち着いた試合運びで、勝ちをもぎ取った。マレーは274ヤードを投げて184ヤードのロジャースを上回ったが、3つのターンオーバーを犯してしまったことが、負けに直結してしまった。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT |
Aa. Rogers | 22/37 | 184 | 2 | 0 |
K. Murray | 22/33 | 274 | 0 | 2 |
アーロン・ロジャースの存在感
特に最後の場面でWRとのコミュニケーションミスによりインターセプトを喫してしまい、拍子抜けの結末となった。FGを決めれば最低でもOTへ持ち込めた場面だっただけに、マレーの若さが影響したのかもしれない。HCもOTへ突入したときの勝利の確率を判断して、TDに拘った結果がインターセプトとなったのかもしれない。やはりQBロジャースの存在が、相手HCやマレーに大きなプレッシャーになったのではないだろうか。
昨年のトム・ブレィディのスーパーボウル制覇によって、アーロン・ロジャースの気持ちに火がついたと見る向きは多い。シーズンのMVPを獲得したとはいえ、ドラフトでのジョーダン・ラブの指名もロジャースを苛立たせたと思ってよいだろう。これらの事がシーズンオフにロジャースがフロントと揉めたことと、無関係とはいえないだろう。
ロジャースのパス一辺倒ではない試合運び
長年パッカーズには課題となっていた、ランオフェンスの確立が、今年は出来ているのではないだろうか。
RUSHING | ATT | YDS | TD | LGTD |
A. Dillon | 14 | 69 | 1 | 4 |
A. Jones | 6 | 29 | 1 | 8 |
Am. Rodgers | 4 | 8 | 0 | 0 |
Aa. Rodgers | 1 | 7 | 0 | 0 |
Total | 25 | 113 | 2 | 12 |
今日のゲームでは113ヤードをラン出稼ぎ、ロジャースの負担を軽くしている。今日の勝利は相手のミスが直接の原因と言えるが、逆に言えばパッカーズがノーミスで試合を運べたのは、ランオフェンスで確実に時間を使ったことが大きかった。タイムポゼッションで大きく差をつけたことは大きな成果ではないだろうか。
マレーがプレーオフまでに成長するか
今日はマレーのミスが大きく響いてしまった。この試合まではシーズンMVPの最有力候補と言われていたマレーだが、今日はロジャースの老獪さに負けてしまった感がある。WRにスターを揃え、TEにもザック・アーツをシーズン途中で補強するなど、今年のカージナルスは勝ちに来ている。今日の敗戦を分析し対策を立てることはカージナルスとマレーにとっては、シーズン後半からプレーオフに向かって大きなプラス要因だろう。ロジャースには年齢からも大きな上積みは望めないが、マレーとカージナルスには伸び代がかなり大きいだろう。まだシーズン折り返し前で、この敗戦はシーズン後に良薬として認識することができるようになることを期待したい。
マレーやメイフィールドなど早くから覚醒するQBが、最近のNFLには多い。しかしマホームズの例を見るまでもなく、研究されて対策を立てられた時に本当の正念場を迎えるだろう。
モバイルQBは怪我を避けるために、ポケットパサーへの転換が必要になる時がくることが多いですね。その過程でパフォーマンスを大きく崩すQBが数多くいました。マレーとマホームズ、ラマー・ジャクソンなどに今年は注目したいですね。