待ちに待ったNFLがスタートしました。何かと話題の多い2022年シーズンです。大型補強や大型契約で戦力を増強したレイダースですが、開幕戦は昨シーズンのレギュラーシーズン最終戦で激戦を演じたチャージャスが相手です。大変見どころの多い接戦でしたが、結果はチャージャースに軍配が上がりました。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Raiders | 3 | 0 | 10 | 6 | 0 | 19 |
Chargers | 3 | 14 | 7 | 0 | 0 | 24 |
Raiders | Chargers | |
320 | Total Net Yards | 365 |
3 | Total Penalties | 5 |
11 | Penalty Yards | 21 |
27:28 | Time of Possession | 32:33 |
期待の新戦力WRダバンテ・アダムス
レイダースのスーパーボウル進出のための最後のピースとして、大型契約で迎えられたアダムスですが、結果は期待通りのパフォーマンスを見せてくれました。10回141ヤードは、素晴らしいスタッツです。プレーをよく見ていると、すべてのダウンで全力でスタートするわけではなく、少しスピードと方向を変えるだけで、簡単にフリーになっている時が数多く見られました。スピード自慢のWRが毎回全力でスプリントするのとは違い、このプレイのやり方であれば、レシーブ回数も伸びる筈です。また、ハードヒットも貰いにくいので、怪我のリスクも少なくなってくるでしょう。ティム・ブラウンが上手く身をかわしながらタックルを受けていたのを、思い出すような時がありました。いずれにしろQBカーとのコンビネーションにも問題がなく、今年もパッカーズ在籍時に近いパフォーマンスが、期待ができると思います。
残念だったQBデレク・カー
今日の試合はQBの差で、勝敗が決まったとされても仕方がないと思います。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT | QBR |
D.Carr | 22/37 | 295 | 2 | 3 | 26.9 |
J. Herbert | 26/34 | 279 | 3 | 0 | 84.8 |
QBRの差を見れば歴然としていて、よくこの点差で収まったと言えます。ディフェンスが健闘したことと、相手チームの試合運びの拙さが助けてくれたのではないでしょうか。いずれにしても3つのインターセプトは、何れもカーのミスと考えていいのではないでしょうか。TEウォーラーとWRレンフロートも、微妙にカーとのタイミングがずれていたように感じられます。プレシーズンでプレーしなかったことが影響しているとするならば心配ないのですが、どうでしょうか・・・。
REC | YDS | AVG | TD | LONG | TGTS | |
Davante Adams | 10 | 141 | 14.1 | 1 | 41 | 17 |
Darren Waller | 4 | 79 | 19.8 | 0 | 31 | 6 |
Brandon Bolden | 2 | 21 | 10.5 | 1 | 18 | 2 |
Hunter Renfrow | 3 | 21 | 7 | 0 | 9 | 6 |
Mack Hollins | 1 | 16 | 16 | 0 | 16 | 1 |
Josh Jacobs | 1 | 16 | 16 | 0 | 16 | 1 |
Jacob Johnson | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 |
Ameer Abdullah | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
Total | 22 | 295 | 13.41 | 2 | 41 | 35 |
一番気になるのはWRアダムズへ投げたロングパスが、あまり上手く投げられずにショートした事がとても気になります。リードボールを投げていれば、おそらくアダムスはキャッチできたと思います。他のエリートQBと比べると、肩の強さに問題があるのかもしれません。昨年まで快速WRを活かせなかったのが、カーの肩に要因があるとすれば、少しゲームプランを考え直さなければならないでしょう。
ここまでスキルプレイヤーが揃っているのに、勝ちきれないとなると今オフ再びQB問題が再燃するかもしれません。
また、相変わらずポケットの中の動きが、あまり上手くないのも気になります。脚があるQBではないので、トム・ブレイディの様な細かいポケットワークが必要だと思いますが、どうも動きが止まりがちです。元チームメイトであったLBカリル・マックに3つもサックを献上したのは、動きを読まれていたのかもしれません。
ディフェンスの向上
昨年に比べてディフェンスは、大きく向上したと思います。両CBは安定的な動きを見せてくれました。特にCBネイト・ホッブスは前に出る速さもあり、タックルもとても確実です。CBのタックルは非常に重要で、一発で仕留められる技術は名手の条件でもあります。
TOT | SOLO | SACKS | TFL | PD | QB HTS | TD | |
Johnathan Abram | 12 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Maxx Crosby | 10 | 8 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 |
Nate Hobbs | 9 | 6 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 |
Divine Deablo | 7 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Rock Ya-Sin | 6 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Jayon Brown | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Bilal Nichols | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Duron Harmon | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Denzel Perryman | 3 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
Andrew Billings | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Roderic Teamer | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Chandler Jones | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
Tre’von Moehrig | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Johnathan Hankins | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Brandon Bolden | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Kendal Vickers | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Hunter Renfrow | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Clelin Ferrell | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
今日は昨年同様、確認した中ではブリッツを入れていなかったので、サックがありませんでした。カバーに重点を置いていたようで、パスディフェンスは機能はしていたようです。
SSエイブラハムは、相変わらずパスで狙われているようです。カバー能力の向上はあるようにも見えましたが、弱点を徹底的について来るのはNFLの常です。今後特に地区内の戦いでは、徹底的に狙われる可能性があります。
課題のオフェンスライン
今日は6つもサックを、もらってしまいました。RTは何度も交代をしていましたので、課題が認識されてはいるものの、答えが出ていない状況と言っていいでしょう。ドラフト1位のレザーウッドを切ったので、一定の手ごたえがあったのかと期待しましたが、難しい状況のようです。しかしどのサックも、QBカーが持ちすぎたりポケットワークが悪かったり等の要因も見受けられたので、すべての責任がRTにあったとは思えません。マック&ボサのコンビが相手だった事を考えれば、いくらか割り引いて考えてあげる必要があるかもしれません。
HCの準備
RUSHING | ATT | YDS | TD | LGTD |
J.Jacobs | 16 | 53 | 1 | 3 |
K.Drake | 4 | 34 | 1 | 18 |
昨年まで準備不足や後半戦のアジャストが足りないと思っていましたが、今年は期待できるようです。前半に全く出なかったランも、後半は出るようになりました。カーのインターセプトがなければ、結果はひっくり返っていた可能性もあり、あまり悲観するべきでは無いでしょう。
また、ペナルティが少なかったことも評価できます。規律を重んじるHCであることの、現れであれば今後が期待されます。
いずれにしても地区内の戦いは、5割が目標で良いのではないでしょうか。来週のカージナルスは開幕戦でチーフスに大敗しており、来週は絶対に落とせない試合になりました。